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2010年6月18日(金)

長く楽しめる決定版! 『サカつくDS WC2010』の魅力・攻略法を開発者が伝授

文:電撃オンライン

 セガから、5月27日に発売されたDS用ソフト『サカつくDS ワールドチャレンジ2010(以下、サカつくDS WC2010)』。本作を制作した開発スタッフにインタビューを行った。

『サカつくDS ワールドチャレンジ2010』

 本作は、タッチペンによる試合介入や選手の収集に特化したシステムなどで好評を得ているDS用サッカーSLG『サカつく』の2010年度版。オリジナルクラブをエディットして、選手獲得や経営、試合を行いながらJ1制覇、最終的には欧州リーグを含めた世界最強クラブを目指す“サカつくモード”、各国代表を指揮して世界を舞台に戦う“インターナショナルモード”、サカつくモードで作成したクラブデータを使用して強豪クラブと戦い高段位を目指す“チャレンジモード”などを搭載している。

 電撃オンラインスタッフとの対戦後、ソフトを手掛けた椎野真光プロデューサーと鈴木信宏ディレクターにインタビューを行った。よりカジュアルに、遊びやすさを目指して制作された本作の魅力をたっぷり語ってもらったので、ぜひご覧いただきたい。(インタビュー中の名前は敬称略)

『サカつくDS ワールドチャレンジ2010』
▲プロデューサーの椎野さん(写真左)と、ディレクターの鈴木さん(写真右)。

――まず、本作が制作されたきっかけを教えてもらえますか?

椎野:前作『サカつくDS タッチ and ダイレクト』を作った時に、シリーズ化していこうという流れがありました。当初は前作の1年後くらいに出したかったんですが、ワールドカップにあわせてフルボリュームのものを作ろうということになったので、このタイミングでリリースしました。

――PSP『Jリーグ プロサッカークラブをつくろう!6』は、2009年11月に発売されています。発売スピードを考えると、別チームが制作しているのでしょうか?

椎野:部署は一緒で、一部のスタッフがかぶっています。しかし、制作体制は別ラインで、シリーズ王道を作る人と、カジュアルなものを作る人に分かれています。

――今、“カジュアル”という単語が出ましたが、試合介入と選手集めに特化し、従来のシリーズ作品とは大きくシステムが異なっているDS版『サカつく』は、なぜこういうシステムにしたのでしょうか?

椎野:シリーズを長く作っていて、「サッカーファンはクラブ経営をしたいのか?」という意見が開発にあったのです。たとえば鈴木は、リアルのサッカーをプレイしていたというくらい、サッカー全部を好きなんですが、僕は98年のフランスワールドカップあたりから見始めた、サッカーを見るファンなんです。そういう人はカッコいい選手や有名な選手に造けいが深いんですが、クラブ経営にそこまで関心はない。そこから「自分が好きなすごい選手を集めて、強いチームを作る作品」という発想ができました。

――確かに従来のシリーズ作品だと、年齢の概念やクラブ経営の概念があるので、プレイヤーが希望通りの最強選手を集めるのは大変でした。

椎野:その制約がよさでもあるので、迷いましたが(笑)。あえてそこを取り外し、サッカーを見るタイプの人たちでも楽しめるゲームを作ろうとしたのがきっかけです。

鈴木:僕は『Jリーグ プロサッカークラブをつくろう!3』から、ずっとリアルなサッカーゲームを作っているんですが、その中で、もっとゲームらしいゲームを作ってみたいという欲求が生まれました。ライトユーザーでも楽しめるような、選手を集めて楽しいゲームです。そこで年齢や契約金の概念を取り外して作ったのが、前作です。

――見た目をデフォルメにしているのも、そこを意識したのでしょうか?

椎野:DSのスクリーンを考えたというのと、選手を重視したというのがあります。顔が大きいと、プレイ中でも簡単に選手を把握できるんですよ。なので、選手の象徴として顔を目立たそうとしたというのはありますね。

『サカつくDS ワールドチャレンジ2010』 『サカつくDS ワールドチャレンジ2010』
▲デフォルメで描かれた選手たち。等身は低くても、細かく動き、見ていて飽きない。

――個人的な感想ですが、御社からリリースされている業務用のゲーム『WORLD CLUB Champion Football(以下、WCCF)』をデフォルメにしたような手ごたえを、遊んでいて感じました。

椎野:『WCCF』自体が、『サカつく』をインスパイアして作られたのです。制作当初は『サカつく』のモーションを提供したり、技術的にアドバイスをしたりしました。逆に今度は、僕らが『WCCF』のカジュアルさをこちらに盛り込んだというのが、実はあります。

鈴木:2002年くらいから、技術交流をしていますね。話をしながら、お互いに切磋琢磨している状況です。あと、どちらの人間もサッカーが好きなんですよ(笑)。

――なるほど(笑)。チームコストがゲーム性に大きくかかわっていますが、このアイデアはどこから生まれたのでしょう?

鈴木:「最強のチームを作れるようにしよう!」というコンセプトは最初からありましたが、制約がないとおもしろくないと考えたのが1つ。もう1つが成長感です。今までの『サカつく』は、いい選手を持ってくるだけでクラブが強くなっていく感を出せたんですが、DS版で強くなっていく感を出すのが難しかった。コストが上がることで、自分のクラブが成長しているのを実感できるんです。徐々に強くなっていく感じを出すために、コストは必須でした。

→Jリーグは入っていなかった!? 衝撃の事実が次ページで明らかに!

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データ

▼『サカつくDS ワールドチャレンジ2010』
■メーカー:セガ
■対応機種:DS
■ジャンル:SLG
■発売日:2010年5月27日
■価格:5,500円(税込)
 
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