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2010年4月16日(金)

【電撃ULTIMATE】興奮をもう一度 DS『ドラクエIV』&『ドラクエV』紹介

文:電撃オンライン

 こんにちはー、『ドラクエ』大好き、ヨースケです。DS『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』アルティメット ヒッツ版の紹介に引き続き、こちらの記事も書かせていただくことになりました。さて、まずは最新版の“アルティメット ヒッツ”についてカンタンにご紹介しましょう。

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 3月4日、DS『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』、DS『ドラゴンクエストV 天空の花嫁(以下、V)』、DS『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち(以下、IV)』の3本が、“アルティメット ヒッツ”シリーズとして低価格で再発売! 『IV』と『V』はともかく、『IX』なんて去年の7月に出たばかりなんですが、スクウェア・エニックスさんは太っ腹ですねぇ。『ドラゴンクエストVI』のDSリメイク版も1月に出たばかりだし、『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』も4月に発売されますし、『IX』の発売からドラクエフィーバー状態ですね。素晴らしい!

 ここでは僕が『IV』と『V』をまだプレイしたことのない人のために、それぞれの作品を紹介していこうと思います。興味がある人、購入しようか迷っている人は、まずはこの記事を読んでみてください。『IV』はファミコン(以下、FC)で発売されてプレイステーションでリメイク、『V』はスーパーファミコン(以下、SFC)で発売されてPS2でリメイクされているのですが、それらと今回紹介するDS版との違いなどにも触れていきますね。

 では、まずは『IV』の紹介からいきましょう! 個人的な話で申し訳ないのですが、僕は『ドラクエ』シリーズの中で『IV』が一番お気に入りの作品です。主人公である勇者の戦う理由はもちろん、敵役である魔族の王・ピサロにも戦う理由がしっかりと描かれており、この2人の戦い、そして戦いの後に待ち受ける結末は、いつプレイしても胸が熱くなります! 未プレイの人はぜひとも遊んでほしい。女房を質に入れてでも、遊んでほしい。FCで発売された元祖『IV』は1990年に発売、実に20年も前になりますが、今遊んでもそのシナリオは色あせることがないと思っています。

■いいサブタイ付けやがってからに!

 『IV』の一番の特徴は、オムニバス形式で進むストーリー。全5章で構成されていて、主人公である勇者は第5章になってようやく操作できるようになります。1章~4章は、5章で勇者の仲間になるキャラたちそれぞれの物語になっています。1章では王宮戦士ライアン、2章はおてんば姫のアリーナとその従者ブライ、そして神官クリフト、3章は商人トルネコ、4章は占い師ミネアと踊り子マーニャ姉妹の物語。それぞれ、まったく離れた場所で、異なる目的のために旅立ったキャラたちが、5章で勇者の下に集結する流れは、プレイしていてとても興奮しました。サブタイトルの“導かれし者たち”という言葉がまさにピッタリ!

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▲仲間全員がそれぞれに強い個性を持ち、具体的な背景、思いがある――こういったキャラ付けがハッキリと行われたのは、『IV』がシリーズ初かな?

 また、2章以外では、これら導かれし者たち以外のキャラが一時的に仲間になることがあります。売れっ子芸人であるパノン、ドラゴンのドランなど、これまた個性的なキャラなのですが、その中でもひと際個性を放っているのが、1章で仲間になる“ホイミン”です。彼(?)はその名の通り、回復呪文が使えるホイミスライムですが、モンスターでありながら人間になりたいという夢を持ち、ライアンの仲間になります。

 PS版『IV』からは会話システムというものがあり、仲間に話しかけていろんな情報を聞くことができるのですが、ホイミンに話しかけたときの反応がめっちゃカワイイッ! 「ライアンさん ライアンさん! えへへ 呼んでみただけ。」とか! もうライアンじゃなくて、ホイミンが導かれし者だったらよかったのに! って思うぐらいホイミンはいいキャラなんです、萌えキャラなんです! あ、もちろんライアンもいいキャラですよ。ピンクの鎧を着ているし。ある意味萌えキャラ?

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▲これがホイミン。町に普通にとけこんでいるけど、ホイミスライムです。カワイイでしょ?

■戦略が問われる戦闘システム

 5章で導かれし者たちが集まると、パーティメンバーが8人という大所帯になりますが、戦闘に直接参加するのは4人までです。そこで登場するのが“馬車”。戦闘メンバーに選ばれなかったキャラはこの馬車の中で待機することになります。しかし戦闘中でも、外で戦っているメンバーと馬車内のメンバーは自由に入れ替えることが可能。状況に応じて、仲間を的確に入れ替える戦略が必要になってくるのです。また、ダンジョンによっては、馬車を連れていくことができない場所もあり、そういう場所では状況に応じてメンバー4人をバランスよく選ぶことが重要になります。

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▲仲間たちは、それぞれ呪文が得意だったり直接攻撃が得意だったり長所があるため、状況次第で誰にでも出番があります。戦闘に参加するのは4人ですが、実質8人で戦っていると言ってもいいかも。

 この『IV』は、AI(人工知能)による戦闘が初めて採用された『ドラクエ』作品です。『III』までは、仲間のコマンドもすべてプレイヤーが入力していたのに対し、『IV』では“ガンガンいこうぜ”や“いのちだいじに”などの作戦を設定しておくと、作戦に応じてAIがあれこれ考えながら行動を取る形になったのです。FC版では完全にAI任せにするしかなかった戦闘ですが、DS版では“めいれいさせろ”という新たな作戦を設定すれば、プレイヤーが仲間の行動も入力することが可能になりました。FC版をプレイされた方は誰しも、ボスにザラキを連発する残念な神官・クリフトの姿に絶望したはず。そういう苦労をされた方には、ぜひDS版で“めいれいさせろ”をガンガン使ってほしいですね。きっと、今までとは違う遊び方が見えてくると思います。

■オリジナル要素もバッチリ!

 DS版(+リメイクされたPS版)には、“移民の町”という町があります。ここは世界中からいろんな人が移り住んできて、人が増えるに連れてどんどん大きくなっていく町なのですが、DS版オリジナル要素として、この移民の町の住民をすれちがい通信で増やすことができます。すれちがい通信をしなくても、点在する移住希望のキャラを誘うことで移民の町は発展していきますが、すれちがい通信を利用すれば通常より早く発展させることができ、強力な装備が早めに手に入るなどの恩恵が得られます。アルティメット ヒッツ版の発売に合わせてすれちがい人口も再度増えているであろう今がチャンスかも!

 『IV』は複雑なシステムがあまりなく、今回アルティメット ヒッツ化された3作の中では一番スタンダードな『ドラクエ』だと思います。『ドラクエ』シリーズ初体験の人は、この『IV』からプレイされてみてはどうでしょう。

 では、続いて『V』の紹介にいってみましょう! 『V』といえば、ビアンカだ! 仲間モンスターだ! パパスだ! とプレイヤーごとに思い入れが異なってくる作品だと思います。それほど『V』という作品はドラマチックなシナリオだったし、また斬新なシステムも搭載されていました。当時小学生だった僕も、SFC版をTVにかじりつく勢いでプレイしていた思い出があります。

■結婚は計画的に

 物語は、主人公の幼年時代から始まります。まだ6歳の主人公は、父・パパスに連れられてあちこちを旅する過程で、子どもだけでオバケを退治したり、妖精の国を救ったり、ひそかに大冒険を重ねて成長していきます。そして、とあるイベントで偉大な父・パパスとの別れを経験し、青年時代へと突入……物語はさらなる大きな動きを見せるのです!

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▲幼年時代の主人公。間違いなく、シリーズ歴代最少年の主人公です。

 そして青年時代には『V』の超目玉イベントがあります。SFC版、そしてリメイクされたPS2版では、幼年時代に一緒に冒険したおてんば少女“ビアンカ”、とある町で出会うおしとやかなお嬢様“フローラ”の2人が究極の選択の相手になりました。まぁ、僕はさして迷わず、幼なじみのビアンカを選びましたが。覚える呪文の違い程度の理由でフローラを選んだ僕の兄とは、一生わかり合える気がしない。

 このイベントによって、世の男たちはビアンカ派とフローラ派に分かれ、現在においてもこの2つの派閥は争うことがあるのですが……DS版では、ここに恐るべき第3勢力が登場しました! それが、新キャラの“デボラ”です。デボラはビアンカともフローラともタイプの違う女性で、派手な服装で高飛車に振る舞うキツい性格です。と、こんな書き方をするとちょっとイヤンな女性みたいですが、実際はカワいいところもある、いわゆるツンデレに近い感じです。ただし、デレることは少なくツンツンしていることが8~9割なので、うかつには手を出せない。いろいろと上級者向けのキャラといえるでしょう(なんの上級者だ)。くれぐれも注意して、相手は慎重に決めてほしいものです。

■昨日のモンスターは今日の友!

 主人公は青年になると“魔物使い”としてのチカラが目覚め、倒したモンスターを仲間にできるようになります。あのスライムが! ドラキーが! ゴーレムが! 頼もしい仲間となり一緒に冒険していく。これが『V』の魅力の1つ。すべてのモンスターを仲間にはできませんが、その種類は十分に多く、PS2版で増加したにもかかわらず、DS版ではさらに増えています! SFC版をプレイしていて「このモンスター、仲間にしたかったのに!」なんて思っている人! このDS版なら、あなたの夢が叶うかもしれませんよ?

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▲モンスターたちと一緒に旅なんて、『ドラクエ』ではなかなか味わえませんよね。

■特技を使ってガンガンいこうぜ!

 戦闘システムには、『IV』と同じく馬車システムが採用されています。ちなみに、SFC版では戦闘に参加できるのは3人だったのですが、このDS版では4人に変更されています。個人的にSFC版の3人戦闘はなかなか歯応えがあって好きですが、主流としてはやはり4人戦闘ということでしょうか。あ、仲間モンスターは“特技”を使うことができます。特技はモンスター固有の技で、MP(マジックパワー)を消費することなくさまざまな攻撃を繰り出すことができます。『IV』まではモンスターの特技で何度も苦しめられてきましたが、いざ味方になると心強いことこの上なし! 強力な特技で敵をガンガン蹴散らしていくのは、爽快(そうかい)ですよ!

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▲敵もモンスター、味方もモンスターと考えると、なかなかカオスですね。

■息抜きも重要です

 本作は、なんだかやけにミニゲーム的な要素が充実していますので、最後に紹介しましょう。まずは『IV』にも登場したカジノ。ポーカー、スロット、モンスター格闘場に加えてスライムレースが遊べます。コインをたくさん稼げば、景品と交換できるのも『IV』と同じですね。続いて“すごろく”。これはPS2版から追加されたミニゲームで、すごろくのコースをサイコロを振って進んでいくもの。止まったマスによってモンスターとバトルしたり落とし穴に落ちたりとさまざまなイベントが発生します。これらをクリアしながらゴールまでたどり着くことができれば、豪華賞品をゲット! この賞品がなかなか使えるものが多く、個人的にオススメのスポットです。そして最後にスライムタッチ。これはDS版で追加されたもので、タッチペンを使って遊ぶモグラ叩きのようなミニゲーム。こちらもうまくいけば賞品をゲットできます。『V』はなかなかシリアスなストーリーなので、時には息抜きしながら、冒険を進めていきましょう。

■20年前の作品だけど……これが『ドラクエ』だもんね!

 『IV』、そして『V』の魅力は伝わったでしょうか? この2作品、どちら約20年前に発売されたタイトルですが、シリーズの中心を担ってきたと言ってもいいくらい大ヒットした作品です。未プレイの方で少しでも興味を持ったなら、『ドラクエ』入門作としてぜひプレイしてほしいです!

 『IX』もそうですが、2,940円で日本のRPGを支えてきた作品が買えるんですから、ホントに遊ばなきゃ損だと思います。若い方は知らないかもですが、SFCのソフトは1万円くらいしたもんですしね(汗)。とにかく、『IV』、『V』、『IX』、どの作品もまぎれもなく名作なので、お値段以上に楽しめることは確実! それでは皆さん、アルティメット ヒッツで楽しい『ドラクエ』ライフを送ってくださ~い!(『IV』のエンディングでガチで泣いたヨースケ)

(C)2007 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/ARTEPIAZZA/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
(C)2008 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/ARTEPIAZZA/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

データ

▼『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち(アルティメット ヒッツ)』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:DS
■ジャンル:RPG
■発売日:2010年3月4日
■価格:2,940円(税込)
 
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▼『ドラゴンクエストV 天空の花嫁(アルティメット ヒッツ)』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:DS
■ジャンル:RPG
■発売日:2010年3月4日
■価格:2,940円(税込)
 
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