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2010年10月29日(金)

CBTも間もなく開始、シンプルだが奥は深い『HELLGATE』を体感しよう

文:電撃オンライン

 ハンビットユビキタスエンターテインメント(以下、HUE)のPC用オンラインA・RPG『HELLGATE(ヘルゲート)』のクローズドベータテスター募集の締め切りが刻一刻と迫っている。最初は3,000名だった予定のテスター枠は、多数の応募があったとのことで、急遽5,000名にまで追加された。しかしその募集期間も本日17:00をもって終了するのである。さあ、もう時間はない。急いで『HELLGATE』のクローズドβテスター募集のページに飛んで、今すぐ応募しよう!

 いきなり煽ってしまったが「そもそも『HELLGATE』ってどんなゲームだ?」と首をかしげている読者もいるかもしれない。ならば、きっちりとゲーム内容に関しても説明せねばなるまい。

 そんなわけで、電撃オンラインでは以前にも、今年の6月に実施された『HELLGATE』評価・改善テストのレポートなどを行っているが、今回、クローズドベータテスト版クライアントを体験してきたので、改めて説明していこう。

『HELLGATE』 『HELLGATE』

■媚びてはいないハードで重い世界観

 既出ではあるが、まずは『HELLGATE』の歴史的なところに関して軽く触れておく。

『HELLGATE』は、もはや“伝説級”と言っても過言ではない、PC用オンラインRPGの名作『Diablo』のプロデューサーであるビル・ローパーが、『HELLGATE:London』として世に送り出したゲームである。『HELLGATE:London』はビジネス的には失敗し、期待の大きさの割には北米では早々に幕を閉じてしまったが、ゲーム内容に関しては高い評価を受けていた。主な問題は運営面にあったわけである。『HELLGATE』のサービスはその後も韓国限定で継続して行われ、数々の問題点は改善された。そしていよいよHUEによって、日本サービスが復活するのだ。

 突如、世界中の各地に開いた“ヘルゲート”から悪魔が続々と登場、人類は地上世界を奪われ、地下での生活を強いられている。その悪魔たちと戦って再び地上を人類の手に取り戻そう、というのが大まかなゲームのあらましだ。グラフィックを見てもらえればわかる通り、ダークでハードな世界観である。ゲームのオープニングムービーで、過去の出来事が語られたりするが、その内容もシビアで重たい物となっている。

 プレイヤーキャラクターには日本向けの美男美女のキャラグラフィックがしっかり追加されていたりもする。しかし、敵キャラクターのグラフィックなどを見ると、けして“媚びて”はいないなぁ、という印象。見るもおぞましい悪魔たちがプレイヤーキャラを倒そうと殺到してくる絵面はまさに圧巻だ。そして、どっと寄せてくる悪魔を次々と斬り、撃ち、粉砕していくのがこのゲームの醍醐味なのである。

 ゲーム内容はある意味、シンプルと言っていい。“ハック&スラッシュ”と呼ばれるジャンルのゲームであり、要はひたすら敵を叩き斬り、切り刻んで、アイテムを得て、より高みを目指して自分を強化していくのだ。シンプルがゆえに高いハマリ度。この凶悪なまでの楽しさこそが『HELLGATE』なのである。

『HELLGATE』 『HELLGATE』 『HELLGATE』
▲悪魔たちの凶悪さや人類の絶望的な状況を、ぎゅっと圧縮して紹介する重厚なオープニングムービー。見ていると気が滅入ってくるかもしれないが、この最悪の過酷な状況を、ぜひキミの手で救ってもらいたい。
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▲ひたすら斬る、KILL! 悪魔たちを粉砕せよ! 否応無しにテンションは上がる。ちなみに舞台はロンドンである。マップの背景などにイギリスらしさはあるのかな……なんて思っても、実際に見てる余裕はほとんどありませんな。

■6種類のクラスはどれも個性派揃い!

 ヘルゲートには6種類のクラス(職業)が存在する。クラスはキャラクターメイクの際に、自キャラの名前や性別、外見と共に決めることになるのだ。以下、その6種類のクラスをざっと紹介しよう。

●マークスマン

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 高度に訓練された精鋭の狙撃手。つまりは銃器を扱うスペシャリストである。『HELLGATE』はアクションRPGではあるが、このマークスマンを選択した場合、ゲーム性はガンシューティングゲームにより近い物になるのかもしれない。とにかく悪魔をあらゆる銃で駆逐したい、というプレイヤーには、このクラスがオススメだ。

●エンジニア

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 マークスマン同様、メインの武器は銃器。しかし「数々のテクノロジーに精通した技術者」ということで、マークスマンとはかなりプレイ感覚が異なってくるだろう。スキルによってドローン、ロボットを呼び出し、自動操縦によって戦闘の補助をさせながら戦っていくのだ。かなり変わったプレイ感覚なので、一度ぜひ味わって欲しいクラスだ。

●ガーディアン

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 戦場の最前線で戦う騎士。基本的には剣で戦っていくこととなるが、防御力が高くパーティでは敵の攻撃を引き付けるタンク役を担う。『HELLGATE』は全てのクラスがアタッカーとして活躍していくことが可能で、火力が弱いというわけではない。安定した戦い方を目指したいならこのクラスか。

●ブレードマスター

『HELLGATE』

 ガーディアンが防御力特化であるとしたら、このブレードマスターは逆に攻撃力特化。盾を装備し防御を固めて戦うことも選択できるが、やはりいざという時は、両手に剣を携え、二刀で敵を切り刻んでいきたい。もちろん装備によるが、基本的には防御力は控えめなので、時にはワイヤーガンで敵の群れから1匹ずつ“釣って”斬るなんて戦い方も。

●サモナー

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 禍々しい闇の力を使い、デーモンを召喚して戦うクラス。目には目を、悪魔には悪魔をぶつけようという戦法か。召喚したデーモンは自律して戦っていくので、ある種、一人でもパーティを組んで戦っていく感覚である。デーモンを召喚していない状態だと、ちょっと厳しい戦いを強いられる可能性もあるので、スキルのクールタイムには注意だ。

●エヴォカー

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 凝縮された闇の力を意のままに操る魔術師。呪文と専用のフォーカスアイテムを操ることにより、敵に通常のダメージだけでなく、状態異常などを与えることも。同じ魔法系のサモナーと比べると、正統派の魔法使い、といった感もある。しかし敵に恐怖を与えて逃走させる、などというトリッキーなスキルも併せ持っていたりする。

 上記説明を読んでもらえればわかるであろう通り、マークスマンとエンジニアが銃器、ブレードマスターとガーディアンが剣、エヴォカーとサモナーが魔法を攻撃手段の中心にしていくクラスとなる。装備品は(武器だけでなく、防具も)クラスによって使用の可否があったりするが、同じ系統の攻撃手段のクラスだと、共通で使える装備品も、より多くなるようだ。

 クラスはどれを選ぶかによって、備も使用可能なスキルも当然変わってくる。同じフィールド、同じ敵と戦うにしても、例えばマークスマンとブレードマスターでは、まったく別のゲームをやっているかのように、ゲームの操作感などが異なるのだ。ただでさえ、同じキャラクターでも使用する武器によって、かなりの違いが見出せるのに、さらにクラスが6種類もあるとなれば、これは大変な数のバリエーションが存在すると考えていいだろう。最終的には一つのキャラクターで高みを追求していくにしても、まずは一通りのクラスのキャラクターを使ってみて、それぞれの違いを確かめてみよう。

『HELLGATE』 『HELLGATE』 『HELLGATE』
▲サモナーを選択した自キャラと、スキルで召喚した仲間のデーモン。こんなナリをしているが、けっして敵ではないので勘違いなきよう。 ▲男性キャラは、なんだかむさい感じの顔パーツが多いような……。ちなみに、男性のひげと、女性のアクセサリは、それぞれの性別固有のパーツとなる。 ▲顔パーツはまるごと換わる感じで目鼻などを細かく好みのパーツに設定することはできないが、代わりに(?)身長と体格をスライダーで変化させられる。

■若干特殊だが難しくはない操作方法

 ゲームを開始すると、しばらくは操作方法を覚えるチュートリアルミッションが続く。『HELLGATE』はWASDキーで自キャラを移動させる、FPS/TPSの基本のような移動方法を採用しているが、マウスの右クリックで右手装備、左クリックで左手装備を使うという、特殊な操作部分もある。その他のショートカットキーなどもこのチュートリアルで学べるので、ここでしっかり覚えておこう(忘れちゃってもHキーでヘルプウィンドウを呼び出せるが)。

 そしてチュートリアルを終えると、いよいよ悪魔たちがはびこる地上へと赴くことになる。ここから先しばらくは、クエストを受けてその目標を達するために地上へと乗り込むというのが主な流れになるだろう。

『HELLGATE』では両手の装備を3種類までセッティングすることができ、F1~F3のキーを押すことによって、瞬時に対応する装備に変更することが可能だ。徹底的に攻撃して押し切るか、それとも守備的に立ち回るか、もちろんその他、様々な状況によって、自分が戦っている戦場に応じた武器に換えていくのがいいだろう。

 キャラクターにはそれぞれ、“シールド”と“ヘルス”のパラメータがある。敵に攻撃を受けると、まずシールドの値が減り始めるが、このシールドが残っている内は、キャラクターの生命力であるヘルスの値にはダメージが加わらない。そしてそれだけでなく、シールドの値が残っている内は、毒やスタンなどの状態異常にも陥らない。逆に言えば、シールドが無くなってヘルスの値が減り始めると、かなりヤバい状態だと認識するべきかもしれない。ちなみにシールドは、敵からのダメージが加わらない状態になれば、すぐさま回復する。

 実際に戦場に出て戦ってみると、キー操作やその他のシステムは、慣れてしまえば、さほど難しい物ではないとすぐわかる。銃の照準や近接攻撃の当たり判定も、シビアな感じはなく、若干大ざっぱでもどうにかなるといった感がある。その代わりと言ってはなんだが、敵は倒しても倒しても、際限なくどんどん沸いてくる感じだ。一旦、戦場の真ん中に飛び出してしまうと、息をつく間もなく、戦闘、戦闘、また戦闘! ……これが楽しい。

 ずっとそうやって悪魔を狩っていると、脳内にアドレナリンが沸いてくるのを感じられるかもしれない。しかし、『HELLGATE』の熱中度の高さは、単純にバトルそのものにだけあるのではない。事項ではその説明をしよう。

『HELLGATE』 『HELLGATE』 『HELLGATE』
▲プレイを開始すると、いきなりチュートリアルでいっぺんにゲーム内の基本を叩き込まれる感。まぁここは焦る必要は微塵もないので、慌てずしっかり理解していこう。 ▲キャラクターの足元にファンクションキーの武器割り当てスペースがあるのは視認できるだろうか? 上手くセッティングして、状況に応じて最適の戦い方をできるようにしよう。 ▲銃の照準はかなり当たり判定が広い様子。なので、じっくり狙って敵を撃つよりは、とにかく手数で圧倒した方がよさそうだ。敵を蜂の巣にしてやろう!

■トレジャーハントでよりキャラクターを強く!

『HELLGATE』の面白さの鍵は、キャラクターの装備にある。

 敵の悪魔たちはかなりの高い割合で、装備品などのアイテムをドロップする。装備品は、NPCのショップでも売られてはいるが、より強力な武器や防具は、ドロップアイテムでしか得られないと思って差し支えないだろう。

 そして『HELLGATE』では、キャラクターの強さは、レベルよりも装備依存の度合いが高い。しかもちょっとやそっとではなく、“圧倒的に”高いのである。アイテムによって装備可能なレベルがあったり、より強力なスキルはやはり高レベルにならないとなかなか使用できなかったりと、当然、キャラクターレベルもおろそかにはできないが、例えば同じレベルのキャラクターだと、装備による強さの差は歴然としてくる。このため、プレイヤーたちは、より強力なアイテムを目指して、ひたすら悪魔たちを狩る“トレジャーハント”に熱中していくことになるのだ。

 トレジャーハントを続けると、せっかく拾ったけど、特に必要なかったというアイテムも多々出てくる。こうしたアイテムは、NPCに売ることもできるが、大抵の物はその場で“分解”することになる。

 分解すると、基本、お金を得られるのだが、そのほかに“素材”や“MOD”を得られることがある。これらは装備を強化するのに使用できるのだ。

 装備の強化は3種類。一つは、武器の攻撃力の強化。これには素材が必要となる。そしてMOD(強化部品)の取り付け。これは、その装備に“ステータスの上昇”や“特定の種類のモンスターへのダメージ追加”など、特殊な属性をつけるものだ。それに加えてオプションの付与。ゲーム内マネーを消費して、装備にオプションを付けるのだが、これに関しては他の2種類の強化と違い、効果は狙って希望の物を付けるということができない。オプション効果はランダムで付与されることになる。

『HELLGATE』は武器を始め、多々の装備アイテムが存在するゲームだが、さらにこれらの強化が加わることによって、装備アイテムは、さらに格段に種類、特性が増すこととなる。キャラクターのレベルよりも装備アイテムの強さが物を言うこのゲームにおいて、トレジャーハントに一層熱が籠もる理由はここにある。自分だけの強力な装備を入手するため、プレイヤーは悪魔たちを狩りまくることになるのだ! それこそ、悪魔を超えた修羅のごとく。

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▲ご覧の通り、アイテムはどんどんドロップする。ひょっとしたらこの中に、すごい装備が!? ちなみに名前枠の赤い装備は、クラス違い等で装備できないアイテムである。 ▲MODはNPC商店から購入することも可能。最初の内はレベルが上がるにつれてどんどん装備を入れ替えていくことになるかもしれないが、やはり強化はしておきたい。 ▲装備の強化はステーション等の設備を使用して行うこととなる。MODは取り外して別の物に付け替えることも可能で、取り外し専用の設備もあるのだ。

■モチベーションを保ち飽きさせない工夫も!

 ひたすらより良い装備を求めて、ひたすら敵を倒しまくっていく。今まで説明してきた通り、これが『HELLGATE』というゲームの肝となる部分だ。だがもちろんそれだけではなく、他にもプレイヤーをゲーム世界に釘付けにする、様々な楽しみや工夫が用意されている。

 フィールド上で一定以上の数の倒すと登場する“地獄の伝令”もそうした工夫のひとつだろう。地獄の伝令は例えるならば中ボスのような存在で、周辺にいる悪魔を強化したような敵だ。当然、体力も高く、また、ワープをしたり状態異常をもたらす攻撃をしてきたりと、特殊な戦い方もしてきたりする。非常に厄介な敵ではあるが、しかしこの地獄の伝令は、通常より多くのアイテムをドロップする。より素早く自分のキャラを強化していきたいなら、敢えて地獄の伝令を出しまくるのも、また手なのである。しかしそうそう狙ってタイミングよく出現させられるわけでもなく、敵に囲まれてピンチの時にどーんと地獄の伝令に出現されたりすると、かなり焦ること請け合い。このピンチをいかに脱するかは、プレイヤーのセンスにかかっている。

 多彩なクエストも、また、魅力的である。

『HELLGATE』 『HELLGATE』 『HELLGATE』
▲さまざまなヴァリエーションの姿で登場する地獄の伝令。うまく1対1で戦えるような状況で出現してくれればいいが、タイミングが悪いとミッションのボスキャラと一緒に登場、なんて自体もあり得るのである。

『HELLGATE』にはメインクエストとサブクエストが存在する。そして、基本的にはメインクエストをこなしていくことによって、新たなステーション(ステージ)へのポータルが開き、先に進めるようになっている。行動範囲を広げ、より強い敵と戦うためには、メインクエストをこなしていくことは必須なのである。

 対するサブクエストは、メインとは異なり、特にこなさなくても一応は支障を来たさない。しかしクリアすれば当然、経験値やゲーム内マネーなどが得られるし、受けるサブクエストによっては、それまでに行けなかったマップに行ける可能性もあるのである。メインもサブも、クエスト群は、ゲームを飽きずに続けるための、よいモチベーションとなるであろう。

 序盤、ある程度、ミッションを消化すると、体験版といった感じで、少し先にならないと装備できないアイテムや、レベルがもっと上がらないと使えないスキルを試しに使えるサブミッションが登場する。ここで体感する戦場は、ゲームを続けていけば、間違いなく到達できる高みである。登場する敵の悪魔もまた強力だが、それを駆逐できる火力やスキルを体感できるのだ! こうした、先のゲーム展開を一足先に体感させることによって、プレイヤーのテンションを上げるやり方などは、なかなか上手いなぁと感じたりした。

 以上、駆け足で紹介してきたが、『HELLGATE』の魅力がある程度、お分かりいただけただろうか。冒頭にも書いた通り、2010年11月 3日(水)の15時より11月7日(日)の23時まで行われるクローズドβテストの応募締め切りは、10月29日(金)の17時ちょうどまでだ。クローズドβテスト当選者には、もれなく「フレンドアカウント」が配布されるそうなので、ぜひ友達と一緒に遊べるように、急いで公式サイトから、クローズドベータテスターに名乗りを上げよう!

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▲クエストの中にはダークで深刻な雰囲気の物も……。悪魔に虐げられた人たちを一刻も早く救うべく、プレイヤーキャラは戦い続けるのだ! ▲本来ならまだまだ使用不可能なアイテムや装備を、一時的に使用できるようになるサブクエスト。んーむ、この装備はなかなかかっこいいな……。▲高レベルの装備で強大な敵に立ち向かう! いつかかりそめの装備ではなくて、自分がちゃんと手に入れた武器でこの敵と戦えれば……燃える!

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Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.

データ

▼『HELLGATE』
■メーカー:ハンビットユビキタスエンターテインメント
■対応機種:PC(対応OS:Windows XP/Vista/7)
■ジャンル:A・RPG(オンライン専用)
■サービス開始日:2010年予定
■プレイ料金:未定

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