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2010年11月9日(火)

『FF』の音楽を題材にしたコンサートツアー“Distant Worlds”が日本に上陸

文:電撃オンライン

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 また公演後、アーニー・ロスさん、植松さん、浜渦さんからコメントをもらったので掲載する。(インタビュー中は敬称略)

“Distant Worlds music from FINAL FANTASY Returning home”
左から植松さん、アーニーさん、浜渦さん。

――最初にアーニー・ロスさんから、この講演のポイントについて教えてください。

アーニー・ロス:コンセプトの1つにショーケースのようなイメージで、『FF XIII』と『FF XIV』から曲をお見せしたかったというのがあります。もう1つは"Distant Worlds"というコンサートを日本で紹介したかった。今回の演目は、日本で演奏されたことがある曲とない曲をリサーチして決めました。

――今日の講演を振り返っていかがですか?

植松:北米や欧州、アジアなどを3年かけて回ってきて、文字通りやっと日本に帰ってこれた。がい旋できたという気持ですね。ただ、海外のお客さんと比べて、日本のファンはすごくおとなしいので、ウケていないのかと不安になりました(笑)。でも、アンコールが『ビッグブリッヂの死闘』ということでどよめいたので、ウケていたという実感がありましたね。個人的には、海外の方が気楽に観られて、今日はドキドキしっぱなし(笑)。落ち着かない2時間でした。明日はもっと楽しみたいです。

浜渦:私は『FF』は1作目からリアルタイムでプレイしているファンなんです。当時から植松さんの曲を聴いて、ゲーム音楽の世界に飛び込みたいと思っていました。スクウェア・エニックスに入社して14年~15年経ちましたが、今この場にいることが信じられません。自分が作曲した音楽が『FF』に入り、今日もすばらしい生演奏で流れ、本当に感動しましたし幸せでした。『FF』の音楽に携わるキッカケを与えてくれた植松さん、演奏をまとめてくれたアーニーさん、そして観客の皆さんに、感謝したいと思います。

アーニー:この2人の間に座れてうれしいです(笑)。仕事だけでなく、公私も一緒にしているメンバーで仲間。だから1つの目標に進んでいけると思います。昨日の10:00からリハーサルをしているのですが、短い時間でここまで仕上げられたことに感動しています。

――音と映像のミックスについては、苦労はありましたか?

植松:こちらから、具体的な指示は特に出していません。でも、講演を見て思うのは、よく合うなあって毎回驚かされます。

アーニー:いろいろ入れ替えでは苦労しています。ラクではないのですが、毎回が勉強です。

――この講演の模様がDVDになりますが、その魅力を教えてもらえますか?

植松:来た人も来れなかった人も買いましょう(一同笑)。まだ出来上がった映像を見ていないので具体的なことは言えませんが、初日の演奏を見ている限り、楽しいものになると思うな。いいものが出来上がると思います。ぜひ見てください。

浜渦:今日、客席から見ている限りではすごい臨場感と演奏でした。それをご自宅でもかなり近い臨場感で楽しんでいただけると思います。ぜひお買い求めいただければ。

アーニー:ゲームの音楽はスタジオで作ります。その音を舞台に乗せて、ライブでやるといろいろなものが見えてきます。ダイナミックスや感情が見えてきて、音に生命を与えます。ゲームのファンがコンサートに足を運ぶのは、他では見ることができない、音楽に息吹が吹き込まれるのを体験できるからだと思います。今晩ここでしか聞けないものを提供しました。(この公演は)他では経験できないことですから、ぜひ楽しんでください。

“Distant Worlds music from FINAL FANTASY Returning home”
リラックスした雰囲気でコメントしてくれた3人。臨場感を楽しめる内容になっているそうなので、会場に足を運べなかった人はDVDを購入してみては?

(C) 2010 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

■“Distant Worlds music from FINAL FANTASY Returning home”11月6日演奏曲
●第1部
『片翼の天使』
『勝利のテーマ』
『Don’t be Afraid』
『ファイナルファンタジー I~III メドレー2010』
『Love Grows』
『Ronfaure』
『J-E-N-O-V-A』
『親愛なる友へ』
『Vamo’alla flamenco』
『エアリスのテーマ』
『チョコボメドレー 2010』

●第2部
『オープニング ~爆破ミッション』
『ザナルカンドにて』
『妖星乱舞』
『閃光』
『ファングのテーマ』
『ドレッドノート大爆進!』
『ファブラ・ノヴァ・クリスタリス』
『ブレイズエッジ』
『The Man with the Machine Gun』
『ティナのテーマ』

●アンコール
『ビッグブリッヂの死闘』

データ

▼『Distant Worlds music from FINAL FANTASY Returning home』
■発売元:スクウェア・エニックス
■販売元:ソニーミュージックエンタテインメント
■品番:SQEX-20004-6
■発売日:2011年1月19日
■価格:5,600円(税込)
 
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Amazon.co.jp

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