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2010年1月25日(月)

DS『コロぱた』レビュー! ネット上で密かなブームとなっているDS『コロぱた』って知っていますか?

文:ごえモン

 どうも、電撃オンラインのギャルゲー番長・ごえモンです。本日は、皆さんにど――……してもっ! 紹介したいゲームソフトがありまして、ギャルゲー界からリアルの世界へと馳せ参じました。その紹介したいゲームとは、ラックプラスから昨年12月24日に発売された、DS用ソフト『コロぱた』。ジャンルは“自立キャラお使いアクション”です。

DS『コロぱた』画像

 この『コロぱた』というゲーム、かわいらしいキャラクターが描かれたライトな印象のパッケージとは裏腹に、非常に難易度の高いステージと、ハイクオリティなドット絵キャラクターなどが口コミで話題を呼び、現在人気急上昇中。電撃オンラインスタッフの間でも、1人、また1人と本作の魅力に取りつかれています。

 そんな『コロぱた』ですが、まだまだご存知でない方もきっと多いはず! でも、本作を知らないなんてもったいない!! ……というわけで、この記事では“本作をまったく知らなかった方”&“気になっていたけど買わなかった方”に向けて、『コロぱた』のゲーム内容や魅力などをレポートしていきたいと思います!! それでは、しばしお付き合いくださいませ~。

■1人でできるかな? 幼女を影からサポートしよう!

 さて、まずは『コロぱた』が一体どんなゲームなのかを簡単に紹介していきましょう。本作の主人公は、ちょうちょが大好きで気分屋さんな女の子・ひまわりちゃん。ある日ひまわりは、おかあさんから「大根を近所の人に配ってきて」という“おつかい”を頼まれます。「まかせてー!」なんて、にこやかに駆けていくひまわりちゃん。しかし、彼女の行く手には“バナナの皮”や“橋が掛かっていない道”など、さまざまな障害が立ちふさがることに……。

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▲この青い髪の女の子が、主人公のひまわりちゃん。セリフや動きがいちいちカワエエんです。
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▲こちらが“おつかい”画面。いろいろな障害が立ちふさがり、ひまわりちゃんとプレイヤーを苦しめます、苦しみます。

 ジャンルに“自立キャラお使いアクション”とあるように、“おつかいパート”ではプレイヤーは直接操作せず、ひまわりは自動で歩きまわります。勝手に歩き回るひまわりは、段差があれば進めないし、道の途中に穴があれば落ちてしまう、そしてお腹が減ったらおつかいを断念して泣き出してしまいます。プレイヤーは、そんなひまわりを影からそっと見守りつつ、さまざまなアイテムを駆使して、彼女を全128あるステージのゴールまで導いてあげるのが目的です。なので、“アクション”というよりは“パズルゲーム”という印象の方が強いですね。

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▲単純にゴールまで導いてあげるだけではなく、他にもさまざまなクリア条件があります。
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▲プレイヤーが助けてあげないと、ひまわりちゃんは“おつかい”を成し遂げられません。穴にストーンと落ちていく様は、なんともシュール(笑)。

■心が折れそうだ……爆高の難易度と、1ドット単位の調整がアツい!!

 本作の魅力の1つとして、なんとな~くプレイしていたら絶対にクリアできない、ステージ難易度の高さがあります。ステージ難易度を上げている要因は、チュートリアルとアイテムの説明がゲーム中にほぼないこと。もちろん、説明書を読めば、ある程度の情報を得ることはできます。しかし、載っていないアイテムも多く、プレイヤーはほぼ何も知らない状態でステージに挑むことになるんです。

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▲画面左にあるのが、使えるアイテムです。木の板であれば、(1)足場に使う、(2)何かをさえぎる壁に使う、(3)ボールを転がす坂道にするなど、いくつも使用パターンがあります。

 昨今のゲームだと、プレイヤーをゲームから脱落させないために、“いかに親切なチュートリアルを作るか”というのが重要視されていると思います。しかし、本作はそんな時代に反して、プレイヤーをゲームの世界に放り出し「じゃあ、後は好きなようにやってみな!」と勝負を投げかけてくるわけです。これ、はっきり言ってしまえば不親切なんです。ただし、この不親切さこそが、この『コロぱた』のおもしろさを演出しているといっても過言ではないと思うんですよね、僕は。

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▲本作には、本当に多くのアイテムがどんどん登場します。登場したアイテムは、一体どんな効果があるのか、どう使うのが正しいのか……というのを試行錯誤するのが楽しい。

 本作の難易度を上げている要因はもう1つあります。それは、“アイテム配置位置の難しさ”。前述したとおり、このゲームの目的は、勝手に動き回るひまわりをアイテムを使用してゴールまで導くこと。でも、これがなかなかうまくいかない! なぜなら、たとえ正解がわかったとしても、配置位置が1ドットずれているだけで結果が変わってしまうから! ……まあ、文章で説明してもわかりづらいかと思いますので、以下でその“配置位置の難しさ”がよくわかる画像を掲載します。

●橋にうまく衝撃をあたえて道を作ろう!(ステージ3)

×アイテム配置の失敗例

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▲野球ボールとバスケットボールを投げて、橋を前に倒すのが目的。でも、なかなかうまく衝撃を与えられない。

○アイテム配置の成功例

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▲こちらは成功例。よく見てください、たった1ドットボールを左にずらしただけなんですよ、コレ……。

 この“たった1ドット配置をずらしただけで、結果がまるで違う”というのは、本当に曲者。「これで合ってるはずだ!」と自信を持って挑んでも、なぜかうまくいかない。アイテムの位置を、1ドットずつずらしていって試行錯誤するのですが、だんだんと「この配置で本当に合ってるんだろうか……」と自信がなくなっていくわけです。

 本作のキモは、この“アイテム位置の調整”にあります。このゲームの場合、たとえ失敗しても、一瞬でリトライできるので、失敗→リトライ→1ドット調整→失敗→リトライ→1ドット調整……を繰り返すことになります。もちろん、そもそものアイテムの使い方が違う場合もあるわけで……。短気な人だと、ここであきらめてしまうこともあるでしょう。でも、この制作者との、1対1のガチ頭脳バトルが楽しいんです!

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▲本作は、ひらめきと調整が大事、めちゃ大事。困った時は、ステージタイトルをヒントに考えてみると、あっさりクリアできることあったり。

■ドット絵パターンの豊富さ、キャラの掛け合い&ほのぼのストーリーも見逃せない!!

 さて、今まで本作のゲーム性の魅力について語ってきましたが、ここでもう1つの魅力“グラフィックとキャラクター”について、軽く触れておきましょう。今までに紹介した画像を見ていただければわかりますが、本作のキャラクターはドット絵で作成されています。このドット絵で表現された、ひまわりの動きが本当によく作りこまれていて、見ているだけで楽しい。ついついひまわりの動きに見とれて、何度時間切れになったことか……(時間切れになるとひまわりが泣き出すのですが、これもカワイイ)。

 また、ひまわりを取り巻くサブキャラたちはひと癖もふた癖もあるキャラばかりで、彼ら&彼女らたちとの掛け合いもおもしろい。基本的に、ひまわりを中心にした、ほのぼのストーリーが描かれていくわけですが、時には“あっと驚くような展開”、シュールな展開など、ストーリー部分も見逃せません。何気に、萌えキャラが多いというのもポイント高。そんな不思議な魅力があふれるキャラたちと、ひまわりのモーションを以下に集めてみましたので、本作が気になる方は参考にしていただければと思います。

●ひまわりを取り巻く、ちょっぴり変なサブキャラたち

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▲絶対に隣の部屋から出てこないひまわりの“おかあさん”。姿を見られる日はくるのでしょうか?▲近所に住んでいる、友だちの“あすか もも”ちゃん。ひまわり大好きの百合っ娘。彼女のヒミツには驚かされました。▲おつかい中に出会ったあやしい人“しんせい はるか”。大根をもらったことで、ひまわりが自分のことを好きだと勘違い。
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“▲こだま のぞみ”(画像左)と、その弟の“つばさ”(画像右)。こんなにカワイイ子が(略)。▲こだま三姉弟の次女“きらり”。こだま三姉弟はみんないいキャラしてます。▲主人公のことをひまわりたんと呼ぶ、知り合いの漫画家“おおすみ ひのとり”(画像右)と飼い犬の“ジオテール”。

●ひまわりのドット絵パターンの一部

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■ゲームの腕に自信がある方、手強いゲームを求めるアナタにオススメ!

 いかがだったでしょうか? 僕の紹介で『コロぱた』をプレイしてみたくなりましたか? 本作のプレイ人口はまだまだ少ないので、この記事を読んで興味を持っていただけたら、一ファンとして本望です。ただし、生半可な気持ちでプレイすると痛い目を見ます(笑)。なので、ゲームの腕に自信がある方にこそ、オススメしたいですね。また、ただでさえ難しいステージが128もあるのに、2月には追加のステージがダウンロード配信され、年内に64ステージが追加されるので、かなり長く遊べます。1本のゲームソフトで、長~く遊んでいたい方にもオススメ!

 最後に、ここまで読んでみて「イマイチわかんなかったよ!」という方のために、わかりやすく『コロぱた』を説明してみます。このゲームは『インクレディ○ルマシーン』+『ワン○ープロジェクトJ』です(笑)。……『インクレディ○ルマシーン』でわからなかった方は、その部分を『ピタゴ○スイッチ』に変えてみてくださいね。(ごえモン)

(C)2009 LukPlus Co., Ltd.

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