News

2010年12月3日(金)

【世界の社窓から vol.1】オンラインゲームメーカー訪問記がスタート

文:電撃オンライン

 電撃オンライン読者の皆さん、こんにちは。普段は電撃乙女部のメンバーとして活動している、おハナと申します。初めての方も、そうでない方もよろしくお願いします。

 突然ですが皆さんはオンラインゲーム、好きですか? おハナは2●歳の時に生まれて初めてのオンラインゲーム『リネージュ』と出会い、心を奪われてしまった乙女ゲーマーです。最近はオンラインゲーム初体験が『リネージュII』という方も多く、ちょっと世代差を感じることも増えていますが……。

 それはさておき、コンシューマゲームやPC用パッケージゲームと違い、オンラインゲームとプレイヤーの関係は、1~2年続くのはごく普通。息の長い作品になると5年近い付き合いになることもあります。でも、そのゲームを開発している会社や、日本での運営会社の内部を一般のプレイヤーが見るチャンスは、めったにないですよね。自分が好きなオンラインゲームを作っている/運営している会社ってどんなところ? どんな人たちが働いているの? そんな素朴な疑問に答えるべく、おハナが皆さんの代わりに突撃取材してくるというのが、本連載のメインテーマ。記念すべき第1回は、『リネージュ』『アイオン』などの開発元である、韓国ncsoftに行ってきました!

 11月18日~21日まで、韓国・釜山で開催されたゲームショウ“G-Star2010”では、A・RPG『Balde&Soul(ブレード&ソウル)』『メタルブラック オルタナティブ(仮)』などを出展していたncsoft。韓国ではNEXON、NHN、CJインターネットなどと並び、業界トップ5には確実に入る大手オンラインゲームメーカーです。

『世界の社窓から第1回』
▲韓国ncsoft本社の正面玄関。あまりに大きなビルなので道の反対側に渡らないと、フレームにおさまりません。

 ビルの1階と2階のエレベータホール前には金属探知機が! まだ未発表のゲーム情報や、そのソースコードなども取り扱うため入り口のセキュリティチェックは結構厳しめでした。案内してくれたncsoftの方いわく「社員にも厳しいんです……」とのこと。何にも悪いことしてなくても、通過するときは妙にドキドキしてしまいました。

『世界の社窓から第1回』 『世界の社窓から第1回』
▲社員数も1,000人を超えているので、いろんな人が出入りします。ncsoftのスタッフさんが同行していても、ちゃんと確認が取れないと中にはいれてもらえませんでした。

 左上の写真では一番奥にカフェが見えます。皆さん食後のコーヒーなどは、ここで購入してオフィスに持ち帰ってるみたいですね。外で買うよりやっぱり少し安いのでしょうか? また、エレベータ内に設置された画面には、“現在ゲーム内でよく使われている単語”ランキングが表示され、タイトルごとにプレイヤーが今一番気にしている物や出来事が一目でわかるんです。ゲーム内の流行がリアルタイムに表示されるこのシステムには、おハナもかなり驚きました。また、ncsoftはゲームとリンクしたネットラジオ“24hz”というビジネスも手がけていて、配信中の音楽も一緒に流れていました。ネットインフラが整ったオンラインゲーム大国らしいサービスですよね。

『世界の社窓から第1回』

 こちらは、とあるフロアのお仕事中風景です。な、なんか緑の葉っぱみたいなものが、パーティション越しに生えてますね。実はコレ、空調が直接体に当たるのを防ぐためにスタッフが付けたそうです。最初は「ナンダコリャ?」と思ったおハナですが、理由を聞いたら猛烈にほしくなりました。おハナの机も空調直下で、夏は震えるほど寒く、冬はTシャツで過ごせるほど暑いんですよ。しかし、一人でこの葉っぱを職場に生やす度胸は、さすがにありません。

 次に2階の打ち合わせスペースを紹介します。ここは1階から直接階段で行き来できるフロアで、どうやら社外の人との打ち合わせに使われているようです。窓が多くて明るい気持ちの良い場所でした。床の上に見えるウネウネした空間には、玉砂利が敷きつめられ睡蓮の花も見えます。水がゆっくりと流れる癒しデザインは素敵なんですが、ガラスも何もはまっておらず、ウッカリすると水に足を突っ込んでしまいそうでちょっと怖かったです。いや、年に何人かは絶対やっちゃってるはず。

『世界の社窓から第1回』 『世界の社窓から第1回』

 1階のカフェとは反対側の入り口にショップを発見! ncsoftのロゴが入った文房具、バッグ、タオル、折り畳み傘などがありました。ブラック&ホワイトがベースカラーらしく、シックでかっこいいです。その奥にはMMORPG『アイオン』に出てくるキャラクターの形をした石鹸、『リネージュII』のヒューマンメイジ型フィギュアもありました。石鹸は買って帰ろうか、かなり悩みましたね。

『世界の社窓から第1回』 『世界の社窓から第1回』
『世界の社窓から第1回』 『世界の社窓から第1回』
『世界の社窓から第1回』

 本当はカフェスペースの詳細や、仕事の現場などをもっとバシバシ撮影したかったのですが、取材時間の都合で今回はここまで。ncsoftがどんな会社か雰囲気は伝わったでしょうか?

 本連載ではこんな感じで、国内外のオンラインゲーム運営・開発会社さんにお邪魔して、インタビューのようにかしこまった空気ではない、日常の風景を皆様に紹介していく予定ですので、楽しみにしていてください。

『世界の社窓から第1回』 『世界の社窓から第1回』
▲2階の会議室で行われた実際のインタビュー中の写真。海外メーカーの場合たいてい通訳さんをはさむため、インタビュー全体にかかった時間は1時間でも、実際にはその半分程度のやりとりに。▲G-Star2010、ncsoftブースの受付お姉さん。毛穴がなくてトゥルットゥルのお肌がすごい!

関連サイト