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2010年1月26日(火)

『鉄鬼』1月27日実装の新モード&マップ、電撃先行レポート

文:電撃オンライン

 ゲームヤロウのPC用オンラインACT『鉄鬼』では既報の通り、1月27日に新モード“キャンペーンモード”と新マップ、有料アイテムなどの追加実装が予定されている。

 デスマッチやサドンデスのようなシューティング系の定番とも、またボスや占領モードとも違う、まったく新しいキャンペーンモードとはどんな内容なのか? 普段から支援型機体VELOX(通称:ヴェロたん)をこよなく愛する筆者がゲームヤロウを訪問して、先行体験プレイを行ってきた。新マップ&新武器の紹介も合わせてお届けするので、72メタルゴースト中隊に所属しているプレイヤーはしっかりと、そうでない人もわりとしっかり目を通していただきたい。

『鉄鬼先行プレイレポ』 『鉄鬼先行プレイレポ』 『鉄鬼先行プレイレポ』

■“キャンペーンモード”は初のラウンド制を採用し難易度は高め

 今回キャンペーンモードとして実装される“スウィゼン防衛作戦”は、マップ中央に設置されたST-20基地内の“核融合コア(以下、コア)”を、敵の攻撃から守りきることがプレイヤーに課せられた使命となっている。

 既存のゲームモードはチームブルー vs レッドという対戦形式だったが、キャンペーンモードに限りすべてのプレイヤーは防衛側として、沿岸から上陸してくる敵NPCの迎撃に向かう。この全員協力プレイというのも『鉄鬼』では新しいスタイルだ。また、ルームマスターは難易度を初級、中級、上級から選択可能。それぞれの違いは敵の攻撃/防衛力や出現数に加えて、1ゲームのラウンド数が5回、8回、10回と増えていく。ラウンド途中でコアが破壊されるか、参加プレイヤーの全員が戦闘不能となればその時点でゲームオーバーとなる。ただし、キャンペーンモードでは1ラウンドにつき3回までリスポーン(復活)可能、という特殊ルールが適用されている。3回死亡すれば次ラウンドに進むまでプレイに参加できない。

『鉄鬼先行プレイレポ』 『鉄鬼先行プレイレポ』
▲“スウィゼン防衛作戦”の全体マップ。黄色いマークが敵NPCのリスポーン場所で、中央の赤い点が基地とコアになる。▲これが基地内にある“核融合戦略コア”の外見。敵機体はひたすらこのコアをめがけて、進軍してくる。

『鉄鬼先行プレイレポ』

 ラウンドを開始するとジェィムス中隊長と味方通信兵の会話が始まり、戦闘態勢の指示がくだされる。マップを見てもらえばわかるが敵NPCの出現地点はマップ上に3箇所あり、そのうち固定のルート1箇所から敵機体は基地を目指して進行してくる。

 敵NPCは海岸沿いからアリの行列のごとく、ゾロゾロとやってくるため迎撃ポイントは限定され、ランパートの曲射砲やインパルスのグレネード、またはブリッツによる狙撃が非常に効果的だ。実際テストプレイに協力してくれたGMの皆さんも、ほとんどがランパートかインパルスで参加していた。逆にDUALのように接近戦に優れるタイプは、よほど高いプレイヤースキルがない限りオススメできない。ランパートでぼかすか撃ちまくっていると、一見このキャンペーンモードは余裕で勝利! に思えるのだが……。

 とにかく敵機体の数が多く、またラウンドや時間が進むにつれて防御力とHPが高い機体が徐々に増え始めるため、どうしても撃ち漏らしがでてしまう。上記で推薦した3機体はいずれも高速移動と接近戦が苦手ゆえ、基地内への侵入を一旦許してしまうと反撃はかなり難しくなる。敵のAIは射程範囲内にこちらを捉えるとガンガン反撃するし、追尾もしてくるので、戦況が苦しくなり始めたらリスポーン時にヴァンガードやヴィンチェレに切り替える、判断力も必要だろう。

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▲スタート直後、敵影は見えないが相手も沿岸から曲射砲を撃ってくる。着弾地点をよく確認して動かないと、HPをごっそり削られてしまった。▲坂道を上がってきた敵機体と遭遇! 体感としてはヴァンガードの機動力はあまり活用できない。ランパートを選ばないなら、一撃が重たいヴィンチェレのほうがよさげ。▲無茶を承知で撮影のために、敵リスポーン地点に突撃してみたが、ターレットまで設置されている……。そしてなぜかヴァンガードの足が欽ちゃん走りに?
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▲ここまで内部に攻め込まれてしまうと、3回のリスポーン制限を使いきって味方がどんどん減っていき、態勢を立て直すのが難しくなる。▲敵の接近を許さないよう、どう戦うかがキャンペーンモード攻略の鍵となりそう。プレイヤーは知恵を絞って、協力プレイに励んでほしい。

■スキルを有効活用してキャンペーンモードをクリアせよ!

 さらに、キャンペーンモードには他のモードにはない2つの新要素が実装されている。その1つが建築物“ターレット”だ。VELOXが設置するターレットとはちょっと違い、見た目は塔のようで、敵機体への攻撃を行ってくれる。ただ、このターレットはそのままでは動かない。工兵機体インパルスが起動させることで、始めて実用化されるという特徴がある。また、敵はこのターレットも攻撃対象と認識するため、破壊されることもある。その場合は再度起動が必要だ。

 ここで悩ましいのがキャンペーンモードに投入する、各種機体の数だ。本モードは参加可能人数が4人~最大8名までと少なめなので、1台は回復役のVELOXがほしいし、ターレット起動に工兵も必要、ブリッツとランパートの数のバランスをどうするか……ゲーム開始前にプレイヤー同士である程度話し合っておかないと、ステージクリアは難しそうだ。

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 2つ目が画面右側に表示されている“スキル”システムである。キャンペーンモードでは敵機体を倒すたびにSPと呼ばれるポイントが溜まり、ポイントに応じて攻撃力増加、防御力増加、弾薬補給などの支援効果を受けられる。これらのスキルを有効活用して、可能な限り生存し敵NPCを撃破していこう。

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▲右下のSPが溜まるとスキルのうち、使用可能なものが黄色く表示される。キーはF1~F5に割り当てられている。▲攻撃力アップスキルを使ってみた。スキルレベルを上げて性能をさらに強化することも可能だ。

■デスマッチ新マップは“CROSSROAD”

 もう1つのアップデート注目ポイントは、デスマッチモードに追加実装される新マップ“CROSSROAD”だろう。既存マップ2種のうち“LOST CITY”はややマップが狭く、最大32名が参加すると手狭な感じが否めなかった。またリスポーン位置からそのまま、狙撃兵のブリッツが大活躍できてしまうなど、プレイヤーからの不満もあった。

 新マップCROSSROADは“ECLIPSE”と同じぐらい広く、進行可能ルートはより複雑に分岐。また、曲がり角が多いため当然死角もその分増えている。前衛と後衛できちんとコミュニケーションを取って状況を把握しないと、前衛が調子に乗って攻め込んでいるうちにバックを取られて、後衛の支援機体が全滅なんてこともありそうだ。どこから攻め込まれるか分からない緊張感が、これまで以上に高まりそう。

 既存マップは「攻守パターンが固定化してつまんないなー」と思っていたプレイヤーは、さっそくCROSSROAD攻略に頭を悩ませてほしい。

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▲筆者が愛用する機体VELOXは、わが身の安全を確保しつつ、かつ前線の機体をすぐ修理できるポジション取りが重要課題。実装直後のCROSSROADは、ベストポジションを模索しながらのカオスな戦闘が続きそうだ。

■恐怖の“空爆アイテム”もついに解禁! ヤーロショップがオープン

 その他の正式サービス開始以降の変更点としては、各種新武器の販売と有料アイテムショップ“ヤーロショップ”の開設が挙げられる。メインウェポン5種とサブウェポン4種が追加され、中には今まで期間限定のイベントの報酬やプレゼントでしか手に入らなかった、爆撃要請アイテム“AirHawk”もショップに並ぶ。ランパートやブリッツには受難の時代がやってきそうである……。さらに機体の見た目をかえるペイントやクランネーム変更といった、便利アイテムも販売されるので簡単に紹介していこう。

●メインウェポン
・AMG-35(ヴァンガード専用)

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・MDC-7(ヴィンチェレ)

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・MMC-4(ランパート専用)

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・BEXU-9(インパルス専用)

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・AirHawk(フォービドゥン専用)

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●サブウェポン(全機体共通)

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▲SU30:既存のサブマシンガンより連射速度を向上させた代わりに、反動が大きくコントロールしづらい。▲AMRL-5:ロケットランチャータイプのサブウェポン。連射速度は速いが、弾速が遅い。
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▲SMOKE-B&FLASH-B:2つとも敵視野の妨害と味方の隠蔽を目的としたアイテム。ただし、投擲する位置やタイミングを間違えれば、味方の視野も奪われる。
『鉄鬼先行プレイレポ』
▲実際にスモーク弾とフラッシュ弾をわざと浴びてみたが、視界が真っ白になって前後左右の感覚も失われる。逃げ足の遅いブリッツやヴェロックスがとっさの場合、身を守るために使えばそれなりに有効かも?

●本体カラー(全8色)

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▲本体のペイントは永久ではなく、こちらも武器と同様に期間限定なのが少し残念だ。特殊効果や性能アップの能力が無いアイテムに関しては、永久使用でコレクションさせてほしかった。

●その他便利アイテム

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▲クランマーク変更、クラン名変更、経験値30%アップ、予備マガジンなどがある。

 現時点ではお伝えできないのだが、これまでプレイヤーが不満に思っていた仕様のアレコレが、今後は少しずつ緩和されていくという耳寄りな情報も得られた。『鉄鬼』は真剣勝負のシリアス系FPSよりは敷居が低く、とはいえ最大16人のチームのために戦う緊張感もあり、いわゆるクリックゲータイプのMMOに飽きた人にはもってこいの新鮮なタイトルだ。本記事を読んで『鉄鬼』に興味をもったロボ好き男性、女性(どれだけいるのか!?)プレイヤーは、ぜひ一度遊んでみてほしい。

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データ

▼『鉄鬼』
■運営:ゲームヤロウ
■開発:ゲームハイ
■対応機種:PC(対応OS:Windows XP/Vista/7)
■ジャンル:ACT(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2010年1月27日
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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