2010年3月24日(水)
▲田中公平さん。 |
――サウンドを制作することになった経緯を教えてください。
セガさんから、「新作RPGをトライエースさんと共同で作る」という話があり、そのバランスを取るために先方からは桜庭さん、セガからは私が選ばれました。
――全部でいくつの楽曲を手がけましたか? もし可能なら、使われなかった曲数も教えていただけますか?
大体30~40曲です。ボツになった曲は私にはありません。いつも完成型を出しますもので。
――曲を作るときに心がけていることがあれば、教えていただけますか?
その作品の世界観から逸脱しないように、自分の個性をそれに出来るだけ寄り添うようにしています。
――曲を制作するにあたり、メーカーサイドからオーダーはあったのでしょうか?
セガさんとは長い信頼関係がありますので、それほどこれという示唆(しさ)はなかったように記憶しています。ただ、「いい曲を書いてくれ!」と、常に言われております(笑)。
――曲を作るにあたり、キーワードや資料を受け取ったかと思うのですが、どんな印象を受けましたか?
最初に見た時は「少し地味な世界かな?」と思いましたが、だんだんとクセになる不思議な感覚を受けましたね。
――シーンにあわせてインパクトのある曲を作ることへの、こだわりはありますか?
こだわりというよりも、そのシーンに一番合ったものを作るのが作曲家としての努めだと思っています。
――今回TV-CMに起用されている曲は、高揚感を高める曲になっていると感じたのですが、テーマ曲についての考え方を教えてください。
どんなゲームであれ、そのテーマ曲は一番大事なものです。いいテーマ曲ができれば、後はおのずと仕上がって行きます。
――登場するキャラクターをイメージして作った曲はありますか? もしあれば、どんな気持ちを込めましたか?
登場人物がすべて一筋縄でいかない人たちばかり! だから曲も少し変わった曲が多いかと思います。
――ギャグのシーンが多いゲームですが、シリアスなシーンで使われる曲とギャグシーンで使われる曲の作り分けは意識したのでしょうか?
どのシーンにどの曲が使われるかは、私が決める訳ではないので汎用性のある仕上がりにしました。
――音楽と映像を組み合わせたものを見て、どう感じましたか?
映像と音楽がいい意味で競い合っているなあ、と思いました。
――サントラの聴きどころを教えてください。
私がフルオーケストラ、桜庭さんがバンドと、お互いの好きな編成で作曲しています。皆さんの好みによって、聴きどころが違うと思いますよ。
――ファンの方へメッセージをお願いします。
新作RPGの制作が難しい昨今、この『エンド オブ エタニティ』は他とはまったく違う異彩を放つ作品となっていて、おかげさまで皆さんの支持も得ることができました。この上は、第2作、第3作とつながっていくことを、皆さんと同じように、私も期待しております。
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