2010年1月26日(火)
▲稲船敬二氏 |
カナダのスタッフと共同制作している『デッドライジング2』。ここでは、本作のプロデューサー・稲船敬二氏が登壇し、デモプレイを交えながら、新要素や海外スタッフとの共同制作などについて説明した。
今回スポットを当てて説明されたのは、武器と武器を組み合わせ、新たな武器を作り出す“コンボ”の要素について。これは、特定の条件を満たすことで武器の組み合わせが書かれたカードが手に入り、それに従うことで新たな武器を作り出せるもの。武器の組み合わせは、ステージ内に設けられている“ワークベンチ”と呼ばれる工作室のような部屋で行う。
今回稲船氏が紹介したものを挙げると、たとえばカヌーなどに使われるパドルと、チェーンソーを組み合わせることで、パドルの両端にチェーンソーがくっついた“パドルソー”が完成する。他にも、水鉄砲とガソリンを組み合わせた火炎放射器のような武器、釘とバットを組み合わせた釘バット、クマデとバッテリーを組み合わせたゾンビを感電させるクマデなど、ユニークな武器が紹介された。
稲船氏は、ガムテープでアイテム同士を強引にくっつけたコンボ武器を見て、「アメリカでは、壊れたものは何でもガムテープを使って直しますから(笑)」とジョークを飛ばしていた。また、芝刈り機と角材を組み合わせた武器は、なんとシュレッダーのように、ゾンビを頭から足の先までミンチにしてしまうエキサイティングなもの。稲船氏はこの武器について、「日本のスタッフでは考えつかない発想ですね」と、カナダの制作スタッフに賞賛を贈っていた。
稲船氏は、「カプコンが海外と共同制作するというと不安になる方もいるかもしれないが、ご覧の通りとてもいいものに仕上がっています」と述べ、今後もこのやり方を浸透させていきたいと話していた。
そしてもう1つ、『デッドライジング2』を原案にした長編映画『屍病(しびょう)汚染 DEAD RISING』の発表があった。“稲船敬二 第1回監督作品”と銘打たれたこの作品は、ゾンビ化(屍病汚染)が飛び火した日本を舞台に、シンとジョージの2人が隔離されたエリアから脱出を試みる物語。稲舟氏は、「『デッドライジング』の映画が見たいという要望があり映画を制作した。昔からB級ホラー映画が大好きで、一度撮ってみたかった」と制作の経緯と映画への思いを語っていた。撮影は終わっており、現在制作作業に入っているとのこと。公式サイトがオープンしており、PVも見られるので、気になる人はぜひアクセスしてみよう。なおこの映画は、日本ではWeb他で2010年に公開される予定。Xbox LIVEで先行公開も行われるとのことだ。電撃オンラインでもPVを配信しているので、ぜひチェックしてみてほしい。
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