2010年9月30日(木)
――『国取り合戦ラジオ!!』のエンディング曲『キセキ』は、どのようにして生まれたのでしょうか?
立花:まずは、歌い手側・作曲家側・プロデュース側と、三者顔を突き合わせてディスカッションをして、歌い方や方向性を定めていきました。すでにレコーディングしていたオープニング曲は勢いのあるエッジの効いた雰囲気だったので、エンディング曲は逆に“柔らかく、優しく”歌っていこうじゃないか、ということになりました。
――実際に収録をされていかがでしたか?
日野:僕は、慎ちゃんの後に収録したのですが「はたして、自分にこの歌い方ができるのか!?」と不安になりました(笑)。
立花:え!? どうして!?
日野:キャラクターソングなどを歌わせていただくことはあるんだけど、“日野聡”としてこのような形での“柔らかく、優しく”という雰囲気で歌うのは初めてだったからさぁ……。
立花:ああ、そうかもね……。ひと口に“柔らかく、優しく歌う”って言っても、バランスが難しいよね。
日野:そう! “柔らかく、優しく”って強く意識し過ぎると声が弱々しくなっちゃって、“包容感”みたいなものが薄まってしまうし……。(収録中は)オーダーに合わせて「頑張ります! やってみます!」っていう、その一心でした。
立花:歌っている僕たちが「これくらいかな?」って思って出している声と、それを聴いている方々が抱くイメージのギャップをすり合わせていくという作業の中で、新しい感覚がつかめた気がします。
日野:そうだね。発見の多いレコーディングでした!
――今回の曲の聴きどころを教えてください。
日野:コーラスも自分たちで歌ったのですが……難しかった!
立花:音程に高低差があったからね。低いところは低いし、高いところは高かった(笑)。
日野:コーラスラインが複雑だったのに加えて、キーの高いところで“柔らかく、優しく”を意識するっていう課題もあるし。
立花:そうそう! おかげで完成形まで持っていくのに、ちょっと時間がかかってしまいました。
日野:通常、「キーの高いところを歌おう」と思うと声を張るものなんですけど、今回はそれも封じられたしね(笑)。
立花:ただ逆に考えれば、普段どおりやっていたらできないことを今回のレコーディングで体得できたから、今後この歌い方はいい意味で武器になるんじゃないかな、と思いました。
――立花さんは、オープニング曲に引き続きエンディング曲の作詞も担当されましたが、作詞をされる時に意識したことを教えてください。
立花:とある刺激的な映像を見ながら作詞をしていたのですが……。
日野:そして僕は、そんな刺激的な映像を見ている慎ちゃんが、そのまま寝てしまわないかと心配していました!
立花:まさに『キセキ』のテーマである、“遠くにいる、大切な人のことを思い合う気持ち”が現れている、ってことだよね(笑)。
日野:そう! “コタツで寝ると風邪を引くから気をつけて!”というメッセージを僕が発すると……。
立花:コタツでうとうとしていた僕がそのメッセージを受信して、“ハッ!”と目が覚める!
日野:まさに“優しい君の歌”が微かに聞こえて目覚める……というまさに歌詞の通りです。
立花:まあ、そもそも僕の家にコタツはないんですけど(笑)。
日野:(爆笑)
立花:真面目な話をすると、この曲には“男女の切ない恋”というテーマがありました。故郷を出て遠くへ行くことになった男の人と、故郷で彼を待っている女の子、離ればなれになった2人がお互いを思い合っている、というイメージです。番組のテーマである“戦国”にはあまりしばられずに、「現代に生きる我々にも共感できるような感じで、キレイに描けていたらいいな」と思っています。
――“ELEKITER ROUND 0”の今後の活動への意気込みお願いします。
日野:そうですね~、「ラブストーリーは突然に!」。はい、頑張りますッ。
立花:「僕は死にましぇ~ん!!」……頑張ります! そうだなぁ、あとは……愛の伝道師! 夜の電動こけし! ELEKITER ROUND 0!
日野:イエスッ!! 天下統一!
日野・立花:こんな雰囲気のELEKITER ROUND 0ですが、皆様、応援よろしくお願いします!!
(C)MARINE ENTERTAINMENT