2009年12月19日(土)
SNKプレイモアから12月23日に発売されるPSP用ソフト『メタルスラッグXX(ダブルエックス)』を、電撃オンラインスタッフのkbjがプレイしたので、その内容をお届けします。
うまい人のプレイというのは、たとえそのゲームを知らなかったとしても見ていて楽しいもの。『メタルスラッグ』を初めて見た時、細かなドットで描かれた印象的なグラフィックと、それをプレイしていた人の腕に震えたことは、今でも鮮明に覚えています。ゲームセンターで100円玉を積み重ねてプレイするという金銭的な余裕がなかったので、泣く泣く諦めました。が! しばらくして家庭用が発売された時に、すぐに購入して、友だちと一緒にやり込みましたよ!
今回発売される『メタルスラッグXX』は、横スクロールアクションゲームとしておなじみの『メタルスラッグ』シリーズの最新作。プレイを始めるや当時必死になってプレイしていた記憶がよみがえり、やられているにもかかわらず、編集部でニヤニヤしながらPSPを握りしめました。
こちらがシリーズ最新作の『メタルスラッグXX』。PSPということで、グラフィックはキレイです。シリーズ途中から追加されたという、武器をストックできて自由に選択できる機能が、すごく便利でした。あとプレイ中に、クリア、4:3、ワイドの中から好きな画面比率が選べます。 |
アクションゲームに限らず、TVゲーム全般、否、ボードゲームやカードゲーム、はたまたスポーツから恋愛まで、最初は体験したことがないことばかり。たまたま成功することはあれど、大抵は失敗して涙し、それを糧にして成長していくもの。先ほども挙げたように、とにかくやり応えのある『メタルスラッグ』シリーズ。見た目こそドットが小気味よく動きかわいらしいグラフィックですが、初見で簡単にクリアできる作品ではありません。だからこそ失敗を生かした時に、自分の成長をしっかり感じられるわけです。
そしてうれしいのがココ! 気兼ねなくコンティニューできるだけでなく、難易度を選ぶことができます。“BEGINNER”を選べば、ヘビーマシンガンのデフォルト装備に加えて、敵の耐久度が下がります。逆に“HARD”にすると、序盤からかなり激しい熱烈歓迎な攻撃を受けます。アクションゲームが苦手という人やシリーズに慣れていない人は、素直に難易度を下げるといいでしょう。
やはりわかってはいても、“倒される”ことは悔しい。ところが、何度も繰り返してプレイすることで、キャラクターの動かし方が染み付いてくるのです。最初はコンティニューを繰り返しクリアしていたステージが、1回のプレイでクリアできるようになり、さらには死なずにクリアできるようになっていくという。如実に上がっていくスコアを見ていると「繰り返しって大事なんだな」と思い、算数ドリルのような反復練習の大切さを感じることができますよ!
一部のステージの途中には分岐点があり、ボスまでのルートが変化します。1度プレイしたステージでも、敵などの配置が変わっていて戸惑うことも。 |
スラッグの種類はかなり豊富です。しかし、中にはクセがあるスラッグもあるので、そこはやはり慣れが必要。今回も脱出時に無敵時間がある特定のスラッグが存在するので、それをうまく使うことが重要となる!? |
ステージの最後には、巨大なボスが! 攻撃を避けるには……その場の状況をうまく使うことと……何度も死んで体で覚えることが重要かと。 |
PS『メタルスラッグ』は、テンポはやや悪かったものの、ソフィア教官が出してくる訓練・コンバットスクールがかなりやり応えがあって、長~く楽しんでいました。コンシューマの『メタルスラッグ』、業務用の『メタルスラッグX』以降、プレイしていなかったので知らなかったのですが、実はコンバットスクールは、PS2で2006年に発売された『メタルスラッグ6』まで閉鎖していたようなのです。今作にも搭載しているということで、さっそく門をくぐってみたのですが……教官が違う!! ソフィア教官は大人っぽかったのですが、シンシア教官という今風なかわいい女の子になっているじゃないですか! ……でも、これはこれでよし!!
しかし、教官は変われど、次々と厳しい訓練に挑戦するのは同じ。この訓練は70種類以上あって、ボリュームはかなりのもの。というか、やり応えありすぎ! ちなみに自分はそこまでいけていませんが、“元帥”の上には“大魔王”という最高階級があるようで、ここに達すると通常とは異なる強力すぎる武器・モビルサテライトが使えるようになるとか! 自分がその武器を手に入れられる日は、一体いつのことやら……
条件つきのミッションを次々と出してくるシンシア教官。最初は当たりが強くてツンツンしていますが、昇格していくにしたがってかわいらしくデレてくれます。グヒヒヒ、たまらん! |
こちらが、大魔王になった後のシンシア教官。自分の腕でこの画面が見れる日はいつになることやら……。 |
そして大魔王になると使えるモビルサテライトがこちら。頭上に浮いている衛星のような武器から、攻撃が出ます! 使ってみたい!! |
ソフトと本体が2つあれば、アドホックモードを使った協力プレイができます。プレイヤーキャラクターには、マルコ、ターマ、エリ、フィオというシリーズ常連の4名に加え、今回も『ザ・キング・オブ・ファイターズ』の怒チームからラルフとクラークという2名が参戦。6人には、マルコならハンドガンの威力が2倍、ターマなら各スラッグの耐久値と砲弾が2倍などの特性があります。2人でプレイすることで、役割を分担して協力できるので、かなり盛り上がりますよ。個人的に初心者にオススメなのが、グレネードの初期保有数と補充数が2倍のエリか、敵から攻撃を受けても1度だけ耐えることができるラルフです。
それぞれ異なる特徴を持つ6人のプレイヤーキャラ。ラルフとクラークは、必殺技という他のキャラにはない技を使えます。『ザ・キング・オブ・ファイターズ』をプレイしている人なら、一度は使いたくなるこの仕様がうれしいですね。 |
とはいえ何度も書いていますが、骨太なアクションゲームなのでやられて覚えるのが基本の『メタルスラッグXX』。友だちと仲よくやられ、コンティニューして、一緒に成長していきましょう! そして目指すは、ミッションコンプリート!!(次回作ではシンシア教官に声をつけてほしいkbj)
(C)SNK PLAYMORE
※「メタルスラッグ」は株式会社SNKプレイモアの登録商標です。
※画面は開発中のもの。