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2010年11月23日(火)

11.24『アラド戦記』大型アップデート・スタッフインタビュー! 電撃から重大発表も

文:電撃オンライン

 ネクソンはPC用オンラインACT『アラド戦記』で大型アップデート“2nd Impact”を11月24日に実施予定だ。本アップデートで実装される新ダンジョンや改変されたシステムなどについて、開発を担当するNeopleと運営会社のネクソンに話を聞いてきた。

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▲Neople『アラド戦記』開発室長 イ・ホジュン氏。▲『アラド戦記』チーム長 ジョン・スンヨル氏。▲ネクソン 『アラド戦記』ゲーム運用チーム 運用部 山野寛氏。

――11月24日に実装予定の『2nd Impact』ですが、今回の一番の見どころを教えてください。

ジョン・スンヨル氏(以下、ジョン):今回の見どころは、ダンジョン全般のクオリティーの向上ですね。『アラド戦記』は、バトルメインのオンラインゲームですから、途中で飽きてしまわないように、さまざまな仕掛けやシステムをたくさん用意しましたので、そこをプッシュしたいですね。

――ということは、今回のアップデートは既存プレイヤーさん向けになりますね。

ジョン:確かに、レベルがカンストしている方や、Lv60以上の方を対象にしたアップデートが多いですね。ただ、Lv60以下の方にも早く『2nd Impact』を楽しんでもらいたいので、レベルアップのスピードやアイテムのドロップ率などのバランスを修正しました。レベルが序盤から40台の方は、今までよりもレベル上げがしやすくなっていると思います。

――敵を倒した際の獲得経験値がアップしているとか?

ジョン:そうですね、方法はいろいろありますが、すべてのプレイヤーさんに公平になるよう、経験値テーブルを修正し、基本のパーセンテージを維持したままでレベルアップしやすいように変更しました。

――レベル60になっている人はだいたい全体の何割くらいになりますかね?

山野寛氏(以下、山野):具体的な数値はお教えすることができませんが、日本では4年以上サービスをしていますので大勢いらっしゃいますね。

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▲今回のアップデートで最高レベル70に達したキャラクターは、街にいるとき周囲に小さな妖精が回るエフェクトが追加される。

――今回のレベルキャップ解放で上限が60から70になりますが、早い人でどのくらいの期間で70になると予想されていますか。

ジョン:普通は一ヵ月くらいかかると思いますが、早い人だと1週間で70に到達する人もいるでしょうね。

――ソロプレイだとLv40ぐらいからきつくなりますが、今回のアップデートでソロでも上げやすくなりますね。

山野:そうですね。ただ、パーティプレイ時の経験値ボーナスも増えていますので、今まで以上にパーティプレイがお得になっています。

――新ダンジョンは高レベル向けになっていますが、やはりパーティー推奨になりますでしょうか?

ジョン:新ダンジョンでも“キングスロード”までは、がんばればソロでも行けると思いますが、今回導入する“ヒーローズロード”は、1人では回れないというのがコンセプトですので、パーティーでないと厳しい難易度です。

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▲ノースマイア地方の新ダンジョン“疑惑の街”。進入可能レベルは64、ボスは各属性の力を使いこなす魔女アガルム。▲ノースマイア地方の新ダンジョン“血蝶の舞”。進入レベルは、進入可能レベルは63、ボスは蝶々を利用した攻撃を得意とするモスクイーン。▲新エリア・海上列車の新ダンジョン“西部線奪還”。進入可能レベルは66、ボスは炎盾のボッティチェリー。
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▲アントベル峡谷の新ダンジョン“追撃殲滅戦”。進入可能レベルは62、ボスは強力な武器を搭載しているロボットで攻撃しているメカニックジゼル。▲アントベル峡谷の新ダンジョン“補給路遮断戦”。進入可能レベルは61、ボスは全身が電気で覆われた改造生物UM-0 アルティメータム。▲アントベル峡谷の新ダンジョン“夜間襲撃戦”。進入可能レベルは60、ボスは曲芸団員を率いるファットファルス兄弟。
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▲海上列車の新ダンジョン“列車上の海賊”。進入可能レベルは65、ボスは鋼の鱗海賊団の船長、黒鱗のムサンバニー。

――カンストしている方が、みんなでいかないとクリアは難しいのでしょうか?

ジョン:『2nd Impact』が韓国で実装された当初、ユーザーさんから「難しすぎる」とご意見をいただきました。その後の3ヶ月間で改善を加えたものが、今回日本のクライアントに実装されますので、難易度は少し調整されています。Lv60以上の方がパーティーを組んで何度かプレイして攻略法を見つければ、クリアしやすくなると思います。

――やりごたえのある難易度設定ということですね。ヒーローズロードでのみ手に入る真・レアアイテムについて教えてください。

ジョン:ヒーローズモードでは、現在のレアアイテムよりも性能のよい真・レアアイテムを入手できることがあります。かなり性能がいいので、なかなか入手できないアイテムですが、すごくドロップ率が低いわけではありません。パーティープレイが前提のダンジョンなので、1人では手に入れにくいという意味ですね。

――今回の真・レアアイテムは何種類くらい実装されるのでしょうか?

ジョン:名前の前に“真”とついているのが、真・レアアイテムで、今回追加されるレア防具と同じくらいの数だけ実装されます。

――多彩な新ダンジョンが登場しますが、新ダンジョンの舞台設定や新NPCについてお聞かせください。

ジョン:現在のストーリーは、天界で平和を脅かす武装集団カルテルと戦っています。今回のアップデートでは、天界からカルテルを追い出してルーフトハーフェンへ行き、ここから海上列車に乗って新しいエリアへ進んでいきます。地上よりも天界は科学的に発展しているという設定ですので今回、列車を入れてみました。

イ・ホジュン氏(以下、イ):それとは別に、ノースマイアに“血蝶の舞”と“疑惑の街”という2つのダンジョンがオープンします。これが使徒のディレジエのストーリーに繋がっていきます。新たに登場するNPCのチョロンイは、ストーリーがけっこう用意されています。もう一人の新NPCベルン=ボネガートは、すごく寂しそうなキャラクターです。ストーリーに大きく関わってくるわけではなく、商人の一人です。

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▲新NPCのベルンは、海上列車の修理や復旧及び運行日程の管理を担当する駅員。武器の修理や高級装備の販売もしている。▲新NPCのチョロンイは、ちびっ子人魚。街で消耗品と壷を販売している。ちなみに、名前が日本では“キララ”になる予定だったが、最終的にチョロンイのままでいくことになったようだ。

――今回、ボスキャラクターも多く登場しますが、その中でも印象深いのは?

イ:全体的に今回のボスはクオリティが格段に上がっていて、エフェクトがとても派手になっています。ヒーローズロードでは、まったく違う攻撃パターンをしてくるなど、かなりの強敵になっていますね。その中でも印象深いのは、韓国では疑惑の街のボス・魔女アガルムがとても人気がありました。かなり手強いボスだったので、反響が大きかったボスですね。

――新ダンジョンの一部でランダムに登場するボス“ちびっ子人魚コンコンイ”の出現率を教えてください。

ジョン:特定のクエストを受けていれば100%出現しますが、普通にプレイしていても3~4回に1回は遭遇すると思います。すごく強いわけではありませんが、今までにないユニークなボスモンスターですね。同じダンジョンを何周もプレイしていると、変化がないと飽きやすいと思いましたので、イベント性のあるモンスターとしてコンコンイを登場させました。強さは……実際に戦って確認してほしいですね(笑)。

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▲コンコンイは、海上列車の新ダンジョン、列車上の海賊と西部線奪還で、ボスモンスターの代わりにランダムに出現する。ちなみにコンコンイとチョロンイはお友だちらしい。

――どういうキャラクターなんでしょうか?

山野:海賊にさらわれた人魚の女の子で、ちびっ子だけど強いですね。すごく純粋で、無邪気に冒険者と遊びたくて、じゃれてくるような感じで攻撃を仕掛けてきます(笑)。

イ:コンコンイは、出現時に専用のBGMが流れます。「コンコンイ」と連呼しているBGMなので、そのままの名前で行くことになりました。

※コンコンイの歌を聴いてみたい人は下をクリック!! 音量にご注意ください。


――次にスキル調整についてお聞かせください。まず最初にスキルを調整・改変にいたったきっかけを教えてください。

イ:今回、レベル60から70に拡張されたことで、必然的にスキルの最大値を上げる必要がありましたし、これまでのプレイスタイルを変えずに新しさを感じてもらえるように、自分で強化する特性スキルと、新たにEXスキルを実装しました。特性スキルは、レベル50以上でレベルアップするとTP(テクニックポイント)を獲得でき、これを消費して好きなステータスを上げたり、既存スキルの攻撃力やヒット回数などを強化することができます。EXスキルは、各職業に2つずつ入りまして、レベル60以上で習得できます。かなり強力で、エフェクトもド派手なスキルになっています。

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▲スキル習得の際、保有しているSP(スキルポイント)量だけ一括して修得する機能が加わった。
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▲レベルアップ時に獲得できるSP量が変更され、低レベルスキルの必要SPが減少し、高レベルスキルの必要SPが増加。また、一部のスキルのレベルキャップが解放される。

――対人戦のバランスにもあまり影響がなさそうですね。

イ:特性スキルは、対人戦バランスをくずす可能性がありますので現状、決闘場で特性スキルは使えません。今後は、使えるようにしたいです。

ジョン:対人戦では、対戦するキャラクターにレベル差があるときは、自動的に補正されるシステムがあります。レベルの高いほうがスキルの種類などの面で有利かもしれませんけど、格差が広がるといことはないと考えています。

――特性スキルとEXスキルで、プレイヤーの個性がより明確にキャラクターに反映されるわけですね。

イ:そうですね、TPを利用して一つを極端に伸ばすことはできませんが、ある程度個性が伸ばせるようにバランシングをされています。

――クエストウィンドウのインターフェースも改良されていますね。

ジョン:ユーザーさんからのご要望が多かったというのもありますし、新しく修練クエストなども入りましたので、カテゴリーを増やしていく必要性が出ました。そこでクエストブックを導入し、閲覧しやすくなったと思います。

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▲既存のエピッククエストウィンドウが改善され、クエストブックになる。ここで、エピック、修練、限定、反復クエストをまとめて閲覧することが可能だ。

――特殊装備のスロットが新たに追加されますね。

ジョン:キャラクターが強くなったと感じてもらえるのは、やはり装備が一番適切かなと思いまして。既存の装備をアップグレードするよりも、新しい装備で能力値が高いほうが目標になりやすいと思い今回、特殊装備のスロットを入れました。レベル60、65で目標となる特殊装備を用意しています。

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▲特殊装備は、補助装備スロットと魔法石装備スロットに2つにわかれる。どちらも、誰でもすぐに使用できるものではなく、特定のクエストをクリアし資格を得たキャラクターのみに与えられるスロットだ。

――ダンジョンの練習モードについて教えてください。

ジョン:新ダンジョンは難易度が高いので、ユーザーさんが途中で諦めずに最後まで遊んでもらうために練習モードを用意しました。敵を倒しても経験値やアイテムは獲得できませんが、所持アイテムを使っても減ることもなく、純粋に練習するためのモードですね。この練習モードは、既存のダンジョンにも導入することになりました。

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▲古代ダンジョンの練習モードでは入場アイテムの制限が解除されたり、異界ダンジョンでは1日制限の入場が解除されるため思う存分、練習ができるのだ。

ジョン:ヒーローズロードの練習もできます。ただし、特定のクエストをクリアしてヒーローズロードを出現させておく必要があります。クエストの難易度は、誰でも努力すればクリアできる難易度だと思います。

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▲グローバルナビゲーションのコミュニティーで、感情表現を選択すると、表現できる感情リストが表示される。“嬉しい”“ハート”“おもしろい”“悲しい”“怒り”などのアイコンを選択したり、簡単なチャットコマンドを使用できる。
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▲Hit数がランクに影響しなくなり、ダメージを受けてもランクが下がらなくなるなど、ランクシステムも改変された。▲異界ダンジョンでレベル60~64のときにドロップする2次クロニクルアイテムを、レベル65~70でドロップする2次クロニクルアイテム改にアップグレードが可能になった。▲専門職業の解体師は、解体機のレベルが8~9に上がると、それぞれの解体機の耐久度が増える。さらに、解体機で装備を解体したときに、霊魂も有色キューブのように1度に複数個出るようになった。
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▲専門職の人形師は、古代ダンジョンでとくに強い人形が4体登場。レシピはレベル60~70のダンジョンでドロップする。また、人形を作るために必要な材料が減少し、人形師になるために必要な材料が変更になった。▲魔法付与師は、新ダンジョン追加によって新カードが12種類追加された。宝珠生産タブで宝珠を生産可能になったほか、宝珠を所持していれば魔法付与師がいなくても魔法付与ができるようになった。▲最上級秘薬4種と回復ポーションなど、さまざまな効果を持った新ポーションが登場。レシピはレベル60~70のダンジョンでドロップする。

――では最後に、電撃オンラインの読者に向けて改めて『アラド戦記』の魅力と、今回のアップデートについてメッセージをお願いします。

ジョン:『アラド戦記』の大きな特徴として、数人のプレイヤーでパーティーを組んでダンジョンを冒険したり、最大8人まで参加できる対人戦でも、画面の処理速度が遅くなるようなことがほとんどないです。コンソールゲームに限りなく近い打撃感や爽快感を楽しめますので、未体験の方は大型アップデートで盛り上がるこの機会にぜひ一度プレイしてほしいですね。

イ:今回の『2nd Impact』の実装をきっかけに、アップデートをできるだけ早く日本でも実装できるように、韓国との差をどんどん縮めていくつもりです。バグや再メンテナンスなどについても、プレイヤーの皆さんにご迷惑をおかけしないように今後改善していきます。現在、『アラド戦記』をお休み中の方が戻っていらしても、楽しく遊べるようになっていますので、『2nd Imapct』にご期待いただければと思います。

山野:不具合や臨時メンテナンス、韓国とのアップデートの差を不満に感じてらっしゃるプレイヤーさんも多いと思います。運営側としましては、人員増強などで体制を整えたり、Neopleとの連携をさらに強め、改善していきたいと思います。『2nd Impact』については、既存のプレイヤーさんにはレベルキャップが解放されたり、新ダンジョンやアイテムが追加されることで、新鮮な気持ちで遊んでいただけると思います。初心者の方には、ダンジョンの練習モードやクエストブックシステム、経験値テーブル調整などの部分で遊びやすくなっていますので、ぜひこの機会に『アラド戦記』に触れていただければと思います。

――ありがとうございました。

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 最後に電撃から重大発表! 『2nd Impact』実装を記念して『アラド戦記』のキャラクターやNPC、使徒、モンスターなど約300点におよぶ公式イラスト、ゲスト作家によるコミックなどを収録した『アラド戦記 公式ビジュアルブック』が12月22日、1,995円(税込)で発売!! 発行はアスキー・メディアワークス。
 また、『アラド戦記』関連本では初となるオリジナルクリーチャーが本書の購入特典として付いてくる! 青いイナズマで敵を攻撃する、その名も“雷竜”。本や特典アイテムの詳細は11月27日(土)に公開するので、ユーザーはお見逃しなく!

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データ

▼『アラド戦記』
■メーカー:ネクソン
■対応機種:PC(対応OS:WindowsXP)
■ジャンル:A・RPG(オンライン専用)
■サービス開始日:2006年9月20日
■プレイ料金:無料(アイテム課金)
 
■『アラド委戦記 公式ビジュアルブック』の購入はこちら

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