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2010年5月14日(金)

人類最後の少年が望む未来は……? 遠未来SF恋愛AVG『R.U.R.U.R』プレイレポ

文:電撃オンライン

 lightから年内発売予定のPSP『R.U.R.U.R ル・ル・ル・ル -petit prince-』をいち早くプレイさせてもらったミントがプレイレポートをお届けしますよ。以前のニュース記事でも注目度が高かっただけに、内容が気になってる人も多いのでは?

 本作は、2007年4月にPCゲームブランド・lightから発売されたPC用ソフト『R.U.R.U.R ル・ル・ル・ル このこのために、せめてきれいな星空を』のPSP移植作です。移植はlightのオリジナルスタッフが手掛け、新規キャラクターに新規イベントCG、ヒロイン・ベニバナの新エンディング、そしてグランドルートが追加されました。かな~り大幅にボリュームアップしていますので、原作をクリアした人でも遊び応え十分です。

■ただ1人の少年をめぐるストーリー。イチオシは追加されたグランドルート!

 それでは早速、世界観やストーリーについてふれていきましょう。時は、さまざまな惑星が消滅し、人類も滅亡してしまった遥か未来。閑散とした世界を漂う、サンテグジュペリ号という宇宙船が物語の舞台です。宇宙船といっても、内部には作り物の空や自然が存在し、人工惑星のようになっています。

『R.U.R.U.R ル・ル・ル・ル -petit prince-』 『R.U.R.U.R ル・ル・ル・ル -petit prince-』
▲人類滅亡時に、ギリギリで難を逃れたサンテグジュペリ号。人間が住める惑星を探すも見つかる気配がなく、長きに渡って宇宙空間を漂い続けています。▲主人公たちが暮らす家を見る限り、建物の外装などは未来っぽい(?)ものの、内装は現代とあまり変わらないようです。

 そんな尖った設定とは裏腹に、本編は“幼なじみに叩き起こされる”という現代ラブコメ風のイベントからスタート。主人公にしてたった1人の人間であるイチヒコと、家族や友人(の役割をしているロボット)たちとの、和気あいあいとした生活が描かれていきます。自宅や学校での平穏な日々が続くので、途中まで純粋な恋愛モノなのかと勘違いしたほどです。

『R.U.R.U.R ル・ル・ル・ル -petit prince-』 『R.U.R.U.R ル・ル・ル・ル -petit prince-』
▲みんなでゲームをしたり水辺で遊んだりと、毎日のように楽しいイベントが行われていきます。家族ごっこではありますが、そうとは思えないほど仲むつまじくてうらやましくなってきますね……。

 話が進んでいくと、イチヒコを思うゆえか、ロボットたちが次第に役割の範ちゅうを超えた行動をし始めます。そうした中で、何も知らされていなかったイチヒコが、ここが宇宙船であることや、自分の置かれている立場を知り、どのような生き方を選んでいくのか――というのが大まかなストーリーです。

『R.U.R.U.R ル・ル・ル・ル -petit prince-』 『R.U.R.U.R ル・ル・ル・ル -petit prince-』
▲ある日、何者か(後述のキャラ紹介でバレバレですが)にさらわれてしまうイチヒコ! この事件をきっかけに、イチヒコはさまざまな衝撃的な事実を知り、そして運命の歯車がめまぐるしく回り始める……。

 本作はマルチエンディングで、1周目には選択肢がなく、一本道でノーマルエンドへ向かいます。2周目からは選択肢が追加され、各ヒロインが攻略可能に。さらに全ルートをクリア後には、グランドエンディングへ進めるようになります。ちなみにPSP版に追加されたグランドルートは、とにかくアツく燃える展開が特徴。バトルあり、感動ありと、終盤の盛り上がり方がハンパではないので、好きなキャラクターのルートをクリアした後も、最後までプレイすることをオススメします!

『R.U.R.U.R ル・ル・ル・ル -petit prince-』 『R.U.R.U.R ル・ル・ル・ル -petit prince-』
『R.U.R.U.R ル・ル・ル・ル -petit prince-』 『R.U.R.U.R ル・ル・ル・ル -petit prince-』
▲どのルートも、普通にプレイすると5~6時間は掛かるほどボリュームたっぷり。中でも、グランドルートは他と比べても圧倒的に長かった気がします。シナリオは長いものの選択肢は少なめなので、比較的サクサク進められるのがうれしいです。

(C)2007-2010 light illustration:泉まひる

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