2010年6月3日（木）

【CBT最速レポ第33回】『SDガンダム カプセルファイター オンライン』後編

文：電撃オンライン

　『SDガンダム カプセルファイター オンライン（以下、SDGO）』は、デフォルメされたまざまなモビルスーツやモビルアーマーを操作し、他プレイヤーと対戦できるPC用オンラインACTだ。本タイトルは、お気に入りのモビルスーツを自分好みにカスタマイズして、地上や宇宙で大暴れしたいという『ガンダム』ファンの夢を叶えてくれる。5月30日まで行われていたクローズベータテストは終了してしまったが、引き続き6月1日から6月17日までオープンベータテストが実施される。CBT最速レポ後編では、オープンベータテストに参加を予定している未来のニュータイプたちのために、『ガンダム』シリーズをこよなく愛するライターの斎藤ゆうすけがクローズドベータで判明したゲームシステムを紹介する。筆者はなかなか戦果を上げることができず、ミッションでは椅子を尻で磨くだけの男で終わることも多かったが、それでもクラウンのように無駄死にならぬよう、できうる限りシステムのポイントを調べ上げてみたので、これから『SDGO』を始める方はぜひこのレポートを参考にしてほしい。

■できればゲームパッドでのプレイを推奨

　新人パイロットがログインすると、まずはチュートリアルミッションに突入。人気声優の今井麻美さんらが演じる女性オペレーターたちの指示のもと、簡単なミッションをこなすことでキーボードを使っての操作方法を簡単に学べた。しかし、アクションゲームをキーボードでプレイするのは少々厳しい。筆者も最初はキーボードでプレイしていたものの、戦場で敗北を繰り返し、どこからともなくソロモンの悪夢ことアナベル・ガトー少佐の「私を相手にするには、君はまだ……未熟!!」という叫び声が聞こえた気がしたので、すぐにPC用のゲームパッドを購入したほどだ。公式サイトで確認できるが、LogicoolやELECOM製の一部のパッドは正式対応しており、12ボタン、2アナログスティックを持つパッドでもゲーム内のオプション設定画面で、ボタン設定を調整すれば動作する可能性があると発表されている。実際、筆者が購入したゲームパッドもボタン設定の調整で使用できた。操作方法の違いが戦力の決定的差にはなりえないと思いつつも、ゲームパッドを使ってプレイしてみると、操作性は一気に向上。後述する共同ミッションや対戦ミッションでの戦績も飛躍的にアップした。キーボードでのプレイも可能ではあるが、本格的に『SDGO』をプレイしたいという方には、ケームパッドの購入をおすすめしたい。

▲ゲームパッドの設定画面。自分の戦闘スタイルにあわせてキー設定が可能だ。		▲ロード画面では操作方法などゲームに役立つさまざまアドバイスが表示される。

■レンタルモビルスーツを活用せよ！

　『SDGO』はプレイヤースキルによる部分も大きいが、それでもモビルスーツの性能の違いはこのゲームをプレイする上で重要なファクターとなってくる。モビルスーツはゲーム内に登場する“カプセルマシン”にコインを投入すれば入手できる。現実のカプセルマシンと同じく、回すマシンの種類によってある程度は特定できるものの、手に入るモビルスーツは完全ランダム。コインはミッションクリアで貯まるポイントとの交換となり、クローズドベータテストの時点ではそうそう頻繁に回せるものではなかった。また、ランクの高いモビルスーツが手に入るカプセルマシンを回すには、コインが5枚も必要だったりと、モビルスーツ集めは少々、敷居が高く感じた。しっかりとやり込めば、すぐにコインを交換できるのだろうが、プレイ時間が限られているとなかなか強力なモビルスーツを手に入れられない。そんなプレイヤーのために、用意されているのが“レンタルモビルスーツ”である。ポイントを消費することで好みのモビルスーツを借りられるこのシステムには筆者もかなりお世話になった。

▲コインを投入してカプセルマシンを回し、ジムをゲット!!　どんなモビルスーツが出るかはランダムなので、運を天に任せるしかない。

▲レンタルモビルスーツは安価で借りられる。移動速度が速いバクゥをレンタルしたことで、動きで敵を翻弄しながら戦う戦闘スタイルを確立できた。

■機体の特性を見極め、自分のプレイスタイルを追求すべし

　モビルスーツやモビルアーマーは最大4つの武器を装備している。クローズドベータで最初に配備されたザクIIはヒートホーク、ザクマシンガン、バズーカと近接用武器、射撃武器、長距離用武器をバランスよく装備していた。しかし、筆者が主に使用したレンタルモビルスーツのバクゥはビームサーベル、ミサイル、特殊なアクションのビームサーベルと、かなりトリッキーな装備。ミサイルの段数は少ないものの、バクゥの移動速度はかなり速く、遠距離からミサイルを乱射して弾が切れると同時にダッシュして相手に接近。サーベルでダメージを与えて離脱というヒットアンドウェイの戦法に適していた。

　また、ズサはビームライフルとミサイルを装備しており、特にミサイルは長射程で高威力だったため、高台からの射撃に最適な機体だった。このようにモビルスーツのバリエーションだけでなく、武器による戦闘スタイルのバリエーションも豊富なので、プレイヤーごとに独自の戦術を考えられるのも『SDGO』の醍醐味と言える。

▲バクゥはダッシュで敵との距離を一気に縮め、格闘戦に持ち込むのが得意。		▲シングルミッションで使用できるフルアーマーガンダムは遠距離攻撃に秀でている。

■共同ミッションと対戦ミッションが盛り上がる

　『SDGO』には与えられた目標をひとりでこなしていくシングルミッション、操作方法の確認などを行えるトレーニングミッションなど、ソロでプレイできるミッションがいつくかある。しかし、『SDGO』をプレイするからには、他プレイヤーとともに目標クリアを目指す共同ミッションや、2チームに分かれてプレイヤー同士での戦いが楽しめる対戦ミッションを体験してほしい。特に共同ミッションは『ガンダム』シリーズの名シーンを再現したものもあり、ファンなら思わず 歓喜の声をあげたくなるようなミッションも用意されていた。

　シリーズ１作目となる『機動戦士ガンダム』の第1話を再現したミッションでは、RX-78ガンダムを操るアムロとともに、プレイヤーたちはサイド7に潜入したシャアの部下や、シャア専用ザクを操るシャア本人と対戦することになる。ズサでこのミッションに参戦した筆者はシャア専用ザクに対し、必死にミサイルを撃ち込んだものの、ほとんど命中せず、通常の3倍のスピードで動くというシャア少佐の腕をまざまざと見せつけられる結果に。また、ホンコンシティに出現したサイコガンダムと戦うミッションでは、巨大なサイコガンダムの姿に圧倒され、気づくと拡散メガ粒子砲の餌食となっていた。それでもともにこのミッションに参加してくれた友軍の活躍により、圧倒的な強さのサイコガンダムを倒せた時は、「こんなにうれしいことはない」と思わず涙を流しそうになってしまった。

▲アムロのガンダムが大地に立つ!!　NPCのアムロはプレイヤーの心強い味方となる。

▲シャアに翻弄されダウンする筆者のズサ。3倍のスピードは伊達ではなかった。

▲正面からサイコガンダムに挑んだものの、強力なメガ粒子砲をくらい、大ダメージを受けてしまった!!　もう少しバクゥの速度を生かすことができればよかったのだが……。

　その他、対戦ミッションでは4vs4の対人戦も可能。チームは対戦ルームに入室したプレイヤーの中からランダムで決定され、チームのメンバー同士はチャットにてお互いに指示を出し合える。乱戦になることが多く、戦闘中にチャットをするのは難しいが、ミッション開始前にチャットで役割を分担したり、何度か対戦ミッションをプレイするうちに、バクゥやズサの戦闘スタイルについてアドバイスをもらったりと、対戦ミッションは他プレイヤーとの交流のきっかけになった。

▲対戦ミッションスタート9秒前！　4vs4の集団戦の結果は……!?		▲対戦ミッションは乱戦になりがち。自分の現在地を画面右上のレーダーで把握しよう。		▲アウトレンジから攻撃されると画面に大きく矢印が表示され、敵の位置を教えてくれる。どうやら左から攻撃されているようだ。

■新モビルスーツや新ミッションにも期待

　ほかにも『SDGO』にはカラーリングの変更やマーキングの追加といったモビルスーツのカスタマイズ、クランと呼ばれるチームを組んでのプレイなどさまざまな要素がある。クローズドベータの時点で多くモビルスーツとミッションが用意されていたが、今後、オープンベータテストが実施され、正式サービスが開始されるとますます新たな機体や、多彩なミッションが追加されていくことだろう。原作に登場するシーンを再現したミッションも次々と追加されていくはずなので、『ガンダム』シリーズのファンはもちろん、アクションゲームが大好きで腕に覚えがあるという方にも『SDGO』をおすすめしたい。デフォルメされたモビルスーツのかわいらしい姿からかなりライトなゲームを想像されるかと思うが、やり込み要素満点の本格派オンラインACTなので、ぜひ腕を磨いて仲間とともに『SDGO』を楽しんでほしい。

▲ド迫力の必殺武器。今後追加されるであろうモビルスーツにはどんな武器が搭載されているのだろうか……。

▲プレイをサポートしてくれるオペレーターはポイントで雇うことができる。魅惑の女性オペレーターも今後登場する予定。

(c)創通・サンライズ (c)創通・サンライズ・毎日放送
Produced by BANDAI KOREA
Developed by SOFTMAX / Published by CJ Internet Japan.

▼『SDガンダム カプセルファイター オンライン』

■メーカー：CJインターネットジャパン

■対応機種：PC（対応OS：Windows XP/Vista/7）

■ジャンル：ACT（オンライン専用）

■サービス開始日：2010年予定

■プレイ料金：無料（アイテム課金）

• 『SDガンダム カプセルファイター オンライン』公式サイト
• 電撃OnlineGamesプレイレポート