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2010年10月4日(月)

中村繪里子さん&浅倉杏美さんがたっぷり語る!! 『アイマス』インタビュー全文掲載

文:電撃オンライン

――ダンスの練習などは大変でしたか?

中村 ダンスについては、個々人のレベルに合わせつつも華やかに見える演出、ライティングやカメラワークを考えてもらいました。もっと踊れる人もいたと思うんですけど、ライブ全体のバランスや曲のイメージ合わせで、たとえばダンスで魅せる沼倉(愛美さん)や長谷川(明子さん)っていうメンバーがいたら、ほかの人は違うもので魅せていくということですね。大変だったことは、リハーサルのスタジオの広さでは、ステージ上での動きのイメージができなかったことです。今回のステージは高低差があって、横にも広くて。「今、ここは本当は階段の上です」って想像しながら練習の仕方をしました。「この曲の間奏で階段を降りてきてね」と言われても、実際にどのぐらいのスピードで降りればよいのかわからなくて。

浅倉 私はソロで歌いながら階段を降りるという動きがあって……。「このぐらいの段数だよ」というのは聞いていたので、リハで数えながら歌っていたら、今度は歌詞が抜け落ちてしまったり(笑)。降りながらではあったんですが「下向いて歌ってたらカッコ悪いかな~」とかも考えました。

――ほとんどぶっつけ本番だったんですね。

中村 ステージ上のセンターから上下(かみしも)に“ココは何番”って立ち位置を割っていくんですが、スタジオの壁も使って“コの字”に立って練習しました。

浅倉 私や繪里子さんはステージの端に行くことが多かったので「鏡が見えない~」ってなったり。

中村 よく私が間違えて隣の浅倉のところに立っちゃって「あれ、ここだけ狭いなぁ」とかもありました(笑)。

浅倉 私も気付かなくて(笑)。

中村 とにかくみんな「このとき私は○番」という立ち位置を覚えるのがたいへんで。車で移動中とかにも、みんなで曲を歌いながら「私は今なんばーん!」とかやっていました。

浅倉 それを皆さんが最初の曲から順番にやっていたのですが、私は最後のほうにしか出番がなかったんで……途中で寝ちゃってました(苦笑)。今井(麻美)さんが私に「ここで出番だよ!」って振ったときには……。

中村 「zzz」って(笑)。

浅倉 私は全員で歌う曲だけだったので、ダンスの振りも簡単なものだけだったんですが、なかなか覚えられなくて。でもダンスの先生にマンツーマンで教えてもらったり、長谷川さんや原(由実)さんや沼倉さんに自主練で付き合ってもらったり……。振りが頭に入っていても、自信がなくて動けなかったり、とにかく慣れるまで時間がかかりました。

中村 ダンスが得意な子もいれば苦手な子もいます。ただ、もうお互いにペースがわかっていて、早いか遅いかの差はあっても「最終的にはできる!」っていう信頼感がお互いにありますね。最初のリハーサルでグダグダになってしまっても、「大丈夫! あと3回やればイケるイケる」って思えるようになりました(笑)。

――それは5年間やっているからこその信頼感ですよね。

中村 そうですね。正直、最近は個人差が如実に出てきてしまっていて。沼倉の覚えがとにかくピカイチなんです! でも「脳細胞が若いからね!」って思ったり(笑)。だから、それで焦ったりとかは無駄だと思うんですよ。一緒にデビューした原とかが「はぁ~由実もうダメです~」って言ったりもしますけど、全然そんなことはなくて。彼女は自分のペースを最後まで崩さないし、スゴイ集中力もある。それを周りが理解しているので、心配することも少なくなりました。長谷川もすごい努力をしているのが伝わってきますよ。それをみんなにアピールすることは決してしないんですけど、見ているだけでその努力がわかります。だから、そんなノリで「大丈夫大丈夫!」って浅倉に接していたんですが、「あっそうか、初ライブなんだ!」って、あとから気付いて(苦笑)。もっと手取り足取りすべきだったんでは……ごめんね~。

浅倉 いえいえっ! 大丈夫でしたよ!! こちらこそダンスの先生を独り占めすることが多くて、すいませんでした!

中村 もうすでに浅倉に対しては“チームの一員”という意識が強くて。「何かあったら言ってくるよね~」というのは“信頼の証”とでも言いますか……。

浅倉 それはうれしいです!

中村 あと、今回の浅倉はセンターになることも多かったので、ダンスを間違えても気付かれにくかったんですよ。

浅倉 ワンテンポずれていたとしても「こっちが正しい振りだ!」って自信を持って踊りなさいと言われてました。「センター特権だ」って(笑)。

中村 それは私もずっと言われ続けてきたことなので(笑)。「右と左を間違えても、あなたがセンターだから!」って。

――ライブの演出で印象に残ったことは?

浅倉 私自身の出演は最後だけだったのですが、リハーサルをずっと見させていただいて、どれも記憶に残っていてなかなか決められないですね……。『目が逢う瞬間』のときに、階段脇のLEDにシルエットを浮かび上がらせたり、『my song』とか『隣に…』ではリフター(※床が上昇する舞台装置)を使ったりとか。そういった演出が歌に合わせて用意されていて、完成度が高いなぁって思いました。リハーサルでは、実際の演出すべてを試すわけではないので。今回は観客席とステージ上、両方からライブを体験することができたので、「こういう風に作られていくんだ!」っていうのを理解できてよかったです。

中村 私もいろんな人から演出の感想を聞いたんですが、ステージ裏では全然見えていなくて「早く見たい!」って思っていました。高木社長の前説のテストのとき、演出家さんが「階段のところに電飾で765っていう文字作れる?」って思いついて、スタッフさんが「やってみます!」って対応して、本番数時間前に決まったんですよ。そういうアイデアを思いついて、すぐに実現できるというフットワークの軽さと実行力はすごいですよね。

――浅倉さんは、アイドル衣装を着て踊るライブは初めてでしたか?

浅倉 他の作品のイベントで衣装を着て歌うことはあったんですが、今回のようなアイドル衣装を着る機会はなかったので、ちょっと照れくさかったですね。

中村 今回の新衣装の黒と銀色のは“黒衣装”って呼んでいて、白と青のは“マリン”って呼んでいました。

浅倉 私は黒衣装しか着なかったんですが、ラフでいただいていたものより華やかな仕上がりになっていて。あれを一部のスタッフさんと私は『セーラー●ーン』みたいって言っていました。ちょうど私が着たデザインが、リボンが付いていてプリーツスカートで、ブーツをはいていたので……。今までに着たどんな衣装よりダントツにアイドルらしい衣装だったので、着るまでにとても勇気が必要でした!

中村 途中段階の衣装を、ダンスレッスン後とかに試しに着ることもあるんですが、着る側の人間はボロボロなわけですよ! 髪もグチャグチャ、汗もビッショリな状態でアイドル服を着るという(笑)。でも、当日ヘアメイクさんにバッチリやってもらったあとに着てみると「おお! イケるかも!!」って思うんですよ。

浅倉 ヘアメイクさんについてもらったりすると、やっぱり自信が持てるんですよね。「あ、これを着てもいいんだ!」って(笑)。

――『アイマス2』がライブで発表され、新しいスタートになりましたね。

浅倉 はい。私も1年ぐらい前からずっとかかわっていたのですが、世間に情報が出たのは4日だったので、本当に「はじまったな」という感じで。今は毎日、何かしらの形で『アイマス』にかかわっています。

中村 表には「スタートダッシュです」ってなってますが、「ラストスパートぐらいにがんばらなきゃ!」という部分もあったりして(笑)。浅倉は私のやっている『ラジオdeアイマSTAR☆』という番組にゲストで来てくれて、もう1つのラジオ『THE IDOLM@STER STATION!!!』にも出演して、ようやく浅倉杏美という存在を『アイマス』で知ってもらい、触れ合ってもらっている時期だと思います。

浅倉 もうすでに、いっぱいいっぱいだったりします(苦笑)。

――電撃オンラインに掲載した、石原さんと浅倉さんのインタビューの反響もとても大きかったです。アップしてから1週間近く、ずっとアクセスランキングのトップに。

浅倉中村 すご~いっ!

中村 やっぱり戸惑いというのは誰にもあって、石原さんや坂上さんにもあったと思うんです。それがあって当然だと思います。

浅倉 私はずっとライブを観に行ったり作品を知っていたので、雪歩役に決まったときから私自身が一番受け入れられなくて。皆さんから「いいんだよ」って言われても、「この声じゃ雪歩じゃない、この歌声じゃ雪歩じゃない、ダメだ~」ってずっと思っていて。今回やっと発表になり、ラジオに出演させていただいたり、こうして取材をしていただいたりして、雪歩としてお芝居をする自分を少しずつ認めてあげられるようになりました。「新しい雪歩を作っていこう」と言われても「似せたい!」って思ってしまって、収録でも「それじゃダメだ」とOKが出なかったり。特に歌に関しては、私なりの雪歩を1から築いていくことを目指したので、ずーっとOKが出なくて。でも最近では、私なりの雪歩の歌を確立できたので、自然と歌えるようになってきました。

中村 それ、わかるような気がする! この間のラジオで、浅倉が雪歩としてセリフをしゃべるパートがあったんです。それで初めてちゃんと浅倉の雪歩の声を聞いて、「あ、雪歩だ!」って思いました。“浅倉の雪歩”と“ゆりしーの雪歩”が違うのは当然で、それでも“雪歩”に聞こえたんです。私自身も春香を演じていて、春香そのものがわからなくなるときがあるんです。それってなぜかというと、皆さんの中に春香というキャラがいろんな形で存在していて、それがフィードバックされてくるからだと思うんです。春香というキャラの特性として、強い色・個性が用意されているわけではないので、みんなの意見を反映しやすいというのもありますよね。自分でも春香を演じているときと、プロデュースしているときで印象が変わりますし。同じアイドルでも人それぞれだから、何かのマネじゃ絶対ダメだと思う。

浅倉 よく「声質が似ている」と言われるので、極限まで似せることもできると思うんです。でも『アイマス2』になって雪歩も成長しているので、似せるだけだと違和感が出てしまうと思うんです。だから今は意識しすぎずに、雪歩と一緒に成長して、新しい雪歩を作っているという気持ちです。

――来年はこういうライブをしてみたい、という野望はありますか。

中村 何ができるかな~。今は「なんでもできそう!」っていうぐらい、気力があふれていますね。

浅倉 去年のツアーはいいなぁ、って思っていました。

中村 ツアーは“アイマス月間”という感じでしたね。一座・ファミリーみたいに、もっといろんな都市に行ってみたいという気持ちはあります。もっと北の方とかにも! 『アイマス2』にも全国を回るという要素があるので、ぜひ。あと、セットリストを完全にリクエストで決めるライブなんていうのも、おもしろそうですよね。今回は「5周年の歴史を振り返る」という流れだったんですが、そういった部分を含めて、プロデューサーさんにライブをプロデュースしてもらえたらいいなぁ、と。でも、そのためには私たちがもっと、ゲームの中の春香や雪歩のパフォーマンスに、いろんな面で近付かないと……。

浅倉 そうですね。あんな笑顔で歌って踊って……すごく大変そうです。私はまだソロで歌っていませんし、雪歩の持ち歌も歌えていないので、まずはそこからですね。雪歩の曲を雪歩として皆さんの前で歌えたら、それがまた1つのステップになると思っています。

→中村さんと浅倉さんはどんな関係?(3ページ目へ)

(C)窪岡俊之 (C)NBGI

データ

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