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2010年4月12日(月)

G12最新情報やムービーも公開された『マビノギ』5周年記念イベント

文:電撃オンライン

 ネクソンは4月10日、PC用MMORPG『マビノギ』のサービス5周年を記念したオフラインイベントを、東京・品川インターシティホールで開催した。

 本イベントは『マビノギ』5周年をお祝いするとともに、会場に足を運んでくれたファンのためにアップデート情報の先行公開、サーバ対抗クイズ大会、質疑応答などが行なわれた。

『マビノギ』
▲NPCナオとサキュバス姿のコンパニオンさんは、『マビノギ』イベントではすっかりおなじみ。でもナオの衣装には、アイロンをかけてあげたいと思った。

■メインストリーム(ストーリー)はチャプター3のラスト“G12”へ突入

『マビノギ』
▲左から、ネクソン運用部ゲーム運用3チーム 平原亮太氏、司会のイソッチこと磯村知美さん、事業部マーケティング1チーム 坂下智久氏。

 イベントはまず、ネクソン運用部ゲーム運用3チーム・平原亮太氏、事業部マーケティング1チーム・坂下智久氏の2人による、4月22日の最新アップデートの発表からスタートした。

 最新アップデートのメインは、『マビノギ』12番目のジェネレーションとなる“英雄の帰還”。これはG9から続くチャプター3最終章にあたり、神々の都市“ファリアス”を中心にストーリーが展開していく。ファリアスは過去にエリンの神々がとどまった神秘の地であり、ゲーム内では浮島のようになっているらしい。神々が去った後も、ファリアスの地には数々の宝物が隠されたまま残り、これを発見すれば新たな専用スロットに装着可能。宝物ごとに異なる効果を得られる。ただし、見つけた宝物はそのままでは使えないため、NPCドレンに修復を頼まねばならない。

『マビノギ』 『マビノギ』
▲かつてエリンの神々がいたというだけあって、ファリアスはどこか神秘的なイメージの街並みだ。
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▲アイテムインベントリ右側に見える、石版のようなものが新しい宝物専用スロットである。

 続けて坂下氏は“ファミリーシステム”について解説した。ファミリーシステムは、結婚システムを利用して結婚しているプレイヤーキャラクター間に、養子として他プレイヤーを迎えられる。ギルドともフレンドとも違う、家族というあたらしいコミュニティの発表に、来場者からは笑いとざわめきが起きていた。

 ファミリーシステムの実装にともない、家族の情報を一目で見られる家系図やファミリーネーム、家長が決定できる家訓といった機能も、同時に導入される。ユニークなのが家訓で、これは家長だけがもつ権限だ。例えば“殺生を禁ずる”という家訓の場合、動物やモンスターを倒すだけでペナルティが与えられるのだ。家族みんなで決めた家訓は全員で守りましょうね! ということらしい。その分、自ら家訓を破ってしまった時には天罰として恥ずかしいメッセージが出てしまう。さらに1日1回だけ家長の特権として、家族全員を自分の元に強制召喚できるなど、やっぱり家長は偉いらしい。

 司会の磯村さんはこのファミリーシステムを見て「今後は街中で、君、うちの子にならない? なんて呼びかけがあるわけですね」と笑っていた。

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 その他の細かなアップデート情報としては、新しい武器に“タワーシリンダー”が登場する。従来のシリンダーとの違いは、まず一目瞭然の大きさである。キャラクターの背中にかつぐ姿はシリンダーというより大砲サイズ。使用時は地面に設置せねばならない。攻撃力はあるのだが設置に時間がかかるのと、シリンダーの向きは変えられるが移動は当然不可能。パーティメンバーが敵の注意を引いてくれる状況で、後方からタワーシリンダーでサポートといった使い方には向いていそうだ。

 さらに、坂下氏は半神化スキル“イクリプス オブ ウィングス”と“レイジ オブ ウィングス”をムービーで紹介。いずれもカラスの群れを呼び寄せ、対象を攻撃または保護する、ちょっと禍々しいイメージのスキルである。

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▲写真では分かりづらいが、タワーシリンダーを地面に設置してバスン! と撃っている動画が会場では公開された。
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■ジャイアントに変化が? 今後のこぼれ話も少しだけ

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▲G13以降では開発スタッフが交替、NPCの立ち絵も新しくなるそうだ。

 G12に関する最新情報はここで終了したが、現在来日中のdevCAT開発スタッフから得た、今後の展開もほんの少しだけ坂下氏は明かしてくれた。それによれば、シーズン3ではジャイアント(男)の体格に変化があるらしい。「よりマッチョになるんですかね?」と問う磯村さんに、「マッチョになるのか、スリムになるのか、まだ分りません」と言葉を濁す坂下氏。また、次のG13からは開発担当者が変わるようだが、かなりの『マビノギ』コアファンらしい。プレイヤーの要望に沿った『マビノギ』開発に力を入れるとの話なので、気の早い話ではあるが次なる大型アップデートにも期待したい。

 メインストリームの話が一段落したところで、ステージ上では『灼眼のシャナ』タイアップ第2弾実施が発表された。期間は4月15日~28日までで、前回のタイアップとはまた違う衣装やアイテムが実装される。具体的には各種族男女別の限定プレミアムカード、全種族共通で装備可能なトーガ装備、“シャナたん”と“ヘカテーたん”が当たる灼眼のシャナランダムボックスだ。頭にちょこんっと乗っけるシャナたん、ヘカテーたんには会場の女性陣から「カワイー!」の声もあがり、来場者からの反応はかなり良かった。まぁ、一番ざわめき、拍手まで起きたのはジャイアントの限定プレミアカードとして、メイド服を着用した女性ジャイアントがスクリーンに映し出されたときだったが……。

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▲人間用の衣装については、最もアスキー・メディアワークスからのチェックが厳しく一番最後の実装になったそうだ。技術的に再現が難しかったのは、ヘカテーとのこと。
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▲女性ジャイアント用のカード“ヴィルヘルミナ”は、原作では華奢なメイドさんゆえに「イメージが違う」と、こちらもOKが出るまで大変だったという話。

 この他にもサービス5周年を記念した、イリアの宝探しイベント、風船復活イベント、遠洋漁業釣り大会イベントが開催される。遠洋漁業釣り大会イベントには、がっかりしたような反応(!?)が会場に起きたが、イベントに合わせてインベントリ拡張用アイテムが販売されると磯村さんが伝えると、とたんに明るい声が返ってきた。プレイヤーにとって何より嬉しいのはやっぱり実用性らしい。

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 さて、来場者だけのお楽しみサーバ対抗ゲーム大会は、○×クイズやペット育成ゲーム、騎乗槍試合大会の合計点を競うルールで行われた。ペット育成と槍試合は事前に選ばれたプレイヤーが、サーバ代表となって実際に操作し、○×クイズは相談しながらチャレンジできた。1人でも多く最後まで残ったサーバに高得点が与えられるとあって、大いに盛り上がった。

 このサーバ対抗クイズ大会も、実は『マビノギ』イベントでは恒例イベントで、どうやらファンサイトなどでは前日まで対策を練っていたようだ。そんな準備バッチリのはずの来場者も、数々の超難問の前には正解者がいきなり半分以下に。他サーバの残り人数を確認しながらも問題が出るたびに一喜一憂。その一部を紹介するので、『マビノギ』プレイヤーの読者は、ぜひチャレンジでしてほしい。

Q.イリア大陸のクルクレ地域に存在するボスは、巨大ワニ、巨大ライオン、巨大ゾウである。

Q.ファッションコンテストの観覧用に用意された椅子の数は、20席である。

Q.バンホール銀行の支店長ブライスは、元々ティルコネイルで銀行担当の業務をしていた。

 3つのサーバ対抗イベントが終了した時点で、1位は200ポイントを獲得したタルラークサーバに決定。タルラークサーバの来場者にはゲーム内アイテムのプレゼントが贈られた他、残念ながら当日会場には来られなかったプレイヤーのためには、タルラークサーバで何かイベントが実施されるとのこと。そちらを楽しみに待っていてほしい。

『マビノギ』 『マビノギ』 『マビノギ』

 最後は『マビノギ』柄のウェブマネーカードセットや、“ねんどろいどナオ マビノギスタッカートver”、ナオフィギュアAdvent verなど豪華賞品があたるプレゼント抽選会が行われ、5周年記念イベントは終了となった。この時期にはすっかり定番となった『マビノギ』イベント。少数ではあるがコスプレをしている来場者もおり、プレイヤーが本イベントの開催を楽しみにしているのは間違いない。来年はどんな新しい出会いを与えてくれるのか、期待していよう。

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▲この日の衣装のために、朝の3時まで縫い物をしていたというイソッチさん。毎回本当に気合のはいったコスプレで来てくれる。

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データ

▼『マビノギ』
■メーカー:ネクソン
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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