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2010年2月10日(水)

【PW養成講座2】“スタック”ってナニ? 『MTG』好きなアユミちゃんが優しく解説

文:電撃オンライン

このページでは、前回は省略したカード・タイプについて説明するわ。土地とクリーチャーのことを忘れちゃった人は、前回の4ページ目をもう一度見返してみてね。
ういーす!

エンチャントカード

プレインズウォーカー養成講座
 エンチャントは、魔法的な加護や呪い、結界などの目に見える形を取ったをカード化したものです。エンチャントには、戦場に出しておくor出した状態でコストを支払うと効果を発揮するものと、クリーチャーや土地などに付ける“オーラ”の、2種類があります。オーラは、カードに指定されているタイプのカードにのみ付けることができます。たとえば上にある《鎧をまとった上昇》には、“エンチャント(クリーチャー)”と書かれています。これは、クリーチャーにのみ付けられるオーラということになります。

 もしもオーラを付けたクリーチャーや土地が破壊されたり、手札に戻ったりなどして戦場を離れた場合には、墓地に置かれます。

アーティファクトカード

プレインズウォーカー養成講座
 アーティファクトは“魔法の道具”や“武器”、または“機械”といったものを表すカード・タイプです。基本的に無色のカードなので、デッキの色を気にせずに投入することができます。

 戦場に出しておくだけで効果を発揮するものと、出した状態でコストを支払うことで効果を発揮するものとがあります。また、アーティファクトでありながら同時にクリーチャーでもある“アーティファクト・クリーチャー”も数多く存在します。

 他にもアーティファクトには、自分のクリーチャーに付けることで、そのクリーチャーを強化できる“装備品”もあります。装備品はオーラとは異なり、付けたクリーチャーが戦場を離れても墓地に置かれることはなく、戦場に残ります。

ソーサリーカード

プレインズウォーカー養成講座
 ソーサリーはいわゆる魔法や呪文の使用を示すカードの一種です。対戦相手のクリーチャーを破壊したり、自分のライフを回復したりとさまざまな効果を発揮します。全般的に効果が大きい代わりに、唱えるためのコストが重かったり、自分のターンの限られたタイミングでしか唱えられなかったりと、いくつか制限があります。一度唱えられたソーサリーは効果を発揮したあと、そのプレイヤーの墓地に置かれます。

インスタントカード

プレインズウォーカー養成講座
 インスタントもソーサリーと同様に、魔法や呪文の使用を示すカードです。しかしソーサリーとは異なり、基本的にいつでも唱えることが可能です。戦闘時、自分のクリーチャーを奇襲的に強化したり、逆に、強化の対象となったクリーチャーを先に破壊したりと、小回りの効くものが多くあります。ソーサリーと同じく、一度唱えられて効果を発揮したあとは墓地に置かれます。

プレインズウォーカーカード

プレインズウォーカー養成講座
 プレインズウォーカーはやや特殊なカード・タイプで、プレイヤーと同様にプレインズウォーカーと呼ばれる魔法使いをカード化したものです。クリーチャー呪文やエンチャント呪文のように、コストを支払うことで唱え、戦場に出すことができます。

 プレインズウォーカーにはそれぞれ独自の“忠誠度”と呼ばれる数値がカード右下に記されており、戦場に出る時は忠誠度に等しい数の“忠誠カウンター”というポイントのようなものを持っています。忠誠カウンターを増やす、あるいは減らすことで、さまざまな効果を発揮させることができ、忠誠カウンターがすべてなくなったら墓地に置かれます。プレイヤーにおけるライフのようなものだと考えておけばいいでしょう。

 なお、対戦相手がプレインズウォーカーをコントロールしている場合、攻撃を行う際に、プレインズウォーカーを狙うことが可能です。プレインズウォーカーへの攻撃がブロックされなかった場合、攻撃したクリーチャーのパワーに等しい数の忠誠カウンターを取り除きます。また、プレイヤーへダメージを与える呪文や能力を、プレインズウォーカーに対して使うこともできます。この場合も、ダメージに等しい数の忠誠カウンターをプレインズウォーカーから取り除きます。

なんという文字の量……クラクラしちゃったぜ……。
あわてて全部覚えようとしなくてもいいから、順番に理解していけばいいのよ。さて、これで土地やクリーチャーとあわせて、7つのカード・タイプについて説明しました。今回の5種類についてはどう、わかった?
う~ん、プレインズウォーカーがちょっと難しく感じたけど、ソーサリーとインスタントはその場ですぐに効果が出る使い捨ての呪文で、エンチャントやアーティファクト、プレインズウォーカーは戦場に残るってことなのか。
そうね。それと、インスタント以外のカードは、クリーチャーと一緒で自分のターンのメイン・フェイズにしか唱えられないの。そのことに注意してちょうだい。
了解!
ちなみに今回までに紹介した土地、クリーチャー、エンチャント、アーティファクト、そしてプレインズウォーカーの5種類は、まとめて“パーマネント”とも呼ばれるわ。パーマネントってのは“永遠の”とか“永続性のある”って意味で、インスタントやソーサリーとは違って、破壊されたりしない限りはずっと戦場に残って効果を発揮してくれるってところが大きな違いね。
プレインズウォーカー養成講座 プレインズウォーカー養成講座 プレインズウォーカー養成講座
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▲これらのカード・タイプがパーマネントに当たります。
うん。で、そのエンチャントとかアーティファクトの中には、オーラとか装備品みたいな特殊なものもあるんだよね。
そう。オーラは唱える時にクリーチャーや土地など、付ける対象を選んで、付けたものに効果をおよぼすものなの。装備品は、まず装備されていない状態で戦場に出した後、付けたいクリーチャーにコストを払って付けるの。付ける方法は少し違うけれど、どちらもカードを強化してくれるわ。
ふ~ん、付けていたクリーチャーが破壊されちゃったら一緒に墓地に行っちゃうオーラより、戦場に残る装備品の方が強く感じるんだけど?
確かにそうとも考えられるわね。でも装備品は、呪文として唱えるためのコストとクリーチャーに付けるためのコスト、つまりコストを2回支払う必要があるの。これって、どういうことだかわかる?
? う~ん……。
もう一度装備品の効果を発揮させるためには、クリーチャーに付けるためのコストを払わなきゃいけないの。つまり、他に唱えたい呪文があった場合、それを唱えられなくなっちゃう可能性があるってことなの。それとは逆に、装備させてる余裕がないってことも十分に考えられるわね。
プレインズウォーカー養成講座 プレインズウォーカー養成講座
▲オーラ(左)と装備品(右)。どちらも一長一短あります。
なるほど~。あとは、プレインズウォーカーがイマイチわかんないかな。結局、クリーチャーとはどう違うのさ?
プレインズウォーカーっていうのは、クリーチャーとして使役されるんじゃなくて、プレイヤーを助けてくれる強力な魔法使いって感じね。クリーチャーじゃないから攻撃はできないんだけど、その代わりに忠誠カウンターを増減させることで、さまざまな能力を使うことができるわ。
攻撃をブロックすることもできないの?
そうね。ブロックすることはできないわ。その代わり、プレイヤーと同じように、クリーチャーの攻撃の対象や、ダメージ呪文の対象になったりするの。
クリーチャーじゃなくて、プレイヤーに近い助っ人ってわけだ。
そうね。でも、ゲームのルール上では、あくまで戦場に置かれるパーマネントってことになるから、そこは忘れちゃダメよ。
はーい。
カード・タイプについてわかってもらえたところで、次はいよいよ“スタック”の説明をしていこうと思います。スタックは、『MTG』のルールの中でも特に難しいものだから、しっかりついてきてね!
が、頑張ります……。

 →超重要!? スタックって何?

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[Text by ねこひげ合同会社/ゆば]

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