News

2010年7月23日(金)

バンドやろーよ! 『けいおん! 放課後ライブ!!』メインキャストにインタビュー

文:電撃オンライン

 セガから9月30日に発売されるPSP用ソフト『けいおん! 放課後ライブ!!』。ゲームの収録などについて、メインキャスト5人にインタビューを行った。

 『けいおん! 放課後ライブ!!』は、2009年4月~6月にかけて放送されたTVアニメ『けいおん!』をゲーム化したもの。オープニング曲『Cagayake!GIRLS』やエンディング曲『Don’t say “lazy”』など、おなじみの曲にあわせてボタンを押し演奏するリズムアクションゲームになっており、最大5人でのセッションプレイもできる。

 質問に答えてくれたのは、劇中でガールズバンド“放課後ティータイム”を結成する桜高軽音部のメンバー、平沢唯役の豊崎愛生さん、秋山澪役の日笠陽子さん、田井中律役の佐藤聡美さん、琴吹紬役の寿美菜子さん、中野梓役の竹達彩奈さんの5人。ゲームを実際にプレイしてもらい、その後、収録エピソードや遊んでみた感想などを語ってもらった。

『けいおん! 放課後ライブ!!』
▲本作をプレイしたのはこの日が初めてだという豊崎さんたち。相当おもしろく感じたようで、インタビュー中も大興奮だった

――ゲームの音声を収録した時のエピソードなどがあれば教えてください。

寿さん:ゲームの収録は1人で行うので、みんなとのエピソードはないのですが、収録したのが『けいおん!』第1期と第2期の間ぐらいだったので、久しぶりにムギ(紬)を演じられてうれしかったですね。懐かしいセリフなども出てきて、楽しく収録させてもらいました。

日笠さん:収録は1人だったのですが、ずっと心の中に他の4人がいて、1人でしゃべる時のセリフも、みんなの言葉を思い出しながら収録できました。1人でも、いつも周りにみんながいてくれるような感覚でした。

豊崎さん:私も久しぶりに唯ちゃんを演じさせていただくことができて、すごくうれしかったです。ゲームの中では、にぎやかなストーリーが描かれたり、ライブシーンなどもたくさんあったりします。アニメのアフレコをしている時もライブシーンはすごく好きだったので、ゲームでもテンション高く収録させていただきました。『けいおん!』を見てくださっている方のお気に入りのセリフなども個々にしゃべっていると思うので、探してもらえるとうれしいです。

竹達さん:久しぶりに梓ちゃんを演じさせていただいたので、最初は「梓ってどんな風にしゃべってたっけ」と思い出すのが大変でした。1期で聞いたことがあるようなおなじみのセリフの他にも、ゲームでしか聞けないオリジナルのセリフやストーリーも用意されています。ゲームの中でも、5人がキャッキャしていてすごく楽しかったです。

佐藤さん:自宅で台本のチェックをしている時に、自分以外のキャラクターの声がなんとなく聞こえているような気がして、収録中も1人ではないような感じでした。収録した時期はそんなに暑くなかったのですが、律は元気にはしゃいだり、叫んだりするセリフが多いので、私はブース内で1人汗だくになっていました(笑)。アニメ同様、ゲームでも5人の仲のよさや一体感などを感じていただける内容になっていると思います。季節とリンクした言葉などもしゃべるので、キャラクターたちと同じ時間を過ごしているような気持ちになれるはずですよ!

――先ほどゲームを少しプレイしていましたが、遊んでみていかがでしたか?

寿さん:とっても楽しかったです! みんなで自分のキャラクターを使ってセッションをしました。『けいおん!』のイベントで生演奏をしたことはあったのですが、まさかゲームでみんなとセッションができるなんて! 最新技術に感動しました。もっとプレイしたかったです(笑)。発売されたらたくさん遊びます!

日笠さん:携帯型ゲーム機のゲームって、最大4人プレイのものが多いと思うのですが、このゲームはなんと5人でプレイできます! 私たち“放課後ティータイム”は5人で1つという感覚があるので、5人で、しかもそれぞれの楽器のパートをプレイできるのはとてもうれしいですね。先ほどはそれぞれの楽器でプレイしたのですが、本物の楽器を演奏するのとはまた違った難しさや楽しさがあるので、皆さんもプレイしていただければワクワクするのではないかなと思います。メニュー画面では、ちっちゃくデフォルメされたみんなが寝ていたりしていて本当にかわいいので、男性だけでなく女性にもぜひぜひプレイしていただきたいです!

豊崎さん:『ふわふわ時間』を5人でセッションしたのですが、すごく楽しかったです! グラフィックは本当にかわいくて「うわー!」と思いながら眺めていたのですが、途中からガチになってきてしまい、中の人の意地を見せなければと思い、みんなで無事Sランクを取ることができました!

一同:イエーーーイ!!(拍手)

豊崎さん: ボタンを押すと楽器の音が出るのですが、音の代わりに「みんなありがとー!」と唯ちゃんが言ったりなど、私たちのボイスが出る“MCパート”もあって、新しいなと思いました。先ほどプレイした時はタイミングをミスってしまったので、自分でしゃべりました(笑)。

竹達さん:私は“音ゲー”があまり得意ではないのですが、そんなニガテ意識が吹っ飛んでしまうくらい楽しかったです。自分が演じさせていただいているキャラが、PSPの画面で生き生きと演奏しているのがすごくうれしくて、演奏しているのを見るのに夢中になってしまいました。でも、ボタンを押すのを忘れていて、気付いた時には梓のテンションが下がってすごく悲しそうな顔をしていたんです……。「あ、ごめん……!」と思いながら頑張ったら、テンションが上がってニコニコしながら弾いてくれました。イベントのためにみんなで楽器を練習したこともあったので、それを思い出しましたね。自分が弾いていたパートを、実際にゲームでできることに、「今の科学すごい!」と驚きました。

佐藤さん:「楽しい」のひと言に尽きるゲームだなと思いました。私自身“音ゲー”は好きなので、このゲームでも音に合わせてボタンを押す楽しさはもちろんあるなと思ったのですが、楽器によって譜面が違っているのが斬新でおもしろかったです。私はさっきドラムを担当したのですが、これがベースだったら、キーボードだったらどんな譜面になるのかなと考えながら遊んでいました。いろいろな視点から楽曲をプレイできるのも、このゲームの魅力ではないかなと思います。私はまずドラムを制覇してから、他の楽器もいろいろ遊ぼうと思っています!

『けいおん! 放課後ライブ!!』 『けいおん! 放課後ライブ!!』 『けいおん! 放課後ライブ!!』
『けいおん! 放課後ライブ!!』 『けいおん! 放課後ライブ!!』
▲キャラクターごとに用意された譜面を使い、最大5人でセッションをできる本作。コンボをつなげていけば、キャラクターのテンショ ンが上がり、特別な演出を見られる。

――キャラクターを演じるにあたって気を付けていることや、キャラクターの好きなところなどを教えてください。

『けいおん! 放課後ライブ!!』
▲寿さんが演じる紬は、おっとりしていて人当たりがよく、常に笑顔を絶やさない。キーボードを担当。

寿さん:好きなところがありすぎて、“これ”とピックアップするとなると迷ってしまいますね(笑)。お芝居をしている時に気を付けているのは、ムギちゃんの呼吸です。ゲーム中にみんなで「ありがとうー!」や「放課後ティータイムです!」とそろえて言うところもあったのですが、ムギはのんびりしたりゆったりしたりしていることが多く、みんなとのペースが違うので、ムギらしく……でも気持ちは高ぶっているから口調はちょっと速くなるかな? などいろいろ考えながら演じました。

『けいおん! 放課後ライブ!!』
▲日笠さんが演じる澪。文芸部に入るつもりだったが、幼なじみの律に軽音部に引っ張り込まれる。ベースの腕はかなりのもの。

日笠さん:私が澪を演じるうえでいつも気を付けているのは、ナチュラルさです。1人の人間として、1人の女の子として、心の底から怖がったり、泣いたりといったことを、ナチュラルにできるように心掛けています。ゲームでは、アニメでは出てこないような、澪のちょっと女の子らしいセリフもあったりします。ぜひぜひゲームの方で、澪の新しい一面を見てもらえればと思います。

『けいおん! 放課後ライブ!!』
▲豊崎さんが演じる本作の主人公・唯は、軽音を“軽い音楽”と勘違いして入部。まったくの初心者からギターを始める。

豊崎さん:唯ちゃんは、私も演じていて楽しく、いつもパワーをもらっているキャラクターです。アフレコ現場では、のびのび生き生きと、唯ちゃんらしく演じられるように心掛けています。あとは、アドリブなどに唯ちゃんらしさを+αで乗せ、より唯ちゃんという人間が深みのある子になっていくようにしています。唯ちゃんはとにかく音楽が好きで、みんなといるのが楽しくて「へら~」っと笑顔になってしまう女の子なのですが、そこが唯ちゃんのいいところだと思いますし、私の好きなところでもあります。私も演じていて楽しいので、唯ちゃんの楽しいという気持ちとその自分の気持ちをリンクさせながら収録しています。ゲームでもコンボが続くと、唯ちゃんのテンションがどんどん上がって、2期後半のオープニングのようなテンションになるはずなので(笑)、唯ちゃんをどんどん元気にさせてあげてください!

『けいおん! 放課後ライブ!!』
▲竹達さんが演じる梓は、軽音楽部に新しく入った後輩だ。小学生のころから両親の影響でギターを始め、すばらしい腕前を持つ。リズムギターを担当。

竹達さん:最初あずにゃん(梓)は、頭かっちりで融通が利かない子だったのですが、2期になってはしゃぐようになり、考え方や雰囲気もやわらかくなってきたと思います。でもマジメさも持っているので、そのマジメさを残しつつ、どれだけはしゃげるかということを気を付けています。梓は基本的に5人の中ではツッコミの立ち位置にいるのですが、先輩に対してツッコミを入れているので、尊敬の気持ちを忘れずにキツくなりすぎないようにツッコんでいきたいなと思っています。ちっちゃくてかわいらしい、あずにゃんらしいイメージを崩さないようにツッコまないとな、と思いながら演じさせていただいています。

『けいおん! 放課後ライブ!!』
▲佐藤さんが演じる律は、桜高軽音部の部長を務めている。大雑把な性格をしており、細かい楽器が苦手という理由でドラムを選ぶ。

佐藤さん:律っちゃんは、ひと言で言うなら瞬間湯沸かし器みたいな女の子で、コロコロ表情が変わるところが最大の魅力かなと思っています。「部長になれるから」という理由で軽音部を立ち上げ、みんなを巻き込む、ある意味台風の目のようなところや、みんなをグイグイ引っ張っていこうとする強引なところも多々見受けられるような女の子です。でもホントはちゃんとみんなのことを見ていて、みんなが安心できるように、気持ちよく演奏できるように気遣っている部長らしさ、優しさのようなところも持っています。そういう、元気なだけではない、乙女らしい繊細なところが律っちゃんの一番好きなところです。演じる上で気を付けていることは、口調が強かったり、男の子言葉を使ったりするキャラクターなのですが、決してキツくならないように! ということを心掛けています。いかに優しく、コミカルに持っていこうかと、いつもいろいろ考えてお芝居をしています。

――先ほどプレイした時は、自分が演じるキャラクターを使ったとのことですが、次にプレイするとしたらどのキャラクターを使ってみたいですか?

寿さん:全部プレイしたいのですが、ハードそうなドラムが気になります。(佐藤さん:(小声で)意外と、リズムがわかっていれば簡単かも……?)。『ふわふわ時間』はみんなで生演奏をしたことがあったので、キーボードパートの音が入る部分はわかっていたのですが、ドラムってどうなっているんだろうなぁと一番最初に疑問を持ちました。なのでドラムをやってみたいです。

日笠さん:澪をクリアしたら……私はムギのキーボードに行こうかなと思います。ギターはリズムがベースに近いと思っていますし、ドラムは最後かなと思っているので。2番目には、キーボードを体験したいです。

豊崎さん:まずは、自分のキャラクターをコンプリートして、その次はあずにゃんかなと思っています。あずにゃんは、ギターをひいている時の表情がコロコロ変わってカワイイんですよ。あと、お茶などのアイテムがたくさんあって、中にはタイ焼きもあるんです。唯ちゃんを演じている身としては、あずにゃんにタイ焼きのアイテムを与えたいと思います!

竹達さん:私も、唯をやりたいなと思っています。同じギターでも、役割として全然違うところを弾いているので気になりますね。梓は基本的にリズムを弾いていることが多いので、いかに唯のパートが難しいのかということを知りたいんです。アニメでは、梓の方がギターがうまいという設定になっているのですが、実際に弾いている時は唯のパートの方がすごく難しいんだろうなと思うんです。私たちも、実際に楽器を練習したのですが、いつも愛生ちゃんが大変そうに難しそうに弾いているのを見ていたので、それをゲームで体験してみたいなと思いました。

佐藤さん:私はこの質問を聞かれた時に、真っ先にベース! と思いました。ドラムとベースは、“リズム隊”と言って、曲を支える土台の部分になる楽器なのですが、同じリズム隊とはいえ、ベースは一体どういうリズムを刻んでいるのかが気になります。あと、ベースの「どぅいーん!」というのが好きで、よくひかしゃ(日笠さん)にベースを借りて「どぅいーん!」だけやらせてもらっていました(笑)。それをゲームの中でもできたら楽しいなと思ったので、ベースをやりたいです。

――最後に、ゲームを待っているファンへのメッセージをお願いします。

寿さん:ゲームの発売を、私も楽しみに待っていました。普段はあまりゲームをしないのですが、絶対にやりたいなと思います。『けいおん!』は、個々のキャラクターがかわいいのもそうですが、音楽がすばらしいところも魅力の1つなので、皆さんもキャラクターの気持ちになって、音楽を楽しんでいただけたらうれしいなと思います。

日笠さん:私たちも、いつゲームが出るんだろう、遊べるんだろう、と楽しみに待っていたのですが、こうして皆さんのおかげで形になることができてとてもうれしいです。待ってくださっている方もいっぱいいるのではないかなと思っているので、皆さんが桜高軽音部の一員として、放課後ティータイムの一員としてプレイしてくださるのを楽しみにしています。

豊崎さん:私も、ゲームの発売がすごくすごく楽しみなので、皆さんと同じ気持ちで発売日を待っています。唯ちゃんたちがいつも言っている、「みんなでバンドをやるの楽しいね~」という気持ちがいっぱいいっぱい、ぎゅぎゅっと詰まったゲームだと思うので、皆さんもぜひぜひ、周りのお友だちと一緒にバンドを組んでもらえたらうれしいなと思います。バンドやろーよ!

竹達さん:音ゲーがニガテな私でもハマってしまうぐらいおもしろかったので、バンドを組んでいる方も、音楽が好きな方も、ちょっとやってみたいなと思っている方にはぜひ遊んでいただきたいなと思います。私も発売したら、5人で一緒にやりたいなと思っています。1人でもくもくと鍛えて、それをみんなに自慢するかのようにプレイしようと思っています(笑)。皆さんもぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。

佐藤さん:1期のころに、みんなで「『けいおん!』のゲームが出たらいいね~」と話していたことが実現されたので、すごくうれしく、びっくりしています。先ほどちょっと遊んだだけでもとても楽しかったので、早く皆さんにプレイしていただきたいなという気持ちでいっぱいです。1人で楽しむのはもちろんですが、楽器や音楽って、みんなでやるのが楽しいのではと思うので、ぜひお友だちを集めて、5人で演奏していただきたいです。ゲームでは、オリジナルストーリーも楽しめますし、みんなのかわいらしいセリフも聞けますし、着せ替えをできるモードもあります。「音ゲーは難しいかも」と思っている人も、そういったかわいらしい要素があるので、ぜひぜひ飛び込んできていただけたらなと思っています。いっぱい遊んでください!

(C)SEGA
(C)かきふらい・芳文社/桜高軽音部

データ

関連サイト