【体験レポ】『カービィ』新作は吸い込みがない!? 『Kirby’s Epic Yarn』をプレイ!!

文：電撃オンライン

　米国で6月15日～17日にかけて開催中のElectronic Entertainment Expo 2010。任天堂ブースで触ることができた、Wii用ソフト『Kirby’s Epic Yarn』のプレイレポをお届けします！

　本作は、ファンが待ちに待った『カービィ』シリーズの新作です。「おかえりなさい、カービィ」と言いたいところですが、先に行われたカンファレンスではその独特のビジュアルに面食らいました。

▲公開されたスクリーンショットを並べてみました。毛糸のようなタッチで描かれた画面が目をひきます。

　ブースでは、シンプルなステージと、ギミックに富んだステージ、そしてボスが待ち構えるステージの、計3ステージをプレイできました。ヘルパーのようなキャラクターを操作し、2人協力プレイができたので、早速同行したスタッフとプレイ！

　操作はシンプルな横持ち。おぉ、なんか昔の『カービィ』シリーズみたいだ。そんなことを思っていたのですが、ステージが始まった瞬間、まったく新しいタイトルだということに気付きました。なぜなら、吸い込みとホバリングができないからです！　そんなバカな!!　吸い込みとホバリングができないのは、横スクロールの『カービィ』では初めての体験。早速すごいことになっている予感がしました。

　今作では、これらに代わり別のアクションが用意されています。まず、Bボタンでは毛糸を伸ばせます。これで敵の糸をつかんで、しゅるっとほどいて倒したり（敵も毛糸でできているので、ほどいてしまうとただの糸になって消えます）、ボタンに捕まって振り子のように進んだり。十字キーとの組み合わせで、左右と斜め左右、真上に糸を伸ばせます。ジャンプ中も同様。ちなみにコレ、味方をつかんで投げることもできます。なので、敵を倒そうと思ったら、味方を投げていた、なんてことは日常茶飯事！　高いところにあるアイテムを取ったりするのには便利なのですが。

　ジャンプはAボタン。そのまま連打すると、カービィがパラシュートに変身し、ゆっくりと降下します。ちなみに、ダッシュすると車に変身しますし、水に入ると魚に変身します。今回はコピーができない代わり（あくまでプレイアブル版の段階では、ですが）に、こういった各種アクションでカービィの変身を楽しめるのかもしれません。

　こうしていろいろと驚きながら、2人でサクサクとステージを進んでいきました。1ステージ中に3つのコレクトアイテムがあるので、これも忘れずに探します。全体的にふわふわのもこもこで、敵とぶつかっても“ふにゃっ”とするのはいいですね。今までのシリーズだと、ダメージを受けるたびに痛々しいSEが鳴りましたから……。ふわもこしながらステージ1をクリア。ステージ2では、巨大な戦車のようなカービィを操作する場面もあり、1Pが操作とミサイル、2Pがロケットパンチを担当しました。どちらも、リモコンを傾けることで角度を変えられます。

　そしていよいよステージ3に。上からもこもこしたドラゴンが降りてまいりました。あれ、ウィスピーウッズじゃないんですね。まぁそんなドラゴンの下をバチンと引っ張り、火の玉をキャッチしようとして味方をつかんだりして、ぐだぐだになりつつも撃破！　コレクトアイテムもコンプリートし、試遊台を完全クリアしましたー！　最初は「こんな『カービィ』ありなの!?」と思いましたが、実際にプレイしてみると、これは紛れもなく『カービィ』で、そして今までにない『カービィ』だなと思いました!!

▲試遊台の様子。難易度はユルめで、みんなサクサク進んでいた印象です。

(C)Nintendo

• 任天堂