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2010年7月27日(火)

秋葉原に響くGEサウンド、HUE初の総合イベント“HanbitStation2010”開催

文:電撃オンライン

『秋葉原に響くGEサウンド、HUE初の総合イベント“HanbitStation2010”開催』
▲開場前の11:00には、すでに長蛇の列ができていた。

 ハンビットユビキタスエンタテインメント(以下、HUE)の全タイトルを豪華ゲストと一緒にお贈りする初のプライベートイベント“HanbitStation2010”が、7月24日にベルサール秋葉原で開催された。その中で行われた『グラナド・エスパダ ルネッサンス』(以下、GE)のカンファレンスについては先日情報をお届けしたが、あらためてイベント全体の様子をお伝えしよう。“ちょいトレ英会話”に出演しているA.ウィッキーさんや『GE』のサウンドを手がける久保田修氏など、HUE各作品にまつわる芸達者な方々のステージは、なかなかの見ものだった。なお『AIKA Online』のカンファレンスについても、追って別記事で内容をお伝えする予定である。

 HUEのサービスサイト名と同じ“HanbitStation”と名付けられたと同イベントでは、“Station”という言葉をそのまま鉄道の駅になぞらえ、イベントの進行を列車の運行にたとえる趣向となっていた。“駅長”ことHUE 代表取締役社長 金 裕羅氏の挨拶後、司会者による出発進行の指示でイベントが幕を開けると、各タイトルごとにゲームの紹介とキャストによる挨拶が行われた。

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▲“駅長”として挨拶するHUE 代表取締役社長 金 裕羅氏。▲オープニングで勢揃いした、メインキャストのみなさん。
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▲イベントが始まると立ち見も出て会場の熱気は急上昇!▲各コーナー・作品名は駅名になぞらえ、イベント直前のアナウンスは、踏み切り風のライトで告知された。▲コンパニオンさんは車内販売員風の衣装で、切符風のうちわを配布していた。

■いきなり来場者に英語で質問!ウィッキー節炸裂の『ちょいトレ英会話』コーナー

 ステージのトップバッターは、英会話学習サービス『ちょいトレ英会話』のイベント“ちょいトレ英会話でLet's Try!”。このイベントには、往年のニュース番組“ズームイン!!朝!”のワンポイント英会話コーナーで有名になったA.ウィッキーさんが出演。確かに彼こそ、日本における初心者英会話の顔役というにふさわしい人物だろう。

 そんなわけでステージにはゲストとしてA.ウィッキーさんが登場したのだが、ウィッキーさんと言えばやはり、会社へと急ぐサラリーマンやOLをつかまえ、英語で話しかけて返答を迫るのが印象深い。壇上のウィッキーさんは「せっかく大勢の人が集まっているんですから、コミュニケーションですよ」と言うと、最前列の来場者に“What do you do?”と英会話をしかける。来場者が“How do you do?”(ごきげんいかが?)と聞き間違えて返答するや、想定どおりとばかりにレクチャーを始めるウィッキーさん。相変わらず容赦ないなあ……(笑)。

 とはいえ「英語を話せる相手に“My name is ○○○”などと答えるときは、肝心の名前部分を聞き取りやすく話すべき」「『ちょいトレ英会話』を使った会話の練習でも、感情を込める部分を意識すべき」といった、有益なアドバイスも忘れないのはさすがである。「『ちょいトレ英会話』の収録には12時間もかかって、途中で納豆そばを食べたら眠くなっちゃった。納豆はおいしいけど、マネージャーに怒られちゃったよ」などと、微笑ましい収録秘話(?)も披露した。

 そんな『ちょいトレ英会話』には、8月3日には海外旅行向けのレッスンが、9月にはキッズ向けの内容が追加される予定とのこと。ゲーム感覚で英語を学びたいという人は、ぜひ試してほしい。

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▲『ちょいトレ英会話』にちなむゲストとして登壇したウィッキーさん。▲ステージを降りて、来場者に得意のワンポイント英会話をしかける。
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▲WebMoneyの御藝巫女を壇上に招いてレクチャー。▲にこやかさとアクションの大きさがウィッキーさんの変わらぬ魅力?

■夏川陽子さん・三澤 秋さんのダンス&ボーカル

 続いてWebMoney提供の祈祷&抽選会“御藝大明神様ご祈祷会 其の一”と、別記事で内容をお届けする予定の“AIKA Online 第一回開発・運営スタッフディスカッション”が終わったあと、14:45から“Beat!&Dance!!「X-BEAT」スペシャルライブ”が行われた。これは、オンラインダンスゲーム『X-BEAT』のテーマソングを歌う夏川陽子さんと、『東方』シリーズなどのゲームやアニメで活躍中のシンガーソングライター三澤 秋さんによるボーカルステージだ。夏川陽子さんによるテーマソング“X-BEAT !!”や、三澤 秋さんの“風にのせて”“regalia”などの歌唱にはダンスパフォーマンスが添えられ、秋葉原というロケーションにふさわしい“知る人ぞ知る”ノリの盛り上がりを見せた。

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▲“X-BEAT !!”を熱唱する夏川陽子さん。▲“風にのせて”を歌う三澤 秋さん。
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▲ダンスゲームのステージらしく、歌唱のバックではダンサーが乱舞。

■草尾 毅さんが演じる「左手は添えるだけ」の新キャラ???

 “御藝大明神様ご祈祷会 其の二”と、プログラムにはなかったLittle TGVのPRに続いて、15:45から行われたのが“ぎりらじ!番外編 ~新たな傭兵を召喚じゃ!~”。ユーモラスなMMORPG『アークサイン』を主題にしたインターネットラジオの出張版だ。とはいえ、壇上にラジオパーソナリティの大神官ユイ役・早見沙織さんと神官グレイ役・矢作沙友里さんは登場せず、事前収録の会話からスタート。……ある意味、インターネットラジオのシチュエーションに忠実な演出だ。

 お二人の会話も「7月20日に実装予定のリバイバルシステム……ちゃんと実装されているよね? え、まだ画面がない? それでいいの?」「7月14日の収録時点では、画面がないそうです」などと、これまたインターネットラジオらしい楽屋オチを連発する、実にゆる~いトーク。“ぎりぎりRPG”こと『アークサイン』のゲームコンセプトをそのままイベント化すると、確かにこんな感じが似つかわしいのかもしれない。

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▲“ぎりらじ!番外編”と銘打ちながら、パーソナリティ不在を告げるスクリーン。この悪ノリが『アークサイン』らしい演出である。結局、ラジオパーソナリティの早見沙織さんと矢作沙友里さんのトークは、あえて収録済み音声で提供されるという楽屋オチ展開。

 コーナータイトルにある“新たな傭兵を召喚じゃ!”が意味するのは、今後実装予定の“ボイス切り替えシステム”で、プレイヤーキャラクターや傭兵のボイスを担当する声優の草尾 毅さんのこと。ゲストとして草尾さんが壇上に登場すると女子ユーザーからの黄色い声援も! ところが、どんな声を頼むか、まだ何も決まっていないらしく、草尾さんと女性司会者が、かなり無茶なプロフィールを持った人物の声をその場で掛け合いすることに……。

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 詳しくは下の画面で確認してほしいが、草尾さんが演じた男性キャラの設定は“納豆は必ず左巻きで20回以上かき回す少年。通信空手を続けた結果、メキメキと卓球の腕を上げてゆき、今夏は初のインターハイ出場を目指している。必殺技はA4用紙5枚を突き破る威力を持つ一子相伝のサーブ、クリケットクリケーン”だそうで、悪ノリにもほどがある(笑)。この、つかみどころのない注文に挑み、“左巻き”の指定を自らの演じた『スラムダンク』の有名キャラ・桜木花道の名セリフ「左手は添えるだけ」に置き換えつつ絶叫した草尾さんの離れ業によって、会場には笑いの渦が沸き起こった。さすがはプロである。

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▲草尾さんおよび女性司会者にそれぞれ示された、ボイスキャストの設定指示。いったいどこを拾って演技に盛り込めばいいやら……というネタである.。
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▲無茶振りに応えて、演技を練る草尾さん。あくまで「左手は添えるだけ」らしい……。▲軽妙なトークで来場者を沸かせる。

■『GEルネッサンス』の新エリア“カスティア”のテーマ曲を披露

 別途記事をお送りした『グラナド・エスパダ ルネッサンス』のカンファレンス終了後には“GE+ Summer Symphony 久保田修さんスペシャルライブ”が行われた。今回のライブは久保田氏の電子ピアノに加えて第一バイオリン、第二バイオリン、ヴィオラ、チェロ、クラシックベースと弦楽器奏者を5人も配し、フレンチホルン、ドラム、ボーカルを含めて総勢9人という豪華な編成だった。その編成を活かして演奏されたのは、リボルドウェの街で流れるBGMなど数曲。ケルト風の旋律で、伸びやかなバイオリンの音が実に印象的に響いた。また、“ジャケン収容所”のおどろおどろしい曲などを集めたメドレー、港町コインブラの趣深いボーカル曲などが奏でられた。

 さらに『グラナド・エスパダ ルネッサンス』の新たな舞台となるカスティアのテーマ曲“fame or die”(名誉か死か)も初お披露目となった。こちらもソプラノスキャットが特徴で、同じ旋律が次第に音階を上げていくバロック音楽調から歌い起こし、最後はバラードのように歌い上げるドラマチックな曲だった。さしずめ新天地でプレイヤーを待ち受ける、波瀾の運命の幕開けといったイメージだろうか?

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▲『グラナド・エスパダ』の楽曲を長く手がける、久保田修さん。▲今回のライブは女性ソプラノ入りのユニットで新曲も披露された。
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▲写真では第二バイオリンが写っていないが9人による豪華編成。▲演奏の合間でウィットに富んだMCを披露する久保田さん。

 また、曲の合間に入る機知に富んだMCも久保田さんの魅力だ。久保田さんは7カ国語の使い手として知られているが「語学をやっている人間にはマゾが多くて、自分も動詞の活用形を100個憶えたら「もう100個ください」と言ってしまうような性格をしている。けれど今回の編成にはサド的な魅力があって、それは8人ものプロの演奏家の時間を奪って成り立たせていることで、非常に気持ちがいい」とのこと。思わぬところから思わぬボールが飛んでくるような話題展開も、演奏に次ぐライブのお楽しみ要素といえよう。

■「来年もやります!」と満面の笑みで語る金社長

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▲各作品にちなむグッズがプレゼントされた大抽選会。抽選会の目玉は、ツクモのオリジナルPC+はんびっとコインだった。

 さて、イベントの最後に控えていたのが抽選会および、今後HUEが手がける作品のムービーだった。ムービーは2本、片方は以前記事を載せた『HELLGATE(仮)』だ。もう片方がMORPGの『MYTHOS』(ミソス。神話の意)で、Human(ヒューマン)、Satyr(サテュロス)、Gremlin(グレムリン)、Cyclops(サイクロプス)の4種からプレイする種族を選び、世界各地に残る古代文明の謎を解き明かすべく冒険に出る…という筋立ての作品だ。ランダムに生成されるダンジョンと、テンポの良い戦闘が特徴で三人称視点のハック&スラッシュタイプで、一部では“Diabloの再来”と言われているとか。Hanbitグループはこの作品を、日本のみならずワールドワイドに展開する予定とのことだ。

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▲スクリーンで披露された、HUEの新規タイトル『Mythos』。
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▲MORPG『Mythos』のスクリーンショットとビジュアルイメージ。三人称視点の画面構成とスピーディなアクション、ランダム生成されるダンジョンといったコンセプトから“Diabloの再来”と囁かれるタイトルだとか。

 今後ともサービス作品を広げていくHUEの事業について、今回のイベントで駅長役を務めた金 裕羅氏は「HanbitStationは今後とも新たな駅を増やし、路線は伸び続けます」とコメントして、イベントを締めくくった。

 大規模アップデートに関する情報のみならず、各タイトルに関わる人々の多彩な魅力を集めて大盛況となった“HanbitStation2010”。来場者に向けて壇上から「来年もお会いしましょう」とにこやかに手を振った金 裕羅氏は、イベント終了後に「HanbitStation2011もやりますよ!」と、力強い返事をくれた。来年も大いに期待してよさそうだ!

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▲「HanbitStationは伸び続けます」という挨拶でイベントを締めくくった金 裕羅氏。▲会場内の試遊台では、紹介全タイトルが試せるようになっていた。▲、HanbitStation Storeでは、『AIKA』のグッズや、出演アーティストのCD等が販売されていた。
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