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2010年3月12日(金)

『グラナド・エスパダ プラス』2010年の展開を日本運営プロデューサーが語る

文:電撃オンライン

──『GE+』日本運営としては、プレイヤーさんが本当にほしいと思っている機能、改善してほしいと思っているシステムといった要望を、ある程度正確に汲み取れている自信はありますか?

『グラナド・エスパダ プラス』

中尾氏:胸を張って「日本のプレイヤーの要望はきちんとすべて把握している」とは、さすがに言えませんね。不安なことも多いですし、弊社に限らずすべてのオンラインゲーム運営にとって難しい課題でしょう。だからこそ、我々はプレイヤーの生の声がリアルタイムで見えるオンライン座談会、『ニコニコ動画』利用した生放送、さらには公式Twitterを積極的に利用しているんです。『GE+』がサービスを開始した当初はTwitterのように便利なサービスも無く、ニコニコ動画の上手な利用方法も浸透していませんでした。今は公式サイト上のお問い合わせ窓口だけではなく、使えるツールは可能な限り使って間口を広げ、プレイヤーの声をもっとしっかり聞けるよう最善を尽くしているつもりです。もちろん、今やっていることがベストだとは言いませんが、今後も努力し続けていきたいです。

──先日のオンライン座談会には来日中の開発スタッフも同席されていましたが、どんな感想を抱いたんでしょう?

中尾氏:座談会でプレイヤーの生の声に触れて、モチベーションが相当あがったようですよ。率直に申し上げますと、我々運営がなんやかんやと要望を出すよりも、プレイヤーが直接不満や意見をぶつけた時のほうが、彼らもすごく嬉しそうです。やはり自分達が作ったゲームを、これだけの人たちが遊んでくれて、しかも熱い意見を目の前で出してくれると反応が違いますね。我々がお願いしたときは「それは難しい」と答えたことが、いつの間にか実装されてたりするんですよ(笑)。

『グラナド・エスパダ プラス』 『グラナド・エスパダ プラス』
▲2010年2月に韓国開発スタッフを交えて行われた、オンライン座談会の様子。

──バラックで装備品が確認できたり、編入キャストの立位置を自由に変えられるなど、本当に昔に比べて便利になりましたね。

中尾氏:あれも日本プレイヤーの意見が反映された結果です。

──中尾さん個人の意見として、今の『GE+』に足りないものはなんだと思います?

中尾氏:新規プレイヤーへの配慮だと思います。最近のいわゆる“クリックゲー”タイプなMMOでオンラインゲームに馴染んだ方にとって、3人同時操作のMCCシステムを始め『GE+』のインタフェースは、少しわかりにくいようです。あとはいきなりチュートリアルが開始しますが、もう少し世界観やストーリの説明を行いたいですし、操作方法についても今のチュートリアルは優しいとは言えません。

──しかしチュートリアルの改善というのは、『GE+』において優先度はそんなに高くないでしょう。

中尾氏:とんでもない、優先度はかなり高いですよ。3月中のアップデートでは新規プレイヤーだけが所属できるコミュニティ、“開拓党”というのを導入する予定です。今から初めて『GE+』に触れる人同士、助け合いつつゲームに親しんでもらうためのシステムですね。

──なるほど、他社タイトルではありますが『大航海時代 Online』で導入された、“航海者養成学校”みたいな感じですか。

中尾氏:『CABAL ONLINE』や『マビノギ』にも同様のシステムはありますが、似たようなものだと思っていただいて構いません。新規アカウントで作ったキャラクターは、最初からこの開拓党に所属しているので、分からないことがあれば党チャットですぐに質問できるのがポイントです。もちろんサポートがいらない人は、党脱退はいつでもできますよ。

──『ウルティマオンライン(UO)』では一般のプレイヤーさんが、メーカーときちんと契約した上で、ボランティア活動として新規プレイヤーをサポートする“カウンセラー”というポジションがあります。他のMMORPGではほとんど採用されてないシステムですが、やはり一般プレイヤーさんを起用するのは難しいんですか?

中尾氏:実は同じようなことを現在HUEで企画中なんです。長期間継続してカウンセラー的な何かをプレイヤーさんにやっていただくとなれば、それに見合った報酬はやはり必要ですし、そのバランスなども含めて、ちょうど検討しているところでした。

──MMORPGはその時代とプレイヤーの傾向に合わせて変化していくのが当然ですが、『GE+』もどんどん変わりつつありますね。ところで、以前に「『GE+』が根幹から変わるような何かが2010年には起きる」とうかがいました。それについてはお話いただけないのでしょうか。

中尾氏:申し訳ありません、その“何か”についてお話できるのはもう少し先のことになりそうです。なにせ日本の『GE+』だけのことではないので、私の口から勝手に言うわけにはいきません(笑)。

──せめて、いつ頃発表されるかだけでも教えてください。

中尾氏:2010年の上半期ということで、これ以上は許してください。

──分かりました。では次に運営側の2010年の抱負をお願いいたします。

 ■2010年の『GE+』はイベントの質向上を目指す

(c) 2003-2010 IMC Games Co., Ltd. Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.

データ

▼『グラナド・エスパダ プラス』
■運営:ハンビットユビキタスエンターテインメント
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■サービス開始日:2006年7月21日
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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