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2010年9月29日(水)

【PW養成講座18】10月発売となる新セット『ミラディンの傷跡』を大予習!!

文:電撃オンライン

■ 『ミラディンの傷跡』の注目カード・アーティファクト編 ■

ここからは『ミラディンの傷跡』の注目カードを見ていってみましょう。まずは今回の主役・アーティファクトから。
『ミラディンの傷跡』 『ミラディンの傷跡』 『ミラディンの傷跡』
『ミラディンの傷跡』 『ミラディンの傷跡』 『ミラディンの傷跡』
まずは《溶鉄の尾のマスティコア》《ワームとぐろエンジン》という2体の大型クリーチャーが目に入ってくるわね。アーティファクトクリーチャーって、どの色のデッキでも使える代わりにコストパフォーマンスはそこまでよくない、というのがお約束だったけど、この2枚はホント規格外って感じだわ。
《ワームとぐろエンジン》なんて『M11』のタイタンたちと同じサイズだもんね。
そうねー。タイタンたちとどっちをデッキに入れるかは悩んじゃうわねー。
どっちも入れちゃえばいいんじゃない?
そんな選択肢もアリね。まずはいろいろ試してみなくっちゃね~。
《溶鉄の尾のマスティコア》もちょっとデメリットがあるけどクリーチャーやプレイヤーに直接ダメージを与えられるし、再生能力もあるし強そうなクリーチャーだよね。
そうね。毎ターン手札を1枚捨てなくてはならないから、できれば《ジェイス・ベレレン》のようなカードを引き増すことができるカードと組み合わせて使いたいわね。《戦隊の鷹》なんかも悪くないかもしれないわ。
それから、これすごいね。《精神隷属器》。相手のターンをまるまる好き放題にしちゃえるんだ。
最近は6マナのカードを強くしようという運動でもあるんじゃないかって感じよね。《耕作》のような緑のマナ加速に《永遠溢れの杯》、今回出る《パラジウムのマイア》のような、マナをたくさん出すカードをつめこんだデッキなんかに入るんじゃないかしら?
《精神隷属器》を墓地から手札に戻せるようになれば、ずっと相手のターンをコントロールできちゃうんだね。それってもう完全に勝ちだよね。すっごいなぁ……。
次はわたしのイチオシカード、《漸増爆弾》よ。これは、このカードの上に乗っているカウンターの数にひとしいマナ・コストの土地でないパーマネントをすべて破壊できる、というものね。
えっ、これがイチオシなの? なんか地味じゃない? それにこれ、たとえば2マナのパーマネントを全部破壊したいって思ったら、出してから2ターン待たないといけないんでしょ。
でも、たとえばわたしが先手で2ターン目にこれを唱えてカウンターを乗っけました。ダイスケ君は自分のターンで2マナのクリーチャーを出しました。で、次のターンにわたしがもう1個カウンターを乗せたら、あなたその返しのターンで2マナのクリーチャーを出す気になるかしら?
うーん、そうだね、だって出してもすぐ破壊されちゃうもんね。
ね。結構いやらしいカードじゃない?
(じ、自分でいやらしいって言っちゃうんだ……。)
まぁ、それ以外にも利点はあるの。まず、トークンのマナ・コストは0じゃない? だから、戦場に出してすぐトークンを一掃するなんて使い方もできるわけよ。
言われてみると僕の好きな《カルガの竜王》や《闘争の学び手》みたいなLvアップクリーチャーって、唱えるためのマナ・コストが軽いから、そういうカードにも強そうだね。
そうそう。それに、このカードは数少ないプレインズウォーカーを破壊できるカードなのよ。『M10』やアラーラ・ブロックがスタンダードで使えなくなるとプレインズウォーカーを直接無力化できるカードって減っちゃうの。
なるほどー、そういう意味でもイチオシってことかぁ。
そういうこと。残る2枚は主に限定戦で活躍してくれそうなカードね。
《パラジウムのマイア》は、マナ・コストの重い切り札となるカードを使いやすくしてくれるよね。
それに、今回は“マイア”というクリーチャー・タイプを参照するカードもあるから、思わぬところでコンボが炸裂しそうね。要注意だわ。
《死体の野犬》は《グレイブディガー》にちょっと似てるカードだね。墓地から手札に戻せるカードは“感染”持ちのクリーチャーだけだけど。
このカード自体が感染を持っているから、2枚そろえば地上をガッチリ守れるわ。感染があればブロックするたびに相手のクリーチャーを弱らせていけるしね。とっても便利そうなカードよ。
アーティファクトがいっぱい出てくる限定戦……かぁ。どうなるんだろう? 楽しみだなぁ。
限定戦だけじゃなくて、これらアーティファクトは、唱えるのに色マナが必要ないから、どのデッキにも入れることができるわ。これからのデッキ構築はこれまでとまた違ったものになりそうよね。

■ 『ミラディンの傷跡』の注目カード・白編 ■

続いて、色のついたカードを見ていきましょう。まずは白からね。
『ミラディンの傷跡』 『ミラディンの傷跡』 『ミラディンの傷跡』
まず注目したいのは《レオニンの裁き人》かしら。ライブラリーからカードを探しにくくする能力を持っているわ。
《耕作》なんかのカードだね。
ええ、それからフェッチランドと呼ばれる《乾燥台地》や《霧深い雨林》もそうね。特にフェッチランドは、ライブラリーから基本土地を探してきて、そこで初めてマナを出せるようになるから影響は大きいわね。
手札に《怒り狂う山峡》みたいなタップ状態で出る土地があった場合、どっちを優先して出すか、ちょっと悩んじゃいそうだね。
ええ、そうね。白系のウィニー・デッキがコンボやコントロールデッキに対して得た、新しい対抗手段って感じのカードね。
次は豪快だよねぇ。《太陽破の天使》。戦場に出た時タップ状態のクリーチャーを全部破壊!!
白は《目潰しの魔道士》や《闇の追い返し》のようなクリーチャーをタップさせる手段を豊富に持っているから、それらと組み合わせれば一方的な《審判の日》にもなりえるわ。《ギデオン・ジュラ》との相性も良好ね。
絵がカッコいいのもいいよね!
そうね。それじゃ最後は《マイア鍛冶》よ。アーティファクト呪文を唱えた時、追加で1マナ支払えばトークンを出せる。これは装備品との相性がとってもいいカードね。
そうだね。装備品を入れたデッキを使ってると装備品はいっぱい引いてるのにクリーチャーを引いてない、なんてことが結構あるものねぇ。
特に限定戦では活躍してくれそうなカードね。これ自身が2マナで2/1と、それなりのパワー/タフネスを持ってるのもうれしいところだわ。

■ 『ミラディンの傷跡』の注目カード・青編 ■

お次はわたしの大好きな青よ。青で注目したいカードはこんな感じかしら。
『ミラディンの傷跡』 『ミラディンの傷跡』 『ミラディンの傷跡』
まずは本家『ミラディン』から再録された《粗石の魔道士》ね。戦場に出た時、マナ・コストが1以下のアーティファクト・カードを手札に加えられるという能力を持ってるわ。
1以下って、ちょっと持ってこれるカードが狭すぎない? 1か0かってことでしょ?
そうね、それに“X”が加わるわ。
『ミラディンの傷跡』
マナ・コストを参照する場合、スタック以外の領域にある“X”は0として扱うというルールになっているわ。つまりライブラリーという領域にある《キマイラ的大群》のマナ・コストは0ということになるから、《粗石の魔道士》で探して持ってくることが可能なのよ。
なるほどー。それは便利だねぇ。
それに、0マナ、1マナのアーティファクトにも《通電式キー》や《永遠溢れの杯》みたいな優秀なカードもあるわ。このカード自身、3マナで2/2だから《帆凧》みたいなカードを持ってくれば、立派にアタッカーを務めることもできるわ。
そうだね。『ミラディンの傷跡』ブロックでもっとアーティファクトが増えれば、選択肢も広がりそうだしね。
そういうこと。じゃあ、次は《かき鳴らし鳥》ね。増殖をとってもカンタンに行えそうだけど、実際使ってみたらどうなるんでしょうね?
増殖を説明してくれた時にも言われたけど、プレインズウォーカーの“忠誠カウンター”を増やせるのが強そうだよねぇ。《精神を刻む者、ジェイス》で毎ターン、クリーチャーをバウンスします! なんてこれからアユミちゃんにやられそう……。
ふふふ、それはいいわね。あとは感染との相性よね。特に限定戦では《かき鳴らし鳥》が毒カウンターを増やして勝ちました、みたいな状況もいっぱいありそうだわ。
テクニカルなカードだよねぇ。
早く使ってみたいわね。じゃあ最後は《決断の手綱》ね。このカードは、エンチャントされているパーマネントをアンタップし、コントロールを得ることができるわ。
《精神の制御》みたいな効果だね。
《精神の制御》との違いは、クリーチャー以外のパーマネントも奪えるという点ね。《天界の列柱》のような強力な土地や、プレインズウォーカーも奪うことができるわ。
これも、さっき言ってたプレインズウォーカーに対抗できるカードってことだね。
そういうことよ。次のページでは、黒・赤・緑を紹介するわね!

 →各色の特長を紹介・その2(4ページ目へ)

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[Text by ねこひげ合同会社/ゆば]

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