News

2010年8月11日(水)

成長バランスからインタフェースまで、一新された『GEルネッサンス』を紹介

文:電撃オンライン

 電撃オンラインでも何度かお伝えしてきたが、8月12日に実施される『グラナド・エスパダ ルネッサンス(以下、GEルネッサンス)』のタイトルリニューアル。これは現役かつ高レベルプレイヤーを対象としたエリアの拡張と、全プレイヤー向けに行われるゲームバランス調整の2つに大きくわかれている。新規コンテンツについてはコチラを読んでいただくとして、本記事では後者のバランス調整についてレポートしていく。

 調整と言ってもその中身は、単純にモンスターの再配置やスキルの修正だけではなく、以下の3点に注力している。

●ゲーム序盤のバランス調整
●有料コンテンツの無料化
●ユーザインタフェース(UI)の改善

 まずは現役プレイヤーが最も気にしているゲーム序盤のバランス調整から、何がどう“ルネッサンス”で変わるのか順番に紹介しよう。

『GEルネッサンス』 『GEルネッサンス』 『GEルネッサンス』

■研磨剤の廃止と新アイテム“輝く水晶”の導入

 新たに登場する“輝く水晶”はビギナーから中級プレイヤーまで、特に序盤のゲーム進行に影響する、重要かつ特殊なアイテムだ。

 輝く水晶はモンスターからのドロップ、またはクエストの報酬として入手できるのだが、その用途はリボルドウェでの武器や防具の購入、装備品のオプション付与、オーシュの街限定で販売する消耗品との交換、キャストの編入、キャラクターの昇級と実に幅広い。

 装備品の購入は主に新規プレイヤー向けのシステムだ。『GE』は、開発者であるキム・ハッキュ氏の「モンスターを倒すとお金がポロポロ落ちるなんて、リアリティが感じられない」という考えから、アイテムは出るがお金は直接得られない。そのため、初心者は装備品をMCC3キャラクターぶんそろえ、特に弾を消費するマスケッティアで資金難に陥ることも多い。一般的なプレイヤーは「アイテムを売ればいいじゃない……」とあきれるだろうが、オンラインゲームは『GE』が初体験という人は、意外なほど簡単なところでつまづきやすいものなのだ。読者もそっと胸に手を当てて、初めてのMMORPGでやらかした恥ずかしい勘違いやミスを思い出してみてほしい。ルネッサンス以降は大体水晶1~3個で、クラウドボネ、ナジブから装備品を購入できる。その他の消耗品はこれまで同様に、ゲーム内通貨“vis”が必要だ。

 一方で初心者向けに導入していた、研磨剤と交換できる低レベル向け開拓民装備は完全廃止となる。開発および運営としては、新規プレイヤーが1日も早くレベルを上げて古参プレイヤーと交流できるようにと、考慮して実装したつもりの本システムだが、新規プレイヤーは“上級プレイヤーに追いつくこと”を目的に『GE』で遊ぶわけではない。NPC販売やモンスタードロップの装備品よりも、遥かに強力なオプションが付与された開拓民装備を導入することで、むしろプレイヤーの楽しみ方を奪ってしまったと判断し、廃止となった。

『GEルネッサンス』
▲輝く水晶が出ると、チャリーンというあの独特な効果音がする。
『GEルネッサンス』 『GEルネッサンス』
▲序盤の装備品強化は輝く水晶での購入と、モンスターからのドロップ、そしてエンチャントチップ等を使った強化が中心となる。上級者もサブキャラ育成のために必要になるかも。

 輝く水晶を利用した装備品へのオプション付加は、中級以上のプレイヤー向けシステムと言える。まずLv60以上の装備にしかつけられなかったソケットが、低レベル帯でも可能に。さらにモンスターからソケット付きアイテムも入手できるようになった。原石をはめ込めばオプションを付与できるのだが、この原石の代わりに輝く水晶も利用できる。オプション内容は武器の場合、攻撃力+5、防具が防御力+2、その他最大SP2%で固定。ソケット加工はNPCに頼まねばならないが、オプションの付与はいつでもどこでもウィンドウから行えるようになった。

 オーシュのアクセサリ屋NPCでは、各種消費アイテムを輝く水晶で購入できる。内容はマスヘルスフィラー、体力増強ポーション、精神増強ポーションといった回復/バフ効果があるアイテムのようだ。必要な水晶は1個~最大50個とちょっと幅がある。既存アイテムの上位版にあたるようだがレイドミッション、コロニー戦に投入するほどの実用性があるのかどうかは、実際に試してみてほしい。

『GEルネッサンス』

 キャストの編入にも水晶は関わってくる。有料アイテムが必須だった編入NPCだけではない。例えば採掘場のジャックやオーシュのロルクといったNPC。彼らはミッション遂行で編入可能な無料キャストだが、とにかく必要なアイテムの数が多い上にドロップ率が低かったり、ムダに手間のかかるクエストを強要されたりとマゾ仕様だった。こういったキャスト編入クエストの一部で水晶が必要アイテムとなり、『GE』ビギナーでもどんどん新しいキャストを迎え入れられるようになった。

 実際にプレイしてみたところ、フィールド上ではたまーに1、2個落ちる程度の水晶だが、ダンジョン内ではそこそこドロップがある。アル・ケルト・モレッツア最深部まで移動して溜まったのは13個だった。輝く水晶はすべてのフィールド、ダンジョンでドロップするがキャラクターとモンスターのレベル差が開きすぎると、調整によって手に入らなくなる。また、韓国では今まで編入を見送っていた有料キャストや、消耗品購入を目的に輝く水晶の需要が高まり過ぎ、効率よく水晶を収集できる狩場が特定のプレイヤーや党に占拠される点が大きな問題となっている。この点について運営にたずねてみたところ「既存プレイヤーにはキャラクター数や家門レベルなどに応じて、実装と同時に輝く水晶を配布します。また、ゲーム内イベントなどを12日以降に行い、輝く水晶を配布するなどある程度最初に数を出してしまい、水晶不足に陥らないよう配慮する」とのことだ。

(c) 2003-2010 IMC Games Co., Ltd. Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.

1 2 3

データ

▼『グラナド・エスパダ プラス』
■運営:ハンビットユビキタスエンターテインメント
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■サービス開始日:2006年7月21日
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

関連サイト