2010年6月9日（水）

新章へと突入する『ミスティックストーン』の気になるアップデート内容を公開！

　アエリアが運営するPC用MMORPG『MysticStone －Runes of Magic－（以下、ミスティックストーン）』では、6月9日に“第三章　古の王国”と銘打った大規模アップデートが行われる。今回は2009年末に実装された“エルフの預言”以来となる大型アップデートとなり、冒険の新天地となる“スレイプニールヒル”の実装がメインだ。このエリアは登場するモンスターが非常に強力で、レベルキャップに近い高レベルキャラクター向けの場所となっている。

　編集部では“第三章　古の王国”の実装前に、テストプレイを行ってきたので、新たなダンジョンシステムや装備品などをまとめてお伝えしていく。本テストプレイでは未確認だったが、各クラスのスキル調整も行われているようなので、詳しい情報は公式サイトもあわせて確認してほしい。

■『ミスティックストーン』とはどういうゲーム？

　電撃オンラインで『ミスティックストーン』を大きく扱うのは今回が初めてとなるので、まずは簡単に本作の特徴を紹介しておこう。日本で正式サービスを開始したのは2009年9月のことで、洋風のビジュアルと剣と魔法のファンタジー色が強い、洗練された世界観が特徴だ。

　ゲーム内容は装備強化、合成、生産、PvPなど、一般的なMMORPGにある要素を盛り込みつつ、スピーディかつ戦略性のある戦闘が楽しめる。また、“デュアルクラスシステム”という独自のキャラクター育成システムも本作の魅力の一つ。これは、ウォーリアーやプリーストといったクラス（職業）を2種類選び、メインクラスとサブクラスを入れ替えながら戦えるというもの。専用スキルの一部を共有できるため、クラスの選択によっては回復魔法が使える戦士、防御力が高い魔法使い、といったように自由なキャラクター育成が行える。


▲自由なキャラクター育成システムに、クリアしきれないほどの大量のクエスト！　自分専用メイドさんがお迎えしてくれるハウジング要素もあり。

■気になる新規アップデートの内容をチェック

●謎多き新規エリア“スレイプニールヒル”

　スレイプニールヒルは既存マップと地続きのエリアではなく、ポータルでのみ行き来可能な異世界、という設定になっている。スレイプニールヒルへ行くための前提条件は、メインクラスのレベルが54で発生する“フラクチャーパージ”から始まる、一連のクエストクリアをしておくこと。クエスト自体は、NPC神秘のトログシャイとアイナランという龍族と話をするだけだ。最初に限りアイナランがスレイプニールヒルまで運んでくれ、以降はオブシディアンフォートレスにいるNPCを通じて、既存のエリアと往来できるようになる。

　サンドリア大陸の南方に位置するスレイプニールヒルには、瓦礫と化した建物や、遺跡のような古い建造物が多く存在している。サブタイトルでもある”古の王国”という言葉がキーワードになっているのだろう。100以上も用意されているという新規クエストをクリアしていくことで、この新エリアの謎が少しずつ解明されていくはずだ。また、エリア内にはケンタウロス族が住む集落も確認できる。ストーリーにどう絡んでくるのかは定かではないが、とくに襲ってくることもなく、友好的な種族のようだった。

　マップの中心には“ダラニスキャッスル”という巨大な城が建造されている。ここは、クエストの受諾や買い物、マイハウスへの入室などができ、スレイプニールヒル探索の拠点となる場所。貧富の差が激しく、城の外壁に近くなるほどチンピラやごろつきといった人々がうろついている。彼らは見かけよりも強力で、こちらから手を出せば当然のように攻撃されてしまうので慎重に行動しよう。現在は未実装だが、ダラニスキャッスルから入れるダンジョンもあるようだ。ちなみにマップ全体で見れば、拠点となる小さな村は他にも複数あるのだが、最低限の買い物ができる程度だったりと規模が小さい。本エリアでは何かとダラニスキャッスルに出入りすることになりそうだ。

　また、ダラニスキャッスルには若き王が即位しており、その王位を剥奪せんとする勢力が存在。その勢力が住むエリアが、ダラニスキャッスルの北西にある“アイオン”だ。ただし、アイオンには、とある条件を満たさないと入れない。その条件とは一体何か？そこは実際のゲーム内で確かめてほしい。


▲スレイプニールヒルでは野生動物の姿も多く見られる。意味ありげな石像は、クエストを進めていけば、その存在理由が解けるのだろうか……。

●離れた場所からでも旅の仲間を探せる“パーティー検索システム”

　本アップデートのもう一つの目玉が、クエストやダンジョン攻略など、目的に会った仲間を簡単に探せる“パーティー検索システム”だ。本システムは、画面上の小さな丸いアイコンをクリックすれば、いつでもどこでも活用できるのがポイント。今までは、両プレイヤーが近くにいないとパーティに誘ったり加入できなかった。今後は遠く離れたエリアにいても即パーティ加入可能となる。例えばソロプレイの途中でも、未クリアのクエストに関するPT募集を見つけたら、その場ですぐパーティーリーダーに連絡を取り、パーティに組み込んでもらえるわけだ。あとは集合場所などを話しあいつつ、現地に移動すればよい。リーダー側ではパーティーの目的、募集したいクラスなどを設定できるので、お互い時間のロスが少ないのがメリットである。

　『ミスティックストーン』はソロプレイでも充分に楽しめるタイトルだが、やはりパーティープレイの楽しさは別格。高難易度のダンジョンに挑むにはパーティーは必須だし、レアアイテム収集の効率も格段に良くなるのだ。


▲ソロプレイのみでレベル上げを行っている人も多いらしいが、パーティープレイをしないのはもったいない。この機会に積極的にパーティーに参加しよう。

●ダンジョン関連の新システムを使いこなそう

　実は『ミスティックストーン』のダンジョンは難易度が高く、パーティーで挑んでもクリアするのは至難の技である。今回追加される“ダンジョンの難易度選択機能”では、既存の難易度を“ノーマル”とし、そこに1段階難易度を落とした“イージー”を選択できるようになる。難易度は、ダンジョンに最初に入ったプレイヤーの設定にパーティーメンバー全員が合わせる形だ。

　難易度”イージー”のメリットは、出現モンスターが弱くなることでクリアが容易になり、クエストを達成しやすくなること。今まで難しすぎて放置していたクエストがあるなら、この機会にもう一度チャレンジしてみてはどうだろう。デメリットは、ドロップアイテムの性能が少し落ちる点だ。手に入る武器のレベル自体は変わらないが、付与されるオプションの数値が下がってしまう。ただ、“イージー”でしか入手できないオプションもあるらしいので、それほど気にする必要もないかもしれない。また、出現モンスターの行動パターンなどはどちらの難易度でも変わらないので、“イージー”で戦略を練りつつ、いずれは”ノーマル”に挑戦してみよう。ちなみに、難易度変更を行えるダンジョンは、現時点で“オーシャンズハート”のみとなっている。

　出現モンスターが強力であること以外にも、ダンジョンの難易度を上げている要因がある。それはダンジョン自体が広大である点だ。ダンジョンの最後に待ち受けるボスまでの道のりは、パーティーで挑んでも数時間かかることも。そういった問題を解決するために追加されるのが“ダンジョンのデータセーブ機能”だ。ダンジョン内の一定の地点、例えば中ボスを倒すといった節目の場所に達すると、そこまでの行程をオートセーブしてくれる。これにより、ダンジョンの半分で一時的に外へ出て、街へ回復アイテムを補充しに戻ったりできる。プレイヤー自身の疲労を回復するため、一時休憩を入れてもいいだろう。そして、再びダンジョンに戻った際は、一度倒した敵はリポップしないため、スムーズに攻略の続きを行えるというわけだ。なお、データの保持はパーティー単位で行われ、あらかじめ決められた時間内の再スタートが条件となる。さらに、途中でメンバーの一部が離脱しても、別メンバーを補充しできるのもかなり便利。データセーブ機能に対応しているのは、サバイバーホール、ソレイトンエリア、デーモンロードホールの3つのダンジョンのみ。前述の難易度変更機能を含め、対応ダンジョンは今後増えていくようだ。


▲スキルの上方調整、データセーブ、難易度変更、さらにはパーティー検索システムと、ダンジョン攻略が楽になるアップデートが目白押し。

●レベルキャップ開放＆高レベル装備の追加

　“第三章　古の王国”では、レベルキャップが現在の55から57へと引き上げられる。間もなくキャップ到達というキャラクターならば、既存エリアの高難易度ダンジョンを周回してもよいが、スレイプニールヒルのクエストを活用すればより効率的だろう。ただ、『ミスティックストーン』は、レベルによる能力補正が強い傾向にあるため、新エリアでのソロプレイは、クラスによっては厳しいだろう。パーティー検索システムを活用しつつ、数人でクエストを攻略していくのが理想と思われる。

　レベルキャップの上限が引き上げられたことで、高レベル帯の武具類も多数追加される。これら新規武具は、ビジュアルが目新しいだけでなく性能もピカイチ。スレイプニールヒルはもちろん、既存の高レベルダンジョンでも入手できるので、レベル上げをしながらトレジャーハンティングの楽しみも満喫できるというわけだ。


▲ソネーの長剣（両手武器）


▲老山のロングスタッフ（両手杖）


▲雷蹄のロングソード（片手剣）		▲沼典豚の短剣（片手短剣）		▲石破の弩（弓）


▲ソウルフォース（片手斧）		▲フェリアスウォーハンマー（片手槌）		▲リングダガー（片手短剣）

　新章となる「第三章　古の王国」は、この1回のアップデートで終わりというわけではない。今回はアップデートの外枠を実装したに過ぎず、あと数回のアップデートでコンテンツが充実されていくのだ。そこには、新ダンジョンをはじめとする新要素の実装が予定されているので、今後『ミスティックストーン』がどのような形で進化していくのかを期待しつつ、新章を存分に楽しんでもらいたい。

▼『MysticStone －Runes of Magic－』: ■メーカー：アエリア; ■対応機種：PC（対応OS：Windows XP/Vista）; ■ジャンル：RPG（オンライン専用）; ■サービス開始日：2009年9月15日; ■プレイ料金：無料（アイテム課金）