2010年10月18日(月)
ブロッコリーは、PSP用ソフト『BLUE ROSES ~妖精と青い瞳の戦士たち~』のドラマCD『AFTER BLUE STORY』を10月27日に発売する。電撃オンラインでは、そのアフレコ現場にお邪魔した。
日本一ソフトウェアから9月16日に発売されたS・RPG『BLUE ROSES ~妖精と青い瞳の戦士たち~』。話の異なる男女2人の主人公を選択できるシステムや、マルチエンディング制などが特徴の作品だ。ゲームについてさらに詳しく知りたい場合は、以前に掲載した記事をチェックしてほしい。
ドラマCD『AFTER BLUE STORY』は、そのゲーム本編後の話を描いたもので、ゲーム中では交わることのないロシェとアリシアのやり取りも聴くことができる。
●ドラマCDあらすじ●
妖精が住まう国アウストレイル王国。
この国で異形の者ファントムと激闘を繰り広げていたロシェたちは、
今や平穏を手に入れて穏やかな生活をしていた。
しかし、トラブルメーカー・アリシアの帰還によりその平穏が脅かされる!?
アフレコ現場では、主人公のロシェとアリシアをそれぞれ演じた梶裕貴さん、喜多村英梨さんに話を伺うことができた。以下に、その模様を掲載する。(インタビュー中の名前は敬称略)
――はじめに、演じられた役の紹介をお願いします。
梶:ロシェは配達屋です。ブルーローズというところに所属していて、そのメインストーリーはゲーム本編で描かれています。ロシェはすごくクールな青年なんですけれど、根本的な部分は温かくてやさしいキャラクターです。セリフの中に「街一の伊達男」みたいな言葉もあるのですが、その通り「実際にいたらかっこいいんだろうなあ」と思う男性ですね。
喜多村:アリシアは見た目からもわかる通りの金髪碧眼で、非常にかわいい天真爛漫(てんしんらんまん)な女の子です。彼女は、お家柄はいいところのお嬢さんなのですが、持ち前のパワーと明るさで道を切り開いていく元気っ娘です。かわいい以上に、パワフルな女の子ですね。
――今回のドラマCDは、ゲーム本編の後日談ということですが、演じていてゲーム本編との違いは感じましたか?
梶:実際のドラマのストーリー自体は重めではあるのですが、キャラクター同士のやり取りの会話が非常にポップで、何よりも他の役者さんたちとの掛け合いで収録できたのは我々にとって大きいですね。その中で、ゲーム収録時では描ききれなかったロシェの姿もわかってきて、僕の中でも新たなロシェの一面を発見できたかなと思います。あとドラマCDは、テンポよくお芝居が進んでいくのがゲームとの違いだと思うので、そのテンポ感を楽しんでほしいです。
喜多村:『ブルーローゼス』というゲームは、ロシェ視点とアリシア視点でプレイヤーがストーリーを選べるのが、1つのポイントになっていて、実のところゲームではアリシアとロシェはあまり絡んでいないんです。逆に言うと、ドラマCDでは「ロシェとこんなにしゃべっている!」というのが、私の中ではかなりレアでした。ラジオの中で、ちょっとした寸劇掛け合いをしたことはあったんですけれど。でも、こういう1つの長いストーリーの中で掛け合うと、楽しいなあ、このお話もゲームでやりたかったなあ、と思える収録でした。
――今回のドラマCDの聴きどころはどんなところでしょうか?
梶:オマケ(ボーナストラック)ですね。
喜多村:私もオマケだと思います! ……悲しかったね、うちら主人公なのにね。持ってかれた感があったもんね。
梶:ねー、持っていかれた感があった。やっぱり自由にやったもん勝ちなんだなって(笑)。重たい話ではなくて、本当にどうでもいい話の方が、実はキャラの魅力が出るというか。結構いろいろなものを背負っている登場人物が多いので、そういうキャラたちが、あまり普段見せない部分を出してくるとおもしろいですよね。個人的には、最後に細谷さん(マリウス役の細谷佳正さん)とがーっと掛け合いをしたのが楽しかったです。
喜多村:ロシェが女装したのも、ゲーム内ではありえないことだったので、男子がほんとに遊ばれていたシナリオだったと思います(笑)。私はほんと縁の下の力持ちで……。
梶:いやいやいや、お転婆だったじゃない(笑)。
喜多村:まあ、お転婆してましたけれど。でも、ロシェが女装するシーンはおもしろくて、音のコンテンツですけど、絵が見られたらいいのになと思いました(笑)。男の子たちは、普段まじめなのに、いろいろ遊ばれていてうらやましかったです。今度はぜひ、女子が遊ばれるやり取りをお願いしたいです!
――では、梶さんの思うアリシアの印象と、喜多村さんの思うロシェの印象をお願いします。
梶:先ほども喜多村さんからお話がありましたように、ゲームではあまり絡んでいないので、アリシアをあまり知らなかったんですね。だから今回、がっつり絡めたのはすごくうれしくて。それで印象としては、今回の印象になるんですけれど、本当に“お転婆”って言葉がぴったりなキャラクターだと思いました。アリシアみたいな娘がいると、周りの登場人物たちも元気になるというか……振り回されている感じもするけど、それでいろいろな人たちがつながっているのかなって思いました。今回は、アリシアの活躍するという形のお話ではなかったので、今度はアリシアがメインで活躍するお話で、もっと魅力を知りたいなと思いました。
喜多村:クールだけど割と感情で突っ走るマリウスみたいに、情熱的なキャラクターが多かった分、ロシェは「悪役か?」というくらいクールで淡々としているのが、逆にかっこいいなと感じました。ドラマCDでは、「ロシェとアリシアとがかかわったら、こんなやり取りになるんだな」というのを楽しんで演じていましたね。
――今回のドラマCDに登場したキャラの中で気になるキャラクターはいますか?
梶:う~ん、今日の中でか……。
喜多村:だめだね、細谷さんが悪目立ちしちゃって(笑)。
梶:うん、ぜひ他のキャラを選ばないとね(笑)。
喜多村:私はクレアだな。ゲーム時代から思っていたんですけれど、やっぱり巨乳はずるいなって(笑)。クレアは、なんか“ヒロイン”なんですよ。アリシアを演じている分、アリシアにない女性らしさを感じて……。アリシアも魅力的ですけれど、やっぱり女性らしさを持ったキャラは惹かれますよね。なんで、アリシアもそういう言い方ができないんだろ! って(笑)。
梶:僕もクレアです。実は今日、最後の方を演じている時にクレアにちょっと恋をしてしまった自分がいまして。アリシアなんかにはきつくあたっている中で、クレアにだけすごく優しく言ってみたセリフがあったんですよ。そこが自分で言っておきながら、「あ、なんか幸せ」と思ってしまって(笑)。そういう意味で、気になるアイツですね。
――最後にファンへのメッセージをお願いします。
梶:やはりゲームをプレイしている方が、楽しめる作品になっていると思います。ドラマCDの方も、あいかわらず個性がすごいキャラクターたちがたくさん登場しますので、本当に聴いていて飽きないです。ゲームとあわせて楽しんでいただきたいですね、よろしくお願いします!
喜多村:『ブルーローゼス』は、私も宣伝隊長としてラジオをやって、ゲームもプレイさせていただきました。ゲーム性も非常に高く、戦いの話なのに世界観がかわいくて、女性でもすんなり入れると思います。ぜひ男性・女性、両方のユーザーさんにやっていただきたいです。せっかく主人公ストーリーを2種類から選べますし。
そして今回、そのアフターストーリーとしてのドラマCDが出ます。ゲームを楽しんでくださっている方は、ゲーム中だと実はそんなに説明されていないその後のキャラクターの関係と、ゲームとの違いが楽しめると思います。演じている時にも、ゲームやっている人はもっともっと楽しめるドラマCDだろうなあと感じました。(ゲーム2種類とドラマCDで)3種類のストーリーを、皆さんでぜひ楽しんでください。ゲームにはかわいらしい妖精も出てきますので、ぜひぜひよろしくお願いします!
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