2010年3月2日(火)
3月1日、東京の“なかのZERO 大ホール”で、映画『半分の月がのぼる空』のプレミア試写会が開催され、主演の池松壮亮さんたちが来場したファンにあいさつを行った。
4月3日より公開開始となるこの映画は、伊勢を舞台に繰り広げられる、平凡な高校生・裕一(ゆういち)と心臓病を患うわがままな少女・里香(りか)の、“普通”だけど“特別”な物語。映画は原作の舞台でもある三重県伊勢周辺でオールロケが行われており、原作とは異なるオリジナルの結末になっているという。
この日の舞台あいさつに出席したのは、裕一役の池松さん、里香役の忽那汐里(くつな しおり)さん、夏目役の大泉洋さんといったキャスト陣に加えて、監督の深川栄洋さん、原作者の橋本紡さんの5名。以下にその様子をレポートしていく。
▲本日の舞台あいさつに登壇したゲストたち。手前左から大泉さん、池松さん、忽那さん。奥左から橋本先生、深川監督。写真を撮るたびに表情を変える大泉さんに、会場からは笑い声も。 |
▲ちょっぴり緊張気味だった池松さんだが、大泉さんの「カワイさアピールはいいから!」というフォロー(?)で堅さもほぐれたのか、笑顔でファンにあいさつしていた。 | ▲「(映画の告知などで)伊勢を回ったのですが、大泉さんだけいらっしゃらなくて……」と池松さんから反撃される大泉さん。「次の日、TVを見たら、バンクーバーにいらっしゃいましたね」のコメントに思わず絶句&爆笑。 |
▲「今日この日を迎えることができて幸せです」とコメントする忽那さん。池松さんと大泉さんのやり取りでリラックスしたのか、しっかりとした口調で感謝の言葉を述べていた。 |
▲「池松君たちとキャンペーン一緒に回りたかったんですけどねぇ……スケジュール見たら1個も入ってなくて「なんで行けないんだろう?」と思ったらオリンピックだったんですね(笑)」と大泉さん。 | ▲続いて大泉さんは、「今回はわりとまじめに……いや、いつもまじめにやってるんですけど! シリアスな役なので、こういう役もやるんだと思ってくれるとうれしいです」と自らの役について語った。 |
▲橋本先生もバンクーバーで活躍する大泉さんを見ていたようで、「何してはるんですか!!」とツッコんでいた。また映画については「すでに見させていただきましたが、ここにいらっしゃる皆様に制作していただいて、心から感謝しています」とお礼の言葉であいさつを締めくくっていた。 |
▲続いて、映画の結末についてのコメントを求められた橋本先生は「小説では、とても小さな日常の中に大切なものがあって、それに感動したり涙したりしているということを描いたつもりです。そういったものをキレイに仕上げてくださって感謝しています」と述べた。 |
▲今度は全員に映画を見て泣いた人は? という質問が。池松さん、忽那さん、深川監督は即座に手を上げたが……。 | ▲周りを見渡した大泉さんも、遅ればせながら挙手。その様子に会場では大きな笑いが。どこで泣いたのか聞かれた大泉さんは「各メディアで、僕のバンクーバーの写真を使ってくれて、うれしくて涙が……。映画? 映画では泣いてません!」とボケると、ひときわ大きな笑いが起こっていた。 |
▲そしてここから大泉さんのボヤキがスタート! 池松さん&深川監督に「だいたい今日はね、パーマ率が高すぎるんですよ!! (深川監督に)なんで巻いてきたんですか!?」とかみついていた。 |
▲最後はパーマネント3兄弟こと大泉さん、深川監督、池松さんが「いい映画だと思っていただけたら幸いです。ぜひ口コミで広めてください(深川さん)」、「大泉がよかったと広めてください(笑)。ぜひ舞台あいさつの印象を忘れて見てください(大泉さん)」、「思う存分笑って、涙を流してください(池松さん)」とあいさつ。大きな拍手と笑いに包まれて、舞台あいさつは終了となった。 |
(C)2010 映画「半分の月がのぼる空」製作委員会
■映画『半分の月がのぼる空』
【公開日】2010年4月3日~
【公開劇場】シネセゾン渋谷、池袋テアトルダイヤ他
【スタッフ】※敬称略
原作:橋本紡(電撃文庫『半分の月がのぼる空』)
監督:深川栄洋
脚本:西田征史
主題歌:阿部真央『15の言葉』(ポニーキャニオン)
製作:映画『半分の月がのぼる空』製作委員会
【キャラクター&キャスト】(※敬称略)
裕一:池松壮亮
里香:忽那汐里
夏目:大泉洋