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2010年5月5日(水)

“RJC2010”出場ギルド・放課後ティータイム優勝までの全試合をレポート

文:電撃オンライン

 ガンホー・オンライン・エンターテイメントは5月1日、東京・ディファ有明にて『ラグナロクオンライン』のPvP大会“Ragnarok Online Japan Championship2010(以下、RJC2010)とファン感謝祭を開催した。

 コチラでもお伝えしているように、今年のRJC2010は大幅なルール改変が行なわれ、過去の大会とはかなり異なる試合展開が見どころとなっていた。ポイントはコスト制による各ギルドのメンバー構成だ。本記事では第1回戦から決勝戦までの様子をレポートしていく。

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▲ラグナロ娘のお二人が今年も登場。解説者はおなじみのガンホー・オンライン・エンターテイメント中村聡伸氏から、佐久間氏と山本氏にバトンタッチである。

 これまで出場ギルドは、事前にトーナメントの組み合わせ抽選を行なっていたのだが、今年は抽選会も演出の一つということだろうか、各ギルドマスターがステージに上がり番号を引いていった。決勝トーナメント第1回戦の組み合わせは下記の通りである。

第1試合:Greensleeves」(Iris) vs Rampage...(Tiamet)
第2試合:+Nirvana+(Freya) vs Forza Diabolica(Thor)
第3試合:Latency(Eir) vs ☆★☆STAR DUST☆★☆(Loki)
第4試合:くまー将軍(Bijou) vs 放課後ティータイム(Loki)

●1回戦第1試合 Rampage... vs  Greensleeves

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 1回戦第1試合はRJC2010最有力優勝候補のGreensleeves 対 Rampage...の組み合わせでスタート。Greensleevesは昨年のRJC2009優勝ギルドにして、RJC予選トーナメントの常連。RWC日本代表ギルドのchopですら、過去には「Greensleevesさんには、なかなか勝てない」とコメントしたほどの強豪ギルドだ。一方のRampage...は名前こそ見覚えがないものの、ギルドメンバーの中にはどうも過去の大会で見かけた顔がチラホラ……。しかし実力は未知数だ。

 両ギルドのメンバー構成は、Rampage..がハイプリースト、拳聖、バード、ナイト、クラウン、セージ、クリエイターの7名、Greensleevesはアルケミスト、ウィザード、モンク、バード、ハイプリースト、ロードナイト、セージの7名である。

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▲1回戦のマップはすべて“モスコビア内部”を使用。ギルド待機位置から中央の広場までに、幅4セルしかない狭い階段が続いているのが特徴だ。

 ラウンド1で先に中央へ出たのはGreensleeves。遅れてRampage...がランドプロテクターを張りながら現れた。最初に先頭不能になったのは、Rampage...の拳聖だがほぼ同時に、Greensleevesも攻撃の要であるモンクがアシッドデモンストレーションによって沈み、人数は6-6に。あまり間をおかずに今度は、Rampage...のナイトがスピアブーメランでGreensleevesのバードを、さらにはハイプリースト落とし、戦いはRampage...圧倒的有利となった。Greensleevesは徐々にメンバーが分断され全滅し、ラウンド1は6-0でRampage...が勝利となった。

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 ラウンド2でもメンバー構成はそのままに、先に中央を制したのはやはりGreensleevesだ。Greensleevesのセージはランドプロテクターを張らずに、ディスペルに集中。対するRampage...はストームガストを放ちつつ、拳聖とセージが積極的に前に出ていく。Greensleevesはこのタイミングでギルド待機位置に続く狭い階段へと徐々に後退し始め、Rampage...を誘い込んでいった。4セルしかない通路で混戦気味になると同時に、Greensleevesのロードナイトが反撃を開始。スパイラルピアースでまずセージを落として6-7に、次にハイプリーストを戦闘不能に。ラウンド2は完全にGreensleevesの作戦勝ちで、Rampage...拳聖、バード、ナイトを立て続けに沈めて1勝を手にした。

 ラウンド3でGreensleevesは、ラウンド2同様に通路へRampage...を引き込もうとするが、その手前で防御のメインとなるロードナイト、さらにはウィザードが死亡してしまう。通路での戦闘を諦めたのか、再びマップ中央でRampage...と正面からぶつかるGreensleeves。しかしセージ、バード、ハイプリースト、モンク、そして最後にアルケミストが倒れ7-0でRampage...が準決勝へと駒を進めた。

 画面を見る限り、Rampage...のクリエイターはかなりの数のアシッドデモンストレーションを連発しており、火力勝負でこの戦いを収めたようだ。しかし触媒となるアイテムが高額かつ、RJC2010はゼニーの支給額が少ないため、相当の出費を初戦で強いられたはず。優勝候補Greensleeves相手には節約している余裕などなかったのかもしれないが、この戦いの結果が後々、Rampage...を苦しめることとなった。

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●1回戦第2試合 Forza Diabolica. vs  +Nirvana+

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 第2試合はRJC常連のギルドForza Diabolica.と、+Nirvana+のカード。両ギルドのメンバー構成は、Forza Diabolica.がセージ、モンク、プリースト、ロードナイト、クラウン、ウィザード、アルケミストの7名。+Nirvana+はハイプリースト、クラウン、アサシンクロス、セージ、クリエイターの5名。+Nirvana+は上位2次職メインの少数精鋭型の構成を狙ってきたようだ。

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 ラウンド1、Forza Diabolica.がすばやく通路を駆け上がり中央でストームガストを貼り、+Nirvana+はやや出遅れた。+Nirvana+はマップ上部にある玉座のような壇上に構える作戦か、階段を上がり始めるのだが、マップ中央にはすでにForza Diabolica.がしっかりと待ち構えており、敵に背中を見せる+Nirvana+のクラウンを真っ先に落とした。無事に壇上へのぼれた+Nirvana+のクリエイターがアシッドデモンストレーションを、アサシンクロスがエンチャントデッドリーポイズンを付与したソウルブレイカーを放つものの、そもそも5人という少人数ゆえに、開始早々にクラウンを失ったのはかなり痛いミスである。Forza Diabolica.は途中モンクを失いながらも、余裕の態勢で+Nirvana+のセージ、クリエイター、ハイプリーストの順に全滅させた。残念ながらこの試合は、状況に合わせて違う戦術を展開できなかった、+Nirvana+の判断ミスとしか言いようがない。

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 ラウンド2、両社メンバー構成は変えずに7-5の人数差で試合開始。ロードナイトを戦闘に積極的な攻めを見せるForza Diabolica.に対し、 +Nirvana+はディスペル、ソニックブロー、アシッドデモンストレーションで迎撃態勢に。まずはForza Diabolica.の火力担当モンクを倒した。しかし積極的に前に出るForza Diabolica.が+Nirvana+を押し始め、最初にアサシンクロス続けてクラウン、クリエイター、セージを沈め、7-0で試合終了となった。

 しかし、ここでまさかの審議が発生。 +Nirvana+側にマシントラブルが発生し、クライアントが落ちていたのだ。しかし、RJC2010のルールにも記載されている通り、エラーや回線不良によるクライアント終了は戦闘不能と同じ扱いを受けるのだ。再試合とはならず、Forza Diabolica.の勝利は動かなかった。会場はかなりざわつき不満気な声もあがったが、当日のスケジュールを考えると再試合無しもやむなし、といったところであろうか。

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●1回戦第3試合 Latency vs ☆★☆STAR DUST☆★☆

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 Eirワールド所属のLatencyと、RJCではおなじみの実力派ギルド、☆★☆STAR DUST☆★☆による第3試合。メンバー構成はLatencyがロードナイト、拳聖、プリースト、クラウン、アルケミスト、セージ、アサシンクロスの7名。☆★☆STAR DUST☆★☆がプリースト、アサシンクロス、ダンサー、セージ、バード、クルセイダー、拳聖の7名。どちらもウィザードを採用していないのが特徴の構成だ。

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 ラウンド1、試合開始10秒前のカウントダウンが始まったところで……再びマシントラブル発生、クライアントが強制終了してしまった。オフラインイベントにマシントラブルは付き物だが、気になるのはアイテムと資金の補填だ。試合開始10秒のカウントが始まると、触媒アイテムが必要な支援スキルを使うプレイヤーが多いのだが、前回の記事でもお伝えしたように、RJC2010はとにかくギルドあたりのゼニー支給金額が厳しい。トラブルによる資金への影響はそこまで大きくないとはいえ、気になるところだ。

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 仕切りなおしてラウンド1が始まると、勢いよく飛び出してきたのは☆★☆STAR DUST☆★☆だ。対するLatencyはロードナイトを先頭に、狭い通路で完全に待ちの態勢を取っていた。スクリームのスタン効果を狙って前にでる☆★☆STAR DUST☆★☆のダンサーを、 Latencyのロードナイトがスパイラルピアースでけん制する中、通路ぎりぎりの脇を☆★☆STAR DUST☆★☆のアサシンクロスがクローキング状態ですり抜け。さらに☆★☆STAR DUST☆★☆の拳聖はティオアプチャギで相手のふところに一気に飛び込み、そのまま太陽の温もりを発動。そこからアサシンクロスのソニックブローという連携が美しく決まり、まずはLatencyのプリーストが死亡。Latencyもすかさず☆★☆STAR DUST☆★☆の拳聖を返り討ちにするが、支援と回復の要たるプリーストを失ったのは厳しい展開だ。☆★☆STAR DUST☆★☆のアサシンクロスはその後も実によい動きを見せ、ソニックブローでLatencyのクラウン、アルケミスト、アサシンクロス、セージを落とした。

 最後に残ったロードナイトを倒せば試合終了となるが、ラウンド2が控えている以上、余計な回復アイテムや触媒を使いたくないのは、どちらのギルドも同じ。生存人数差による勝利を狙い、☆★☆STAR DUST☆★☆も攻撃の手を止めてしまった。今年の大会はお金と消費アイテムをとことん節約するために、勝利が確実になったギルドが攻撃を止め試合が動かなくなるシーンがたびたび見られた。このあたりも次回のRJCでは改善を望みたい点だ。

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 ラウンド2、メンバー構成はお互い同じままでスタート。先ほどのアサシンクロスの動きを警戒してか、しきりにサイトを出すLatencyだが、狭い通路に引きこもる戦術はラウンド1とまったく同じだ。☆★☆STAR DUST☆★☆もスクリームからのスタンで流れを変えようとするが、あまりの引きこもりっぷりに嫌気がさしたのだろうか!? ☆★☆STAR DUST☆★☆のメンバーもマップ反対側のギルド待機位置の通路にもどってしまい、お互いが一切攻撃しない、出会わないというRJC始まって以来の試合展開に……。「こっちへ来いよ!」とばかりの☆★☆STAR DUST☆★☆の挑発が効いたのか、ようやくLatencyが重い腰をあげ、☆★☆STAR DUST☆★☆側へ移動を開始。先ほどとは逆の位置で両ギルドによる大混戦となった。細長く狭い通路で入り乱れる2つのギルド、しかしLatencyは試合時間残り3分30秒あたりでアサシンクロス、クラウン、ハイプリーストを失う。☆★☆STAR DUST☆★☆もクルセイダーとセージが戦闘不能となったが、最終的には4-0で☆★☆STAR DUST☆★☆が勝利となった。

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●1回戦第4試合 くまー将軍 vs 放課後ティータイム

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 ギルド名だけを見ると、常連ギルドのくまー将軍と初出場の放課後ティータイムという組み合わせだが、実際には放課後ティータイムは、先に試合を行なった☆★☆STAR DUST☆★☆のメンバーを主軸に作られた別ギルド。どうも話を聞く限り、“暖簾わけ”という穏便な話ではなかったようだが、それはさておき両ギルドのメンバー構成はくまー将軍が、ロードナイト、クリエイター、セージ、プリースト、バード、ウィザードの6名。放課後ティータイムはモンク、アルケミスト、プリースト、ウィザード、クラウン、ロードナイト、セージの7名だ。

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 ラウンド1、ほぼ同時に2つのギルドが中央で遭遇。互いのストームガストの中、ロードナイトがスパイラルピアースで詠唱妨害という状態がしばし続くが、まずくまー将軍のクリエイターが死亡。押されているのか、あえて引き気味なのか、放課後ティータイムはじりじりと通路に後退しながらくまー将軍のプリーストを落とした。これでヒールもポーションピッチャーによる回復支援も期待できないくまー将軍に対して、放課後ティータイムは攻めの姿勢へと一気に転じた。前衛のロードナイトはともかく、防御力の低いウィザードもストーンカース狙いで最前列へと出て行き、くまー将軍のウィザード、セージを倒しこの試合を制した。

 メンバー構成はそのままにラウンド2がスタート。再びマップ中央でストームガスト、スパイラルピアース、アシッドデモンストレーションの打ち合いという展開で始まったが、いきなり放課後ティータイムのプリーストが戦闘不能に。回復にはアルケミストがいるが、やはり状態異常へのリカバリができないのが痛手なのか、凍結や石化を繰り返す放課後ティータイムが不利な状況へと追い込まれてしまった。手を緩めずにマップ端の通路へと追いこむ、くまー将軍はセージ、ロードナイト、クラウンと次々に沈めラウンド2は勝利。試合はラウンド3へと突入した。

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 準決勝出場ギルドが決まる最後の試合、くまー将軍 vs 放課後ティータイムによるラウンド3。両ギルドともメンバー構成に変更はないまま試合開始。ランドプロテクターを張り、互いに微妙な距離を置きつつ中央で戦う両ギルド。最初に落ちたのはくまー将軍のウィザードで、放課後ティータイムはストームガストを気にする必要がなくなった。しかし、7-5と人数で有利な放課後ティータイムも、ロードナイトが死亡。また、モンクが何度か阿修羅覇凰拳(以下、阿修羅)を打つが耐え切られてしまう。勝負の流れが変わったのは、くまー将軍のプリーストが死亡した時点で、これをきっかけにセージ、クリエイター、バードと連続して倒れ、放課後ティータイムの勝利となった。

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■障害物による動きづらさは大会No.1“カジノマップ”での準決勝

●準決勝第1試合 Rampage... vs Forza Diabolica

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 優勝候補ギルドGreensleevesを見事打ち破ったダークホース、Rampage...対強豪ギルドのForza Diabolica。メンバー構成はRampage...がクラウン、セージ、バード、ハイプリースト、ナイト、クリエイター、拳聖の7名。Forza Diabolicaがモンク、プリースト、アルケミスト、クラウン、ロードナイト、ウィザード、セージの7名である。

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▲コモド室内マップは、とにかくルーレットや椅子、といった障害物が多く、位置取りがやっかいな造りだ。

 ラウンド1、勢いよく飛び出したのはForza Diabolicaで、そのままマップ上部へ展開し陣形を組んでいく。試合開始直後にRampage...は拳聖を失うものの、障害物であるテーブルの間を器用に動き回ってストームガストを避けつつ、態勢を建てなおして逆にForza Diabolicaのプリーストを落とした。Forza Diabolicaは続いてセージ、ウィザード、モンクが死亡。終始安定した戦いぶりを見せたRampage...が1勝を手にした。

 ラウンド2、構成そのままのRampage...に対してForza Diabolicaはモンクを外して6名に、その分アルケミストをコスト値の高いクリエイターにチェンジしてきた。序盤はルーレット台があるマップ中央での混戦にもつれこみ、Rampage...はその勢いに押されてメンバーが分断されてしまう。Rampage...はクラウン、セージ、拳聖、クリエイター、バードの順にメンバーが戦闘不能となり、かなり短い試合時間でForza Diabolicaが勝利を収めた。

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 ラウンド3、メンバー構成は両ギルドとも変更はなく7-6のままで開始。常に積極的なForza Diabolicaは最終試合も強気な攻めの戦いを見せ、Rampage...をじわじわとギルド待機位置まで押し込んでいく展開となった。しかしステータス配分の関係なのか、お互い火力にいまいち欠け、決定的な一打を与えられない。Forza Diabolicaは前に出すぎたセージが落とされ、人数では不利になるが、ロードナイトを先頭にぐいぐいと押し続け、ついにRampage...を待機位置である小部屋に押し込めてしまった。一見、Forza Diabolicaに有利な試合展開なのだが、Rampage...がここから粘り強さを見せ、逆にForza Diabolicaのウィザードを戦闘不能にした。にForza Diabolicaが4名、途中ハイプリーストを失ったRampage...が6名と、Rampage...の勝利が確実になったのはよいのだが、決勝戦へ向けて徹底的に資金とアイテムを節約したいRampage...は、攻撃の手を完全に止めてしまったのだ。残り1分、残り30秒とログが出る中、ほとんどスキルのエフェクトが出ない静かな対戦マップ……。

 最終的には生き残ったForza Diabolicaのバード、クリエイターもきっちり落としたのだが、見ている側としては「節約は分かるけど、盛り上がりに欠けるなあ」と言うのが正直な感想だ。資金繰りに頭を悩ませるのも戦略のうちなのは確かだが、厳しすぎる制限が試合のダイナミックさをそいでしまったのは、やはり残念だった。

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●準決勝第2試合 ☆★☆STAR DUST☆★☆ vs 放課後ティータイム

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 決勝進出を決める大事な試合というだけでなく、本家☆★☆STAR DUST☆★☆と、そこから分裂した放課後ティータイムという、なにやら因縁めいたカードが実現した第2試合である。

 メンバーは☆★☆STAR DUST☆★☆がダンサー、バード、拳聖、アサシンクロス、クルセイダー、セージの6名で、なんと支援役たるプリーストを入れない、超強気な短気決戦向きの構成である。一方の放課後ティータイムは、モンク、プリースト、アルケミスト、ウィザード、セージ、クラウン、ロードナイトとこれまでと変わらないメンバーを選んできた。

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 火力最重要視の☆★☆STAR DUST☆★☆がどう出るのかが期待されたラウンド1だが、意外にも☆★☆STAR DUST☆★☆はスタート位置で、放課後ティータイムを待つ受身の姿勢であった。放課後ティータイムがマップ中央に出てきたのを確認してから、じわりじわりと前進する☆★☆STAR DUST☆★☆は、アサシンクロスがエンチャントデッドリーポイズン付与からのソニックブローでまず放課後ティータイムのクラウンを落とした。ルーレット台とテーブルの狭い隙間で混戦となる2つのギルド。アサシンクロスはその後もクローキングからのソニックブローを当てているのだが倒しきれず、試合が少しずつ長引いていく。火力最重視がここにきて裏目に出たのか、調子のよかった☆★☆STAR DUST☆★☆は逆に拳聖、クルセイダー、アサシンクロスをたて続けに失い、ラウンド1は放課後ティータイムが1本先取となった。

 ラウンド2、☆★☆STAR DUST☆★☆はまたもやメンバー構成を変えてきた。今回はクリエイター、ソウルリンカー、セージ、バード、プリースト、モンク、拳聖の7名という、実にユニークな組み合わせだ。放課後ティータイムはラウンド1と同じ7名である。ソウルリンカーはバードとダンサーの魂、アルケミストの魂という2つのスキルを使い、音楽スキル使用中の移動速度アップとポーションピッチャーによる回復力アップを狙ってきたようだ。試合展開はラウンド1とあまり変わらず、最初は待ちの態勢でランドプロテクター越しにお互いストームガスト、スパイラルピアースの打ち合いでけん制。そして、状況を見て☆★☆STAR DUST☆★☆がじりじりと前進し、放課後ティータイムを障害物などで分断し、陣形を崩していく戦い方だ。☆★☆STAR DUST☆★☆のクリエイターがアシッドデモンストレーションを投げるために前に出たところ、モンクに討ち取られるが、放課後ティータイムもセージを失い人数は6-6へ。しばらく試合は膠着状態になるが、放課後ティータイムがクラウン、プリースト、ウィザード、アルケミストを失い状況は☆★☆STAR DUST☆★☆圧倒的有利に。☆★☆STAR DUST☆★☆はメンバー構成を変える臨機応変な対応でストレート負けを阻止した。

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 ラウンド3、メンバー構成はラウンド2とまったく同じ7名ずつ。どちらが勝ってもこれが準決勝最後の試合とあってか、試合開始と同時にかなり強気に前へ出る放課後ティータイム。しかし☆★☆STAR DUST☆★☆はラウンド3でも受身の態勢を変えず、展開は先の2試合とまったく同じものとなった。なんとか一角を崩すべく、阿修羅とスパイラルピアースで果敢に攻める放課後ティータイムだが、今回も倒しきれない。しかし、☆★☆STAR DUST☆★☆のクリエイターが死亡、続けてモンクも失い人数は7-4と☆★☆STAR DUST☆★☆が不利になった。このまま負ければ優勝どころか決勝戦進出もできない☆★☆STAR DUST☆★☆は、一気にマップ中央へ躍り出て、放課後ティータイムのメンバーに石化や呪い、凍結といった状態異常を狙い始めた。しかしこの人数差はいかんともしがたく、放課後ティータイムは頻繁に石化などの状態異常になるのだが、☆★☆STAR DUST☆★☆はそれをしとめられない。完全に☆★☆STAR DUST☆★☆の火力不足である。放課後ティータイムはわりと余裕の対応でこの試合をモノにし、決勝進出を見事手にした。

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■戦いの決め手は資金力? Rampage... vs 放課後ティータイムの決勝戦

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 いよいよ日本最強ギルドが決まるRJC2010決勝戦。強豪ギルドがひしめく予選トーナメントを勝ち抜き、決勝へと駒を進めたのがRampage...と放課後ティータイムという、いずれもRJC初登場のギルドである。

 構成はRampage...がセージ、クリエイター、クラウン、ナイト、拳聖、バード、ハイプリーストの7人。放課後ティータイムはモンク、セージ、アルケミスト、プリースト、ロードナイト、クラウン、ウィザードの7人だ。決勝戦のみ、障害物が少なく開けたラヘルマップ、教皇様の執務室が舞台となる。

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 ラウンド1、先に画面中央に現れたのは放課後ティータイムのロードナイトだが、Rampage...は遮蔽物のある左上へと移動。なるべく距離を置いた、引き気味の戦いに持ち込もうとしていたようだ。混戦に持ち込ませまいと、陣形を保ったまま放課後ティータイムを引き離そうとするRampage...だが、追いついた放課後ティータイムがRampage...のクラウンとセージ、クリエイターを次々に落とし、まずは1本目を先取した。

 ラウンド2、メンバー構成は変わらずそのままで試合開始。今度はRampage...も正面から放課後ティータイムにぶつかっていくが、いきなりクラウンが死亡してしまう。お互いのナイト、ロードナイトが敵陣深くまで入り込み詠唱妨害をするなど、いい仕事っぷりなのだが、その中で落ち着いてチャンスを伺い、丁寧に阿修羅を決めていく放課後ティータイムのモンクのプレイヤースキルがなかなかのもの。Rampage...はハイプリースト、クリエイターを失い、決勝戦は放課後ティータイムがストレート勝ちを収めた。

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▲放課後ティータイム▲Rampage...

 イベント全体としては、試合会場への入場制限が出るほど盛り上がりを見せ、例年以上の成功を収めたRJC2010&ファン感謝祭。日本だけの独自ルールとして採用された、職業のコスト制度、一新されたマップなどは出場ギルドを悩せたようだが、誰か1人が欠けても一発逆転の可能性のある展開となり見どころも多い試合となった。もちろん、2度にわたるマシントラブルや、決勝戦のみで3位決定戦を行なわないなど、やや不満が残る部分もあったが。

 なお、今年の試合解説はいつもの中村聡伸氏に代わって、同社の佐久間氏と山本氏のお二人が初挑戦したのだが、若き日の古館一郎アナウンサーを思わせるような過剰な修飾語が多く、試合内容を把握するのが非常に難しかった。来年もRJCが開催されるならば、こちらはプレイヤースキルならぬ解説スキルを磨いておいてほしい。また、スーパープレイを見せてくれたセージ&プロフェッサーについて「スーパー賢者タイム!」と称えたのは実に楽しいが、賢者タイムの真の意味を知る来場者の間では、ニヤニヤと笑みがこぼれていたことを、ここにお伝えしておこう……。

■優勝、準優勝ギルドコメント

 最後にRampage...と放課後ティータイムへからのコメントをお届けする。

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──試合を終えた感想をお願いします。

Rampage...:やるだけはやった、という気持ちです。結果はやっぱり悔しいですが。

──今年のRJCは大きなルール改変がありましたが、それについてはどう思いましたか?

Rampage...:過去のルールでは高いプレイヤースキルが要求されましたが、新ルールではスキル不足な部分をメンバー構成次第でカバーできました。正直うちのギルドは、他に比べてそれほど高い技術力を持っているわけではありませんが、戦略性でここまでこられました。

──昨年のRJCは予選敗退で、今年はいきなり準優勝と大躍進しましたね。

Rampage...:いまも信じられないというか、これでよかったんだろうか……という気持ちです。今回も定番といわれる構成はあるのですが、あえてそれを避け、攻撃特化型にできたのがよかったのかもしれません。

──ところで、資金って少しは残りましたか?

Rampage...:準決勝の時点でほぼ手持ちがなかったです。初戦のGSさん相手に使い果たしてしまいました。でも、そうしないと第1回戦を勝てなかったと思います。

──バードとクラウンの2枚看板にしていましたが、これはどういう役割を担当していたんでしょう。

Rampage...:お互いがブラギの詩を掛け合い、クラウンが運命のタロットカードとアローバルカン、バードが寒いジョークを連打しています。アルケミスト/クリエイターのアシッドデモンストレーションは射程範囲が長いので、とにかく近寄らせず凍結させるよう、寒いジョークはバードもクラウンも発動させてました。

──お疲れのところ、ありがとうございました。


●放課後ティータイム優勝コメント

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──優勝おめでとうございます、まずは試合を終えた感想をお願いします。

放課後ティータイム:事前の練習試合はそれなりの回数を重ねていましたが、勝率は悪かったので優勝できて自分達も驚いています。

──コスト制を始めとする新ルールについてはどう思いますか?

放課後ティータイム:本当に悩みました……。本番2日前まで構成に迷って、今日のメンバー構成も「まあ、仕方ないからこれで」というか、ある強豪ギルドと同じ構成を真似しました(笑)。

──優勝候補のギルドをうち破って決勝戦へ進んだRampage...に勝てたポイントは何でしょうか。

放課後ティータイム:アイテムの消耗でしょう。Rampage...さんは GreensleevesさんとForza Diabolica.さん相手に、だいぶ削られてましたから。

──ところで、ちょっと聞きづらいのですが、最後に☆★☆STAR DUST☆★☆さんにかなり挑発的なコメントを残していましたね。☆★☆STAR DUST☆★☆さんとの関係性は……?

放課後ティータイム:よくぞ聞いてくれました。2007~2009年のRJCまでは☆★☆STAR DUST☆★☆としてチームを組んでいましたが、マジメに優勝を目指す中で、どうしても喧嘩が多かったんです。支援の遅れや個々のプレイヤースキルに対して、厳しい言葉ももらいましたし、それが原因で喧嘩別れしたというのが真相です。

──今年はインドネシアでRWCが開催されますね。代表決定戦へ向けての意気込みをお願いします。

放課後ティータイム:頑張ります(笑)。

──ありがとうございました。

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データ

▼『ラグナロクオンライン』
■メーカー:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■サービス開始日:2002年12月1日
■プレイ料金:1,500円(税込)/30日

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