2010年2月10日(水)
2月某日。『TATSUNOKO VS. CAPCOM ULTIMATE ALL-STARS(以下、タツノコ VS. カプコン UAS)』で、自称カプコン一の凄腕広報・ビッグマウスIKEを叩きのめした電撃オンラインのもとに、またも1通の手紙が届いた。
■親愛なる電撃オンライン編集部の諸君 ごきげんよう、私だ。その後はいかがかね? ふふふ、聞くまでもないか。1月28日に発売された『タツノコ VS. カプコン UAS』をさぞかしやり込んでいることだろう。そろそろ自分の腕前を試してみたくなったころではないかな?ふっ、図星のようだな。 そこで今回は、私の計らいで特別に対戦相手を用意してやった。なぁに、感謝されるほどのことではない。その対戦相手とは――開発元であるエイティングのスタッフ・番長だ。彼には、私が培ったありとあらゆる格闘ゲームの技術を仕込んである。もし倒すことができたら……今回も読者プレゼントを用意してやろう。ん? それだけでは不満か? ならば加えて、私が全裸で社内を1周してやろう……。 まぁ、絶対にそんなことはあり得ないがな! ぶわっははは……。(ビッグマウスIKE) |
「いや番長さんって、普通に名前が通ってる格ゲープレイヤーじゃん! それを弟子扱いかよ! ビッグマウスがすぎるぞIKE!!」
手紙を読むなり思わず声をあげてしまったカネキング。しかし番長さんとか、かなり無理じゃない? 差がありすぎるだろ……。一編集部との対戦企画にどんだけ本気なんだよ!
「まぁ、カプコンはそういうガチな会社なんだよ」
さらりと告げるkbj。とはいえ、ここで引くわけにも行かず、カネキングとkbjは再びカプコンに赴くことになった。
対戦会当日、カプコン東京支社を再び訪れたカネキングとkbj。応接間に通された2人を待ち受けていたのは当然――。
おおっとぉ!? ビッグマウスIKEとC氏が怒られてるぅ!?
「特にビッグマウスIKEくん、君ホントに格闘ゲーム得意なの? あれはもうビッグマウスとかいう大口キャラで許されるレベルじゃないよ? そもそもなんで1回もゲームをプレイしてないの?」
「いや、それは電撃オンラインさんと平等に対戦したくて……」
「でも試合にすらなってなかったよね? それじゃ意味ないよね?」
「はい……」
ビッグマウスIKEとC氏がぺこぺこ頭を下げているのは、本作のプロデューサーである新妻良太さんだ。イベントなどではいつも朗らかな新妻さんだが、ビッグマウスIKEには厳しいらしい。
「あ、電撃オンラインの皆さん! どうぞどうぞ。今日はよろしくお願いします!(にこっ」
カネキングとkbjに気付き、にこやかに部屋に招き入れてくれる新妻さん。こんないい人をあんなに怒らせるなんて……ビッグマウスIKE、なんて恐ろしい男だ。
「ククク……よくぞやってきたな電撃オンライン。今回は、タツノコ好きの私のためにこのゲームを企画した新妻も同席させることにした。私は昔、新妻の命を救ったことがあってね。彼は私の頼みを断れないのだよ」
もう大口キャラで押し通せる範ちゅうを超えてるぞ! 発言と背後に気を付けろビッグマウスIKE!
再び新妻さんの逆鱗に触れ、部屋の隅で観戦することになったビッグマウスIKEを尻目に、カネキングは早速気になっている案件を確認する。
「新妻さん、ビッグマウスIKEの話では、今回はエイティングの番長さんがいらっしゃるそうですけど……彼のいつもの大口ですよね」
「いえ、それは本当です。負けっ放しではカプコンの名が廃るので。全力で勝ちに行きますよ(にこっ」
こ、この人、超負けず嫌いだー!
「大体“カプコンの名が”って言うけど、番長さんエイティングの人じゃん!」……なんてことは口が裂けても言えず、ついにその最強の相手がやってきてしまった!
グ、グラサンだよこえー!
「まぁ軽くスパーリングしてください(にこっ」
新妻さんに言われるがまま、軽く番長さんのゼロ&リュウと対戦してみるカネキング。一応練習してきたテッカマンブレード&リュウで対抗するものの、アシストで固められ、飛燕脚で崩され、「だ、ダメだ。やっぱり強い……」と残念な結果に。
「練習はそんなところでいいでしょう。そろそろ本番行きますか(にこっ」
いや、全然無理だと思うんですけど!
こうして暗雲が立ち込める中、いよいよ試合は始まった……。
▲余裕たっぷりの番長さんと、不安そうなカネキング。 |
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「タツノコVS. カプコン」は一部(株)竜の子プロダクションの許諾を受けて、(株)カプコンが製造・販売するものです