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2010年9月3日(金)

【CEDEC 2010】『アイマス2』ではココまでこだわる! かわいいアイドルの作り方

文:電撃オンライン

■やよいのおさげの揺らし方――“アニメーション”おさげ編

 硬軟使い分けてグラフィックについて語ってくれた前澤氏から、「“CEDEC 2010”メインホール最後のスピーカー、彼がコケたらここまでの積み重ねがすべて水の泡……。みんなの期待を一身に背負っての登壇となります」と謎のプレッシャーをかけられて、竹内大五郎氏にバトンが渡された。

 竹内氏は、『アイマス』シリーズ以前にはPS2『ゆめりあ』にもかかわっており、今回はアイドルたちの髪やアクセサリといった“揺れモノ”について詳しく解説。Xbox 360版でも好評だったという揺れモノが完成するまでを、スクリーンで動かしながら段階を追って説明してくれた。

『アイドルマスター』 『アイドルマスター』

 まず最初に例に挙げられたのは、やよいのトレードマークでもある“おさげ髪”。このおさげ髪に何も処理を加えないと、やよいが飛び跳ねても揺れない、なんとも硬そうなおさげ髪になってしまう。その様子を見ながら「これはアイドルの髪ではないですね~」とダメ出しをした竹内氏は、おさげ髪の中に複数の“骨”のようなものを埋め込むという手法を紹介。この骨の位置をフレームごとに計算(動きの速度が減衰)したり、「骨の長さは変わらない、根元は揺れない」といった条件付けをしたりすることで、おさげ髪を揺らすことができるという。

『アイドルマスター』 『アイドルマスター』 『アイドルマスター』

 骨を入れ、これらの処理を施したおさげ髪を揺らすべく、再びやよいに飛び跳ねてもらったのだが……おさげ髪が揺れて止まりはするものの、髪の先が空中に固定された妙な動きになってしまった。これは、重力の影響を計算し忘れたことによる問題だそう。というわけで、重力や風の影響を計算してやよいにジャンプさせてみると……先程より動きは自然になったものの、動き終わりの位置が違和感を感じるものに。こうして最後に手を加えたのが、元にあった位置におさげ髪を引っ張るという設定。このあとさらに、骨の長さを戻すという微調整を施すことで、ボリューム感を持って魅力的に揺れ動く、やよいのおさげ髪が完成する。

『アイドルマスター』 『アイドルマスター』

→貴音のロングヘアに隠された秘密(4ページ目へ)

(C)窪岡俊之 (C)NBGI

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