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2010年2月15日(月)

電撃小説大賞・銀賞『ご主人さん&メイドさま』の榎木津先生にインタビュー

文:電撃オンライン

 小説『ご主人さん&メイドさま 父さん母さん、ウチのメイドは頭が高いと怒ります』で、第16回電撃小説大賞・銀賞を受賞した榎木津無代先生にインタビューを行った。

『ご主人さん&メイドさま 父さん母さん、ウチのメイドは頭が高いと怒ります』

 『ご主人さん&メイドさま 父さん母さん、ウチのメイドは頭が高いと怒ります 』は、メイド好きなオタク高校生・五秋陣のもとに、突然メイド服姿の金髪美少女がやってくるという物語。「メイドさまである!!」と仁王立ちで言い放つ金髪武将系メイドと、変態メイドオタク高校生が繰り広げる主従逆転ハイテンションラブコメディだ。

 インタビューでは、担当の荒木編集を交え、執筆に至った経緯から、気になる今後の展開などまで質問をぶつけているので、ぜひ読んでみてほしい。

――この作品を書いたキッカケから教えてください。

榎木津先生:当初電撃大賞用に別の作品を考えていたのですが、その作品がかなりシリアスな感じだったんです。でもなかなか構想がまとまらなくて……。締め切りが近付いてきて「これじゃダメだ」と思い、いっそのこと正反対のものを書いてみようと考えたのがキッカケですね。

――それを決断したのはいつごろだったんですか?

榎木津先生:締め切りの2カ月前ぐらいです。

――本当に直前だったんですね。

榎木津先生:すぐにプロットを書いたりして大変でした。大まかには考えていたんですが、細かいところは書きながら考えるような感じでしたね。

――非常に勢いのあるパワフルな作品ですが、執筆の時間がなかったことも影響しているのでしょうか。

榎木津先生:時間がなかったというよりは……。僕は作品を書く時は、いつも何か突き抜けたところがほしいと思っているんです。今回は完全なコメディ物にすると決めていたので、ならもうこのぐらいやっちゃっていいんじゃないかなと(笑)。

――題材に“メイド”を選んだのはどうしてですか?

榎木津先生:シリアスの反対といえばコメディ、コメディといえば萌え萌えな感じがいいかなと考えて、萌えといったらやっぱりメイドさんかなと(笑)。もともと一度メイド物を書いてみたいと思っていたんですよ。普通のメイド物だとつまらないから、どうせなら主従の関係を逆転させてみようかなといった感じで、どんどん思考を発展させていって今の形になりました。

――マンガやアニメではもはやメイド物は定番と言ってもいいジャンルになりましたが……。やはりマンガやアニメもよくご覧になりますか?

榎木津先生:そうですね。

――メイド物に限らず、好きな作品などあれば教えてください。

榎木津先生:いろいろなジャンルが幅広く好きなので、これが好きといった作品はないのですが……強いて言えば、熱い作品が好きです。

――確かにこの小説も終盤は熱い展開になりますよね。作品を書くうえで苦労した点などはありますか?

榎木津先生:昔、コメディ物を書いたことはあるのですが、ここまでぶっ飛んだものはなかったので、「どこまでやっていいのかな」といった上限と言いますか、そのバランスをつかむのが大変でした。その感覚を掴んでからはわりと楽だったのですが。エロはエロでもおバカなエロと言いますか、そういう方向にしたいと思ったので、あまりにも下品なものはやらないようにしようと考えていたんです。

――言われてみると、この作品のエロはさわやかですよね(笑)。

榎木津先生:おバカな感じです(笑)。

――この作品は、フォントを変えたり太字にしたりといった文字の編集も特徴の1つだと思うのですが、これは応募段階ですでに編集していたのでしょうか?

榎木津先生:はい、編集していました。今まで自分の作品でフォントを大きくしたりとったことはほとんどなかったのですが、思い切って挑戦してみました。

――先ほど2カ月前に書き始めたというお話がありましたけど、この編集も含めると大変だったのではないですか?

榎木津先生:辛かったです(笑)。寝ても覚めてもメイドのことばかり考えていました。

――登場するメイドさんの中で、好きなのはどのメイドさんですか?

榎木津先生:やはりメイドさまでしょうか。他のメイドも好きなんですけど。メイドさまのような普段泰然としているんだけど、どこか常識とはズレたところで、恥ずかしがったりするキャラって好きなんです。

――ギャップがいいと。

榎木津先生:そうですね。ギャップがいいですね。

――タイトルのインパクトもありますよね。一次選考の通過作品がズラっと発表された時に、1つだけものすごくタイトルが長くて目を引きました。

榎木津先生:『ご主人さん&メイドさま』はパッと思い付いたのですが、何かサブタイトルがあった方がインパクトがあるかなと思って付けました。目立つかなぁ、とちょっと狙ったところはありますね(笑)。

――最後の一文がタイトルと絡んでいい終わり方だなと思いました。原稿ができ上がった時点でもうタイトルは決まっていたのですか。

榎木津先生:はい。決まっていて、最後の一文は意図的にタイトルと関連させました。

――ヒロインのメイドさまが、決めセリフとして「~である!」と話しますが、このキャラ作りについて教えてもらえますか。

榎木津先生:「頭が高い!」といったように、偉そうなセリフをしゃべらせたかったんです。

→次回作はどうなる!? 次のページでは、今後の展開などについて質問!

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データ

▼『ご主人さん&メイドさま 父さん母さん、ウチのメイドは頭が高いと怒ります』
■メーカー:アスキー・メディアワークス
■発売日:2010年2月10日
■価格:599円(税込)
 
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