2010年4月19日(月)
アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズにおける“宇宙世紀”の歴史を10週間で体験できるMMOストラテジーゲーム『ガンダムネットワークオペレーション 3(以下、GNO 3)』の魅力を紹介する連載も、今回が最終回。『GNO 3』をプレイしてみた電撃オンラインの編集者およびライターによる座談会の後編をお届けします。
OVA『機動戦士ガンダム UC』の快進撃からもわかるとおり、ガンダムと宇宙世紀モノの人気は、30周年を越えてまだまだ健在の様子。昨年お台場に展示されて話題を呼んだ実物大RX-78 -2 ガンダムも、今年7月から右手にビームサーベルを持った姿でJR東静岡駅に再展示されるとのことです。昨年名古屋で展示されていたシャア専用ザクの実物大頭部も気になるところですが、個人的には量産型ザクの大頭部が欲しい……。いつの日か庭付きの住まいを手に入れてザクの頭を設置し、アムロの父さんよろしく「ジャンク屋というところは、情報を集めるのに便利なのでな」とか、ボケをかましたいものです。
まあ、貧乏ライターにはなかなか難しい企てなので、今はプレックスの『ザクマニア』シリーズを買って、机に積み上げようと鋭意画策中です。ちょうど第3弾の“ジム”も発売されたばかりなので、地球連邦軍側のやられメカファンもご安心を(?)。そんなこんなで、ゆっるーい対談の後編をお送りします。
●座談会メンバー紹介
・キャナ☆メン
『GNO 3』はクローズドベータテストから参加。仕事の合間、手の空いたタイミングで“任務”をこなしつつ、休日だけまとまった時間を確保してプレイしている。
・ごえモン
電撃オンラインのギャルゲー番長。製品版で初めて『GNO 3』に触れる。仕事の時間帯にはときどき部隊の状態をチェックする程度で、放置主体のプレイスタイル。
・トクワン和尚
ファーストガンダム世代最後尾に属する30代後半で、『GNO 2』経験者。記事執筆中に『GNO 3』を立ち上げっぱなしにしているため、起きている時間帯はかなりの確率でオンライン。ただし、“任務”の頻度は締め切りの近さに反比例するらしい。
・ごえモン(以下、ごえ):前回の座談会のおかげで、『GNO 3』は操作が少なくても楽しめる作品だというのはなんとなくわかってきましたが、新型モビルスーツを導入するための開発ポイントと補給ポイントは、“任務”をこなすことで稼いでくださいというのがこのゲームですよね? そうなると、やっぱり放置時間の長いプレイスタイルでは、周囲に追いつけなくなったりしません?
・トクワン和尚(以下、トクワン):任務をこなす時間がまるっきり取れないとなると、それは確かにいろいろな面で不利ですよね。ただ、そこもうまくやり方を考えれば、きちんと自分なりに楽しめるんじゃないかと。というのも、『GNO』シリーズの任務って伝統的に“諸刃の剣”で、補給ポイントこそ貯まるけど、パイロットの成長にはマイナスなんですよ。ごく一部例外はあるものの、放置して野戦を数こなしたほうが、経験値を多く稼げるんですね。
・キャナ☆メン(以下、キャナ):クローズドベータテストだと、初期の“競合任務”は野戦より稼げたけど、それは例外ということ?
・トクワン:おそらく。実際、正式サービスだと競合任務はそこまでお得な存在ではなくなってますよね。開戦から間もない一時期には、野戦より稼げる特殊任務もありましたけど、やはり基本的には、任務に時間を使うほど成長が遅れてしまうバランスになっているみたいです。他のプレイヤーについていくというなら、むしろパイロットのレベルが劣らないことのほうが重要です。そこでMMORPGみたいに、プレイ時間=レベルだったらきついですけど、『GNO』シリーズは逆なんですよ。1日あたり平均で30分から1時間弱くらい特殊任務だけをやっていれば、開発ポイントや補給ポイントでもとくに後れを取ったりしないと思います。
▲『機動戦士ガンダム』本編および関連作品にまつわる特殊任務は、かなり豊富に用意されている。登場する有名パイロットやモビルスーツ見たさに参加するのも一興。 |
・キャナ:わざわざ10時間くらいかかる“長期任務”とかが用意されているくらいだから、タイミングをやりくりして、極力任務をやったほうがいいように思ってしまいがちだけど、実はそうじゃないと。
・トクワン:報酬とのバランスは今後も調整が続くでしょうから確たることはいえませんが、少なくとも現状では特殊任務以外、パイロットの成長面でのマイナスがけっこう目立ちますね。長期任務を繰り返すより、むしろ放置主体=野戦主体のほうが、取り残される心配は少ないと思います。
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