“幻のブルマ”を求めて三千里？ PSP『萌え戦略2』プレイレポート後編!!

文：電撃オンライン

■幻のブルマを求めて前進！　サイドストーリーもあるよ

　アキャブでもブルマを見つけられなかったはやぶさ一行……気を取り直してさらに先へ進みます。ここまで来ると、連合軍側も準備を整えて反攻に出てくるので、この先さらなる苦戦が予想されます。史実では、この後地獄といわれたインパール作戦に突入するわけですが、はたしてこのゲームではどうなるのでしょうか。

　さて、少し話は変わりますが、実はこのゲーム、前線移動時に通常のアドベンチャーパートとは別に“鋼の乙女秘密図鑑”という、サイドストーリーが挟まるようになっています。これは、登場する自陣営の鋼の乙女に関して、本編とは（あまり）関係のないエピソードが見られるというもので、基本的に独立したエピソードが描かれます。

　このエピソードは、キャラクターによってコメディタッチだったり、ほろりとさせたりとバリエーションはさまざま。さらに、“鋼の乙女秘密図鑑”を見ることで、その鋼の乙女のパラメータを少し向上させることができます。なので、できる限り見るようにしましょう。

▲時々はさまれる“鋼の乙女秘密図鑑”。最初は見られるキャラクターは少ないのですが、ストーリーが進めば、いろいろなキャラクターが登場します。		▲はやぶさの秘密図鑑では、レイとの因縁の対決で（お互いの）薄い胸に対して言い争いになるエピソードが描かれています。いや、あんなモノ（巨乳）は飾りです。偉い人にはそれがわからないのですよ。

▲ドイツ軍のルーデルに胸のことで相談に行ったはやぶさ。何があったのでしょうか。わくわくどきどき。お嫁に行けないなんて、それだったら僕がもらってあげましょうか。

▲なんだかはやぶさが壊れちゃいました。手当たり次第に、巨乳な鋼の乙女の胸部装甲板を奪うという実力行使に出ています。もっとやれ、もっとやれと第三者はわくわくしながら見てるわけです。

　話を本編に戻しましょう。アキャブからさらに前進すると、連合軍側の反攻もあって、前線が膠着状態になってきます。このあたりになってくると、相手との戦力差が大きくなっており、自軍の鋼の乙女はダメージを受けることが定常化しています。ちょっと間違えれば撃破されてしまうこともあるので、気をつけましょう。

　これを打開するためもあり、新しい鋼の乙女が配属されてきます。その名は“ふがく”、重爆撃機です。爆撃機とはいえ対空機銃も備えているので、通常ユニット相手ならば空戦でも不覚をとることはない優秀な娘です。ただ、欲をいえば、さらにもう1人戦闘機ユニットがいれば戦力差逆転も夢ではないんです。たとえば、最初は自分の高性能を自慢するタカビーだけど、うちとけてくるにしたがってそれが消えてくる、ツンデレ的な四式戦闘機“はやて”なんていたらいいんだけどな（史実での四式戦闘機は、一撃離脱向きの操縦性を持っているために、それまでの接近戦志向のパイロットには扱いづらいとされたけど、一撃離脱戦法が理解されてくると評価が高くなっています）。妄想すればきりがありませんが、これがミリタリーマニアというモノです。

▲新たに配属された鋼の乙女“ふがく”。重爆撃機だけに、装甲板（胸）も戦闘機たちと比べるとたっぷりあります。胸なんて飾……いや、巨乳は巨乳でいいですな。

　対抗する連合軍側にも、新しい鋼の乙女が配属されています。P-38の“アリス”と“クラレンス”、さらにP-51“ムスタング”です。アリスとクラレンスは残酷な性格、ムスタングは英国騎士道精神を持ったキャラクターとなっているようです（ムスタングはアメリカの戦闘機ですが、エンジンに英マーリン社製のものを搭載してからその性能を発揮するようになっているので、英国キャラ扱いされています）。

　こうしてお互いの戦力が補充され、さらに戦闘は激化していきます。しかし、なんとここでチハがスチュアートの計略によって捕獲されてしまいました！　チハの運命は？　そして、はやぶさたちはチハを取り戻すことはできるのか？　ストーリーは佳境に入ってきますが、今回の紹介はここまでにしましょう。これ以降の展開は実際にプレイして確かめてください。

▲連合軍に新規配属された鋼の乙女たち。左からムスタング、クラレンス、アリス。ちなみにムスタングのセリフのように、英国軍は相手が強いことを認めます。基本的に彼らの思考は「相手は強い！でもそれに勝った俺たちはもっと強い!!」です。		▲スチュアート、そしてアリスとクラレンスによって捕獲されてしまったチハ。さて、彼女の運命やいかに！

■バランスは良好で、ミリタリーマニアから初心者まで楽しめる

　ここまでストーリーを追いつつプレイしてきましたが、そろそろまとめに入りたいと思います。前回のシステム紹介でもふれたように、シミュレーションパートの難易度が比較的低めで、初心者でも何回かプレイすればすぐにコツがつかめるでしょう。とはいえ、シナリオが進むに従い、難易度は上がっていきます。しかし、史実での日本軍もだんだん戦力不足で苦戦するようになっていたので、このあたりの史実とのバランスの取り方は見事というべきでしょう。

　また、ミリタリーマニアを“にやり”とさせるような小ネタや、アニメのパロディネタなどを会話シーンのあちこちに散りばめたりと、飽きさせないように工夫されています。ミリタリーマニア的にはもう少し鋼の乙女の数を増やしてほしい気もしますが、あまり増やすとそれぞれのキャラを立てるのも大変になってくるでしょうから、新キャラは次回作以降に期待したいと思います。

　ストーリーに関しては、史実をなぞりながらも“幻のブルマ”といういかにも『萌え戦略』らしいネタを投入し、さらにそれを絡めたコメディ部分や“鋼の乙女”の設定を生かしてほろりとさせるエピソードも盛り込まれています。これだけ盛りだくさんで、かつすべてを破綻させずにオチをつけるなど、きっちりと練り込まれている点に好感を持てました。

　『萌え戦略』ファンはもちろん、ライトなシミュレーションゲームを求めている人や、ミリタリーマニアも楽しめるゲーム内容に仕上がっているとオススメできる作品です。兵器が萌えユニット化されているということで、ためらってしまう人もいるかもしれませんが、そんなことは気にならないくらいおもしろい作品ですので、1度プレイしてみることをオススメします！（田村眞治）

■おまけ ちょっぴりエッチなダメージカットインギャラリー

▲『萌え戦略』といえばダメージカットイン。ここでは撮影できるだけのものを集めましたので、どうぞご堪能ください。

(C)2009 SystemSoft Alpha Corporation
画像は開発中のもの。

▼『萌え萌え2次大戦（略）2［chu～♪］』

■メーカー：システムソフト・アルファー

■対応機種：PS2/PSP

■ジャンル：SLG

■発売日：2010年2月4日

■価格：PS2版 7,140円（税込）/PSP版 6,090円（税込）

　

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▼『萌え萌え2次大戦（略）2［chu～♪］☆プレミアムエディション』

■メーカー：システムソフト・アルファー

■対応機種：PS2/PSP

■ジャンル：SLG

■発売日：2010年2月4日

■価格：PS2版 9,240円（税込）/PSP版 8,190円（税込）

　

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▼『萌え萌え2次大戦（略）2［chu～♪］☆ヤマトナデシコ』

■メーカー：システムソフト・アルファー

■対応機種：DS

■ジャンル：SLG

■発売日：2010年3月18日

■価格：6,090円（税込）

　

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• 『萌え萌え2次大戦（略）』シリーズ公式サイト
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