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2010年5月20日(木)

【経営者は語る 第6回】WeMade Online代表取締役 崔鍾玖氏インタビュー

文:電撃オンライン

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■YNK KOREAとの関係を良好に保ちつつWeMade Entertainmentの新作に大いに期待

──公式サイトで、YNK KOREAとの関係は今後も続くとアナウンスされていますが、この点についてはいかがでしょうか?

崔 鍾玖氏:YNK KOREAは現在も25%の出資比率を保っていますし、WeMade Entertainmentへの株式譲渡でキャッシュも増えましたから、これが良い方向に働くと思います。既存作品のアップデートを手始めに、今後も良い関係でいけると考えています。

 公式サイトであえてアナウンスしたのは、社名が変わるということで心配するファンの方もいらっしゃるだろうと考えたからです。そこは安心してください、と。最初に述べたとおり、YNK KOREAの経営陣とは個人的な友達から始まっていますからね(笑)。

──WeMade Entertainment側からとくに条件をつけるわけではないというお話でしたが、崔社長としてはやはり今後、WeMade Entertainment開発作品のサービスが増えていくとお考えでしょうか?

崔 鍾玖氏:ビジネスにとって時間も資源の一つですから、今後のWeMade Onlineでは、年間3~4本の新作を投入していきたいと考えています。そのなかでパブリッシングできる作品の候補として、WeMade Entertainmentの開発作品があるのは事実です。

──WeMade Entertainmentのなかに、現時点で具体的に持って来たい作品はありますか?

『【経営者は語る 第6回】WeMade Online代表取締役 崔鍾玖氏インタビュー』

崔 鍾玖氏:あります。現在開発中の作品のなかにもありますし、例えばさらの感じはあるものの、『Legend of Mir II』もその一つです。古い作品ではありますが、ノートPCでも動作しますし、蓄積されたコンテンツの量はものすごいですからね。PCにハイスペックを求めないゲームの需要は、日本にも確実に存在しますが、最近ブラウザゲームを除いて、そこに向けた作品があまり出ていません。

──ここ数年でいうと、『REDSTONE』あたりが最大の成功でしょうか。ずっと続いているものも含めてよいなら、初代『Lineage』もいまやそういう位置づけかもしれませんが。

崔 鍾玖氏:『シルクロードオンライン』もそうですが、そのあたりで留まっている気がします。ターゲット層を切り替えて臨めば、まだいける分野ではありますが、うまくターゲット層にマッチする方法をよく考える必要がありますね。

──WeMade作品というと、ちょうど他社さんのパブリッシングのもとで『タルタロス』『蒼天』と立て続けにヒットが出たところでもあり、ちょっと複雑な気もしますね(笑)

崔 鍾玖氏:『タルタロス』売れてますよね(笑)。ただ、WeMade経営陣の考え方として、信義と信頼関係は重いものですから、他社さんとのパブリッシング関係が揺らぐことはないと思います。そのWeMade経営陣の考え方を、私も高く“買った”といえますね。これは実際に私が、WeMade Entertainmentの社長に向けて言った言葉でもあります。

──では最後に、日本のオンラインゲームプレイヤーに、今後のWeMade Onlineに関してどんなことを期待してほしいか、ぜひ教えてください。

『【経営者は語る 第6回】WeMade Online代表取締役 崔鍾玖氏インタビュー』

崔 鍾玖氏:一つ目は、なんといっても新しい作品です。日本のプレイヤーさんに楽しんでもらえる作品を、我々がしっかり選びます。YNK KOREAしかり、今後のWeMade Entertainmentしかりで、開発サイドとの関係もしっかりしていきますので、そこはご期待ください。

 二つ目は、パブリッシングサービスの中身です。日本で学んだサービスについての考え方をベースに、パブリッシャとして提供できる最良のものを追求していきます。「やはりWeMade Onlineは一味違うね」と言われるように、基本的なことを充実させていきたいと思います。

 最後は、いわば“WeMade効果”としての、モバイル分野やSNS分野など、新しい形のサービスです。形になるのはおそらく再来年あたりからで、ゲームコンテンツとしてだけでなく、ゲームコンテンツを支える役割かもしれませんが、そうした新分野にぜひチャレンジしていきたいと思います。今後のWeMade Onlineにご期待ください。

──本日はありがとうございました。

 



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