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2010年11月23日(火)

画面いっぱいに群がるザコ敵を一掃! 『ガンダム無双3』の爽快感を体験

文:電撃オンライン

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■いざ体験版へ武力介入!

 ここからは、記者が体験版を試遊しての感想と、ディレクターの狩野直士さんからうかがった話などを掲載していく。まずは体験版の感想から。



『ガンダム無双3』
▲福井さんがプレイしていた時の画面。福井さんはバナージを選択していた。記者は刹那でプレイ。

 今回の体験会で試遊できたのは、リボーンズガンダムとダブルオーライザーとの戦いに、F91やストライクフリーダムガンダムが絡んでくるオリジナルエピソードが描かれたミッション“世界の歪み”と、ジ・Oや∀ガンダムに対してシナンジュが仕掛ける“赤い彗星の再来”の2つ。いずれも特にミッション中の制限はなく、ただ敵を攻撃しまくって戦力ゲージを削り、ボスを倒せばクリアという内容でした。

 でも近くにいた開発者の方に話をうかがったところ、製品版には、特定のユニットを護衛するなど、ミッション中さまざまな条件の課されるミッションがあるらしいです。そりゃ300もミッションがあるのだから、イベントだけでなくシチュエーションも豊富にあるわけですね。というか、ミッションが300あってダウンロードミッションもあるとなると、『ガンダム無双3』とのリアル1年戦争がぼっ発してしまうのでは……。

 それはさておき、いざプレイ開始して選べたキャラクターは8名。選択しなくても、ミッションには絡んでくるようで、けっこう絶え間なくセリフが飛び交っていました。詳しくは以下の通り。ちなみに、イベントでユニコーンガンダムのプレイを見たので、体験会では刹那を選んでプレイしました。

【使用できたパイロット】
・刹那・F・セイエイ(ダブルオーライザー)
・バナージ・リンクス(ユニコーンガンダム)
・ガロード・ラン(ガンダムダブルエックス)
・リボンズ・アルマーク(リボーンズガンダム)
・フル・フロンタル(シナンジュ)
・クワトロ・バジーナ(百式)
・ギム・ギンガナム(ターンX)
・ドモン・カッシュ(ゴッドガンダム)


 ここからさらに、ヒイロ・ユイ、トロワ・バートン、フォウ・ムラサメ、ソシエ・ハイム、東方不敗、ハマーン・カーンのいずれかからパートナーストライク用のパートナーを選択。選ばずに敵に倒されてしまったら、「だからお前はアホなのだ!」なんて言われそうなので、東方不敗を選択。ヒイロを選んで無口コンビ結成もよかったかもしれないと、今さらながら思いますが。あれこれ妄想すると、製品版ではけっこう選ぶのがおもしろそうかも……。

■「何機の敵がいるんだよー!」と言わんばかり

『ガンダム無双3』 『ガンダム無双3』 『ガンダム無双3』
▲体験会の風景。試遊台の脇には開発者の方の姿も見かけ、いろいろ教えてくれた。

 前置きが長くなりましたので、いざダブルオーライザーで“世界の歪み”に武力介入。とりあえず手近な中立フィールドへ移動して、フィールド施設を占拠。フィールド効果には“パートナーゲージのUP”など、役立つ効果があるので狙っておきたいですね。というのは、隣にいた開発者の方の受け売りなんですが、後で本当に役立ちました。

 そしてさらに奥の敵フィールドへ移動すると……敵が多っ! いくらPS3のスペックでも、これだけザコ敵の数が出る『無双』はなかったんじゃないか、というくらいにウジャウジャいます。さらに接近したら画面が敵で埋まった……いったい何機の敵がいるんだよー!

 しかし敵が固まっていると、細かく狙いを定める必要もなく、どんどん攻撃できるので気分爽快。しかも接近戦メインのダブルオーライザーなので、GNソードIIで切り刻んでいくのが違和感なく楽しい。ダブルオーライザーは、『無双』にマッチしすぎると思います。でも調子に乗って、ひたすら□と△だけ押していたら即効で死んだ……。ザコも、指をくわえて見ているだけではないらしい。あと、敵のエース機も自分と同じように戦力ゲージを消費して再出撃してくるので、倒しても油断できません。

 そこで「パートナーゲージがたまったら使った方がよいですよ」という開発者さんのアドバイスが。パートナーの攻撃なんて得てして弱い気がするので、気にもしていなかったのですが、すでに「だからお前はアホなのだ!」と言われる資格十分なので、素直に東方不敗を呼び出してみます。出ろおぉぉぉぉ、マスターガンダァァァム!! って、ザコ敵をどんどんなぎ倒していった。エース機にもそこそダメージを与えているし、パートナーストライク強いじゃないですか。開発者さん、したり顔で「今作ではSP攻撃とパートナーストライクを使いながら、フィールドを攻略していくといいですよ」。パートナーストライクも使わず、敵に囲まれて死んだのを思い出す。だから私がアホでした……。

■画面から敵が消えた……!?

『ガンダム無双3』

 しかし今作ではザコ敵のわきっぷりがデスアーミー並みなので、敵フィールドへ突入するとすぐに画面が敵で埋まります。体験版のデータではサクサク倒せますが、さすがにキリがない。ということで、SP攻撃を発動。トランザム!

 ライザーソードを右から左へなぎ払う、見た目にも派手なダブルオーライザーのSP攻撃ですが、攻撃した後はもっと派手。敵が一気に爆発! さらには爆発に巻き込まれた敵も誘爆で吹き飛んだ! あれ、画面中にいたザコ敵がほぼ一瞬で消えた!! 思わず、頭の中に“一機当千”という文字が浮かぶ爽快感。あまりに気持ちよくて、MSに乗ったキャラ・スーンのごとく悶(もだ)えたくなります。でも実際、新搭載の誘爆があるおかげで、大量の敵を一気に破壊する爽快感は『ガンダム無双3』ならでは。敵が連鎖して爆発していく様は、落ちゲーに似た爽快感もあります。

 そうこうしている内に、敵の戦力ゲージも残りわずか。ここで開発者の方から、またもありがたいお言葉。「黄色い囲みのあるフィールド施設は重要拠点といって、一気に戦力ゲージが削れます。敵の本拠地はその中の1つですが、戦力ゲージが半分以上残っていると迎撃がものすごいので、戦力ゲージが半分以下になってから敵軍本拠地を落とすと効率よくクリアできますよ」とのことです。聞いた時には、もう敵の戦力ゲージは4分の1だったのですが、これはメモメモ。製品版では肝に銘じてプレイしたいと思います。何せ300ミッション。1つ1つのミッションは、さっさと終わらせたいのも人情です。

『ガンダム無双3』
▲ちなみに、プレイしたのはPS3版です。

 残りわずかのステージクリアまでは、SP攻撃とパートナーストライクを利用することでサクッと行けました。今回の体験版には8分の制限があるので、それより短い時間でクリアできたことになります。後述する狩野ディレクターから話を伺った際にも、1ミッションあたり10分くらいで終わるということで、他の『無双』シリーズと比べてもだいぶ短時間で終わります。でも敵が大量に出てくるので、あっさりすぎる感じもなく。300のミッションがあることや、いい設計図を求めて繰り返しプレイすることを考えると、1ミッションあたりのボリューム感はいい塩梅なのではないかなと思いました。

 あとミッション中、とにかくキャラクターが絶え間なくしゃべってくれました。開発者の方に聞いたところ、「直接戦闘に関係なくとも、原作ファンの方がにやりとするようなセリフもしゃべりますよ」とのこと。大量の敵に囲まれると、敵のエース機が見えづらかったり、ちょっとわかりにくい攻撃の食らい方をしたりすることもありますが、『無双』は敵が少ないより多い方がいいと思いますし。画面いっぱいに群がる敵を一掃できると、まるで自分がコロニーレーザーになった気分!

■狩野直士ディレクターに伺ったお話

 ここからは、会場にいた狩野ディレクターに伺った話の模様を掲載する。短い会話ではあるが、一読してみてほしい。

――先ほどのイベントで、『機動戦士ガンダムUC』の機体は、資料がなくて大変だと聞きました。そのあたりについてお聞かせください。

 あれこもれも手探りで、とにかく大変でしたね。けれど『ガンダム無双』だと、『機動戦士ガンダムUC』に限らず、モビルスーツの動いている資料というのは、全体的に少ないんです。多くの原作が、ビームで遠くから攻撃している場面が基本なので、『無双』のように接近戦でどのように攻撃するのか、なかなか参考にするのが難しいですから。(試遊台を見て)たとえば、あそこで百式がビームサーベルを振り回していますが、原作で百式は、あまりビームサーベルを使いませんし。実際には『無双』のアクションということで作っている部分もたくさんあります。

――では、モビルスーツの動きについてたくさん修正が入ることも?

 そうでもないですね。『ガンダム無双』は、手軽にアクションゲームの爽快感を体験できるように作っているゲームですし、版権元さんも「『無双』ならやりたいことやっていいよ」と言ってくださっています。すごくこだわった修正が入ることもありますが(笑)。

――体験版をプレイしてすごく気になったのですが、『ガンダム無双3』は敵の数が多いですよね。

 今までの『無双』で、1画面に表示される敵の数は一番多いと思います。60フレームであの数を出すというのは、本当に大変なことでした。でも、とにかく大量の敵を出して、それをなぎ倒す爽快感を味わってもらいたいと思いましたので。

――体験版をプレイさせていただいて、ダブルオーラーザーで画面の敵を一掃した時はとても気持ちよかったです。

 プロデューサーからはじめに言われたのは、“ガンダムらしさ”と“『無双』らしさ”を入れることです。『無双』シリーズも、いろいろなタイトルが出て、それぞれに方向性が違います。今回の『ガンダム無双3』は、大量の敵を倒す気持ちよさを重視しています。なので誘爆の要素を入れて、敵を一気に倒せるようにしたんですね。それと、敵も出やすい作りにしています。ただザコ敵ばかりが多くても歯応えがないので、今回、戦力ゲージを採り入れたことで自機がリスポーンするようになりましたから、それなら敵のエース機体もリスポーンしてしまえと(笑)。

――エース機が何度も出てくるので、フィールド拠点が積極的に攻められている状況なども体験しました。それと、敵だけでなくミッションの数も300と多いですよね。

 そうですね。なので今回は、1ミッションあたりにかかる時間が10分くらい、長くても15分くらいになるようにしています。ミッションが300もあると、繰り返しプレイしやすい方がいいと思いましたので。けれど敵の数は多いので、10分くらいでも500機~1,000機の敵を倒せるミッションは多いですよ。

(C)創通・サンライズ
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