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2010年7月2日(金)

『龍が如く』シリーズ最新作で真島が主人公に! 最新作はPS3ゲームとして登場

文:電撃オンライン

『龍が如く』シリーズ最新作

 セガは本日7月2日、東京都内のドン・キホーテ新宿東口本店で、『龍が如く』シリーズ最新作をPS3で開発していることを発表した。

 ドン・キホーテ新宿東口本店に姿を現したのは、『龍が如く』シリーズ総合監督の名越稔洋さん。名越さんによると、最新作のプラットフォームはPS3で、桐生一馬とは互いを漢(おとこ)と認め合う仲の男“真島吾朗”を主人公として使えるようになるという。

 気になる『龍が如く』の最新作について、名越さんの口から語ってもらうことができたので、その始終を以下に掲載する。


『龍が如く』シリーズ最新作

――本日は、真島の巨大看板の前で写真を撮らせていただきましたが。

 『龍が如く』の次回作を作っているという宣言と、内容の第1弾をお伝えしたいと思っています。ゲームの方向性や、内容、ドラマを含めて、だいぶ思い切ったことをやるので、丁寧に説明していきたいんです。また、丁寧に説明していくのと同時に、ダイナミックに露出していきたいのもあり、まずは真島のビジュアルからスタートしました。

――次の『龍が如く』では、桐生ではなく真島がメインとなるのですか?

 どの人物を最初に出そうかと考えた時に、第1に出したのが桐生ではなく、真島だったという言い方が正しいですね。今出ている真島のビジュアルも、メインビジュアルではありません。メインビジュアルは、そのゲームのすべてを表すものになりますから。真島は主人公として使えますが、あくまで第1に出したビジュアルが真島だったということです。

――現在、『クロヒョウ』の看板も大きく掲出されていますが、ドン・キホーテさんから新作の情報展開をスタートしたのはなぜですか? ドン・キホーテさんはシリーズ1作目からタイアップなさっていますが……。

 初代『龍が如く』で、いろいろなタイアップをさせていただきましたが、世界観を象徴するランドマークとして、ドン・キホーテさんのブランドはどうしても欲しいものでした。初代の制作当時は、生みの苦労の塊みたいなプロジェクトでしたが、そんな中でドン・キホーテさんは「おもしろそうだね、参加したいよ」と言っていただけた、格別の位置づけのブランドなので。初代を出した時の気持ちは僕らも変わっていませんから、新しい展開をやる時に、ドン・キホーテさんからスタートするのは、すごくうれしいことだと思っています。

――次の『龍が如く』のテーマは何でしょうか?

 熱い男たちのドラマであることは変わらないですが、そのストーリーの組み立て方を変えていきます。『龍が如く 見参!』は時代劇ということでぶっ飛ばしましたけど、それとは違う意味でぶっ飛ばす作品にしたいです。

 『龍が如く』は、前向きな意味で、いろいろ遊べるタイトルだと思うんですよ。だから単純に世界観を飛ばすだけでなく、ゲームのシステムもいろいろ悩んでいます。年1回のペースでリリースしていますから、技術的によくなって深みは増しているんですけれど、やはり『龍が如く』は進化していかなければいけないので。進化する時はやっぱり壊さないといけないし、それはどこかのタイミングでやりたい。

 ただ、「壊す間は工事中で、『龍が如く』はありません」では、ユーザーの皆さんもさびしいでしょうから。壊しながら新しいものを作っていきたいし、待たせることもしたくないし。これは俺のわがままなんですけれど、その「普通できないだろう」みたいなところを、普通にできているところが、うちのチームの努力なんで。今回もそういう意味では、“壊しながら、新しい展開に近付いていくキッカケになる第1弾”というコンセプトで臨んでいます。もちろん中身は実験作ではないので、ちゃんとしたおもしろいコンテンツとして、自信をもってリリースするまで、責任もって頑張ります。

――ちなみに、現在行っているキャバ嬢オーディションは、今回発表した『龍が如く』新作に登場するキャバ嬢を決めるためのオーディションなのでしょうか?

 そうです。『クロヒョウ』もあるので、ミスリードの声が上がるのもある程度、理解していたのですが、「『龍が如く』がPSPになったよ」みたいな声もだんだんと上がってきたので。「そうじゃないよ」というのも言わないといけないと思って、この時期に最新作を発表したというのもあります。今回の最新作については、今年の東京ゲームショウで本格的な姿をお見せできると思うので、びっくりして帰っていただきたいと思います。

『龍が如く』シリーズ最新作

――最後に、ファンへのメッセージをお願いします。

 東京ゲームショウですべてが皮切りなので、それまではちょっと小出しにする期間がありますが、想像をふくらませて待っていただきたいです。そして、その想像を超える中身が待っていると思います。ちょうど『クロヒョウ』と同時進行でパツパツの状態ですが、もともと僕は、ある作品をやりながら、ある作品をやることで、気分転換になって両方の作品がふくらんでいく人間なので、今回もいい感じにふくらんでいっています。(ドン・キホーテ新宿東口本店に2つの看板が出ているのが、)自分の子どもたちの集合体みたいになっていて、うれしく思っています。両方とも自信持っておすすめできるタイトルなので、とにかく期待していてほしいです。『クロヒョウ』もあるけど(『龍が如く』はPS3で)出るよ、と思って待っていてほしいです。

『龍が如く』シリーズ最新作 『龍が如く』シリーズ最新作
▲9月22日には、力のみを信じる少年・右京龍也が主人公となる『クロヒョウ 龍が如く新章』が発売される『龍が如く』プロジェクト。その巨大看板と、PS3用最新作で重要なキャラクターとなる真島の巨大ペイント看板が、ドン・キホーテ新宿東口本店に並んだ。

(C)SEGA

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