News

2009年12月22日(火)

『メイプル』よりちょっと大人向けなA・RPG『ドラゴニカ』電撃先行レポート

文:電撃オンライン

 12月23日よりクローズドベータテストが始まる、ネクソンのPC用新作MMORPG『ドラゴニカ』。ふんわりとしたファンタジーテイストのグラフィックに、3頭身のチビキャラクターと、見た目はカジュアルだ。

 しかし同社マーケティング2チームの奥井智子さんが「『メイプルストーリー』はそろそろ卒業、でも『アラド戦記』や『マビノギ』は少し複雑そうと感じるプレイヤー層がターゲット」というだけあり、中身はアクション性が高めの作品となっている。CBTに先駆けて『ドラゴニカ』の体験プレイを行ってきたので、その様子をお伝えしよう。

『ドラゴニカ』 『ドラゴニカ』

■悪のドラゴンと人間による戦いを描いたメインストーリー

 『ドラゴニカ』は聖なる宝物“神物”に仕えて来たドラゴンたちと、偶然その神物を手にすることで神秘の生命力を得た人間の勇者、そして人間の手から神物を取り戻そうとする悪のドラゴン“エルガ”による物語をベースにしたA・RPGだ。もちろんタイトルの『ドラゴニカ』も、このストーリーから名づけられている。将来的にはゲーム内にもドラゴンが登場すると思われるが、それはまた先のお話……まずはキャラクターメイキングとクラス紹介から始めよう。

 プレイヤーは新規キャラクター作成時に、戦士、魔法使い、弓使い、盗賊の4クラスから1つを選べる。ファンタジー系MMOとしては王道といえるクラスで、それぞれ得意な戦闘スタイルと基本ステータス値が異なっている。キャラクター作成時にステータス値に割り振るボーナスポイントなどはなく、低レベルのうちはレベルアップ時もクラスごとに決まったステータスがアップするシステムを採用。自分のプレイスタイルや育てたい方向性がしっかり固まるまでは、ステータスの振り方で悩まされることもない。

『ドラゴニカ』 『ドラゴニカ』
▲戦士:強靭な体力と生まれ持った戦闘センスを活かした、スタイリッシュで突進力のある近接戦闘が得意。▲魔法使い:高い知能と元素を扱う能力を持ち、破壊力だけでなく様々な効果を持つ中距離魔法攻撃が得意。
『ドラゴニカ』 『ドラゴニカ』
▲弓使い:高速で移動し敵の射程距離外から矢を放ち、避けながら攻撃できる遠距離戦闘が得意。▲盗賊:素早い攻撃スピードで敵を征圧し、絶え間ないコンボなどスピード感のある近接戦闘が得意。

 外見のカスタマイズは髪型、髪の色、顔つきの3カ所と、男女の性別を選べる。顔つきは男女兼用となっているが、髪型と髪の色はバリエーションも豊富なので、上から下まで全部自分と同じキャラクターに遭遇する……ということは少なそうだ。ちなみにキャラクタースロットは最初から4つ解放されているので、4クラスすべてを体験できる。

■『メイプルストーリー』の操作感を引き継ぐ、シンプルな横スクロール戦闘

 キャラクター作成が終わると、次は基本操作を学ぶためのチュートリアルがスタート。ここではドラゴンロードの直属の秘書“ポロン”が登場。ポロンは移動方法からクエストの受け方、スキルの使い方までひと通り教えてくれる。その後も、初心者卒業といえるレベル20までは付き添い、誘導してくれる。

 移動はカーソルキー、通常攻撃はXキー、ジャンプはCキーで行う。→キーの2連打で一定時間ダッシュができるなど、横スクロール型のRPGでは定番の操作方法だ。攻撃スキルはQ~RとA~F、または1~8のショートカットキーに設定できる。

 『メイプルストーリー』との大きな違いは、画面に奥行きがある点だ。↑キー/↓キーでキャラクターを手前に/奥に、と細かく移動させることが可能。これで敵が繰り出す攻撃スキルを回避したり、敵を1カ所に集めて範囲攻撃でまとめて倒したりすることができる。特にクエストにかかわるボスモンスターともなると、プレイヤーには見えない画面外からでもいきなり攻撃スキルを放ってくるので、こまめな軸移動は必須といえる。

『ドラゴニカ』 『ドラゴニカ』

 チュートリアルが終わると最初の村に到着。あとはNPCの依頼をこなしていけば、序盤のキャラクター育成は難しくない。実際の戦闘だが、最初のエリアからモンスターはすべてアクティブで、かつリポップが思ったよりも早い。また、奥行きがあるとはいえ、いわゆる斜め見下ろし視点のMMORPG(『ラグナロクオンライン』や『リネージュ』など)に比べるとフィールドが狭いため前後を敵に囲まれやすく、1匹倒したらゆっくり回復というわけにはいかない。ジャンプや範囲攻撃を組み合わせたテンポのよい戦い方が必要になりそうだ。

 狩場は通常フィールドの他に、1~4人のパーティで遊べるインスタンスゾーン“ミッションマップ”、一定レベルと前提条件を満たさないと入れない“ヒドゥンマップ”や“カオスマップ”などが用意されている。もちろん通常フィールドよりもいいアイテムが出るらしいが、残念ながらCBTでは通常フィールドとミッションマップの2種類のみ実装される。

『ドラゴニカ』 『ドラゴニカ』 『ドラゴニカ』
『ドラゴニカ』 『ドラゴニカ』 『ドラゴニカ』

■スキルでキャラクターの個性が出せる成長バランス

 モンスターとの戦闘や、クエスト遂行でもらえる経験値をためると、キャラクターがレベルアップ。先述の通りステータス値の上昇はクラスごとに固定だが、獲得したスキルポイントを割り振ることで、新しいスキルを習得したりスキル強化をしたりすることができる。

 また、どのクラスでもレベル20、50、80のタイミングで上位クラスを習得可能。たとえば魔法使いの場合、レベル20での上位クラスにはアコライトとウィザードの2つに分岐している。回復/支援が中心のアコライトと、攻撃魔法に特化したウィザードのどちらかに“転職”していくわけだ。先述のスキルポイントを魔法使いのさらなるスキル強化にするのか、上位クラスの新スキルを取るのかはプレイヤー次第だ。

 もちろんスキルポイントの割り振りを間違えれば、どちらにも中途半端で使い勝手の悪いキャラクターになるリスクもあるわけだが。同様に戦士にはナイトとグラディエーター、弓使いにはハンターとレンジャーといった上位クラスがそれぞれ用意されている。

『720』 『720』

 今回の先行プレイではあまり多くを試すことはできなかったが、この他にも結婚システム、アイテム生産と強化&精錬、ハウジング機能、PvP、キャラクターの外見を飾るアバターアイテムなどが正式サービス以降に実装される予定だ。

 CBTでは、1次職の解放、パーティとフレンド機能、通常マップとミッションマップを体験することができ、レベルキャップは30になるとのこと。オープンベータテストは2010年1月6日と近々に、正式サービスも1月下旬にはスタートする予定なので、かわいいキャラクターデザインは好きだけれど、ただのクリックゲーでは満足できない、というゲーマーはぜひ『ドラゴニカ』を遊んでみてほしい。

『ドラゴニカ』 『ドラゴニカ』
『ドラゴニカ』 『ドラゴニカ』

Copyright (c) 2009 Barunson Interactive Co., Ltd. All Rights Reserved.
Copyright (c) 2009 NEXON Co., Ltd. All Rights Reserved.

データ

▼『ドラゴニカ』
■開発:Barunson Interactive
■運営:ネクソン
■対応機種:PC(Windows XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2009年1月下旬予定
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

関連サイト