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2010年12月18日(土)

『空の軌跡』と『零の軌跡』をつなぐ物語がドラマCD化! キャストのコメントも掲載

文:電撃オンライン

 キャラアニは、本日12月18日にドラマCD『零の軌跡 プレストーリー -審判の指環-』と『空の軌跡 オリビエ物語 ~未完成の叙事詩~』を発売する。価格は各3,150円(税込)。

『軌跡』シリーズ 『軌跡』シリーズ

 『零の軌跡 プレストーリー -審判の指環-』は、『電撃マ王』で連載されていた同名コミックをドラマCD化した作品。『空の軌跡』と『零の軌跡』をつなぐ物語が描かれており、『空の軌跡』の主人公であるエステルとヨシュアを中心としたストーリーが展開していく。『空の軌跡 オリビエ物語 ~未完成の叙事詩~』については9月28日掲載の記事に詳しいので、そちらを参照してもらいたい。

『零の軌跡 プレストーリー -審判の指環-』あらすじ

 エレボニア帝国各地の遊撃士協会が次々と襲われた“帝国遊撃士協会支部連続襲撃事件”の実行犯であった“ジェスター猟兵団”の残党が、再び活動を始めていた。

 リベール王国全土を巻き込んだ《輝く環》事件の解決後、レンの行方を求めて帝国を訪れていたエステルとヨシュアは、帝国支部に所属する遊撃士トヴァルとともに、不穏な動きを見せていたジェスター猟兵団残党の調査に向かうこととなる。

 そんな中、エステルたちは猟兵団との戦闘の中で、まるで彼らが誰かに操られているかのような生気の乏しさを感じる。

 調査を進める3人は、とある辺境の村でティーリアという名の1人の少女と出会った。そしてその出会いが、この事件の裏側に潜む陰謀を暴き出していくことになるのだった……。


 上記のような導入のもと、ドラマCDでは、サブタイトルにもある“審判の指環”をめぐる事件にエステルとヨシュアたちが挑む。上記で語られるキャラクターの他にも、ティーリアの兄であるカイ、『空の軌跡 the 3rd』に登場したアイン・セルナート、『零の軌跡』の舞台となるクロスベル市で遊撃士協会支部の受付を担当するミシェルなどが作中に登場する。

 そして今回は、ドラマCDのアフレコ現場にもお邪魔してきたので、その模様をお伝えしていく。話を伺ったのは以下の5名だ。(以下、声優さんの敬称略)


エステル・ブライト役:神田朱未
ヨシュア・ブライト役:斎賀みつき
ティーリア役:又吉愛
カイ役:進藤尚美
ミシェル役:高戸靖広


『軌跡』シリーズ
▲前列左より、高戸靖広、又吉愛、神田朱未、斎賀みつき、進藤尚美。後列左より、宮崎寛務、砥出恵太、赤羽根健治、平尾明香、藤本有美、伊藤マリ江、畝見裕一、佐山知範。

――収録を終えての感想と役柄の紹介をお聞かせください。

神田:今回は『零の軌跡』シリーズの“エピソード0”的なイメージなので、エステルもヨシュアも出られてよかったです! ずっと『空の軌跡』シリーズに出させていただいて、今回の台本を読んだ時、エステルたちの絡み方を見て「エステルは、どこに行ってもエステルのままだなぁ」というのを感じました(笑)。

斎賀:神田さんもそうですが、自分も『空の軌跡』のドラマCDを9枚もやらせていただいて、ゲームも含めると本当に長く演じさせていただいているキャラクターです。そのキャラクターで、新しい『零の軌跡』にちょっとお邪魔できるというのがうれしいですし、そのプレストーリーで我々が中心となって、次につながるというのは本当にうれしいです。今回も、また新たに魅力的なキャラクターが加わって、楽しく演じさせていただきました。

又吉:今回、初めて出させていただきましたが、ティーリアはすごくお兄ちゃん想いで優しくて、本当に夢見がちな女の子です。私自身、お兄ちゃんがいなくてお兄ちゃんにあこがれている部分もあるので、「お兄ちゃん」と呼べたのは得したなと思っています(笑)。ストーリーも、バトルあり、笑いあり、感動する部分もありで聞き応えたっぷりだと思います!

進藤:ゲストという形で、初めて参加させていただきました。カイは拉致されて、指輪の力で自我を失っている状態で登場したので、(本当のカイは)ストーリー展開にはあまりかかわらず、気がついたら「ボクは何してた?」という状態でした(笑)。妹がかわいい、という一心で演じていたので、それが伝わればうれしいと思います。

高戸:姿は男、心は女! というミシェルを演じた高戸です(一同笑)。私も今回が初めてなのですが、設定としては以前に会っているので、会っている体で演技をしました(笑)。ストーリーにはまったく関係せず、事件が終わってから登場するので、これから始まるストーリーに絡んでくるという形です。僕自身も、このキャラクターをもっともっと深く知りたいですし、(次のドラマCDでも)絡ませてください(笑)。(『軌跡』シリーズのような)長いストーリーに参加させていただくのはうれしいですし、これからの展開も楽しみです。

――『空の軌跡』と『零の軌跡』の間の話ということですが、エステルとヨシュアの聴きどころはどこになりますか?

神田:エステルは、かわいらしい年下の女の子がいると、すぐギュッと抱きしめてしまうのですが、今回はさびしがっているティーリアの家に行って、ギュッとしてあげる場面がありました(笑)。エステル自身、決して大人っぽいわけではないのですが、一生懸命お姉さんぶるのがかわいらしいところだと思うので、今回もエステルのそういうシーンがあってうれしいです。

 あとティーリアが、カーネリア(※1)を朗読をする部分があるのですが、エステルもiPhoneアプリで朗読します(笑)。『朗読少女』というアプリがあって、その中で、エステルが『カーネリア』など作中の小説を読む朗読コンテンツが配信されるんですね。そういった作中の伏線と現実がリンクした部分もありつつ、今回の物語はできています。

※1……『空の軌跡』の世界で人気の娯楽小説。今回のドラマCDに登場する、とあるキャラクターが登場人物のモデルになっている背景を持つ。物語の味付けをするのに、重要な役割を果たしている。

斎賀:今回のヨシュアは、『空の軌跡』シリーズでいろいろ乗り越えて、人間的にも明るくなって、普通の青年らしい部分も出てきた段階です。あいかわらず人に優しくて、特に小さい子や女性に優しいところに自覚がない……というのも変わっていなくてうれしいなと思いました。あと先輩遊撃士のトヴァルさんも魅力的でしたし、ミシェルさんの迫力も楽しかったですし、この方たちとの仕事を、もう1回演じてみたいなと思いました。兄妹の2人もすごく気になる存在だったので、まだまだ広がりが期待できる物語ではないかとも思いましたね。

――今回、ドラマCDに初めて参加する3人はどんなところが聴きどころだと思いますか?

又吉:えっと……ヨシュアさんは女好きではないんですよね?

斎賀:え、え!? 違います(苦笑)。

又吉:演じた時、ヨシュアさんが女の子にすごく優しくて、この年齢(10~11歳)の女の子にもすごくジェントルマンとして接してくれたんですね。だから、私もキュンとしてしまったんですけど、ティーリアのすごくキュンとしたところを出したくて演じました。夢見がちな女の子なので、恋にもいっぱいあこがれがあるでしょうし、もっとそういうところを演じたかったです!

高戸:あの、神田朱未さまが何かおっしゃりたいようですけど……。

神田:(ひどく低いテンションで)あっ、そー……って。

――(一同笑)。進藤さんはいかがですか?

進藤:アフレコの途中までエステルとヨシュアが義理の兄弟ということを知らなくて、「2人はどんな関係なんだろう?」と思いながら、2人の微妙な距離感がある掛け合いを聞いていたんですね。でもその距離感がすごく心地よくて、2人のチームワークもステキだなと思いました。だから、2人の掛け合いが聴きどころになると思います!

斎賀:(小声で)エステルのバカっぷり(が聴きどころになる)って、言っていいですよ。

神田:どうしてー!?

進藤:エステルが派手に転んだ場面で、どんなすっ転び方したんだろう、絵になったらどうなるんだろうと思いましたけれど(笑)。

斎賀:こっちと言ってるのに、こっちじゃないドジっぷりとかね。

神田:私のことキライですかー? 皆さん!!(一同笑)

進藤:それとカイとしては、妹とのやり取りですかね。カイは、本当に妹のために一生懸命に働いていて、そのためにさらわれてもいるので。妹を想う気持ちは聴きどころです。それと、カイが指輪の拘束から目覚めて自分に戻った時、妹に対してずっと罪の意識を持ち続けている――自分が子どものせいで、ティーリアの目が見えないのを治せない(※2)ことに苦しんでいて。こんなにも罪を背負う気持ちは、私にはちょっとそこまで思いつめなくても……と思う部分もありましたが、それくらい妹が好きなんだろうなと感じました。カイのこの年齢(13~15歳)なりの心の葛藤というのも、聴きどころだと思います。

※2……ティーリアは目に病を持っていて、放っておくと失明してしまう状態。カイは、妹の病の治療費を得るため、日々工房で残業をしている。

――ミッシェルの出番は少ないとのことですが、高戸さんはどこが聴きどころだと感じていますか?

高戸:やっぱり2人の関係――コンビの軽妙さというか、戦っているところと、仲よく話しているところの絶妙なコンビネーションですかね。初めて参加したのに、すごく芝居がやりやすかったですし、2人に対してのボクの位置付けというのも、すごく素直に入ることができました。それと、兄妹に対して放っておけないエステル、それに振り回されるヨシュア、というストーリーのふくらむおもしろさが聴きどころだと思います。

 私自身の役は、2人のお父さんのことはよく知っているんですよね、世代的に。そういった意味では、そのあたりのサブストーリーも今後出るかもしれませんし、そうなれば、2人とのかかわり方もまた変わってくると思いますが、今回は親戚のおばちゃんみたいなノリで演じさせてもらいました。テンションは誰にも負けません!

――最後に、ファンへのメッセージをお願いします。

斎賀:こういう形でまたエステルたち、その周りのキャラクターたち、プレストーリーのキャラクターたちが、皆さんの前にお目見えすることができました。それは本当に、皆さんの応援のおかげだと思っています。これからもぜひ、また皆さんと一緒に遊べるように、皆さんに聴いていただけるように、見守っていてください。よろしくお願いします。

神田:今まで『零の軌跡』に至るまでも、伏線がたくさんありました。そして今回のドラマCDだけを取っても、「最後にちらっと話に出てくるあの人が、次のあそこの?」とか、「アインさんは『空の軌跡 the 3rd』に出ているよ」とか、たくさんの伏線や相関図が、大きい一枚絵を描いているかのようにつながっていっているんですね。それを照らし合わせてもおもしろいですし、今回のドラマCDだけを切り取ってもおもしろいです。『軌跡』シリーズという大きな世界観を、今後も楽しんでいただけたらなと思います。私も、レンちゃんを見つけるまでは続けるぞ!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 インタビューとは別に、トヴァル役の杉田智和さん、シスター・アイン役の中友子さんからもコメントをいただいているので以下に掲載する。

『軌跡』シリーズ
▲左から杉田智和、中友子。

――収録を終えての感想をお聞かせください。

杉田:王道のファンタジー作品『英雄伝説』にかかわれて、うれしかったです。

:アインは不思議な人ですね。最初は「かっこいい!」と思っていたのですが、以外にお茶目なところもあって、楽しかったです。前回のドラマCD『空の軌跡 the 3rd』から引き続き出演できて、光栄です。

――ドラマCDの聴きどころを教えてください。

杉田:あのシスターの切り札はきっと……「ロボ!! 行きなさい!!」に違いありません。

:トヴァルとのやりとり。あと、やっぱり“物語”!

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データ

▼ドラマCD『零の軌跡 プレストーリー -審判の指環-』
■発売元:キャラアニ
■品番:CADC-41
■発売日:2010年12月18日
■価格:3,150円(税込)
 
■ドラマCD『零の軌跡 プレストーリー -審判の指環-』の購入はこちら
キャラアニ
▼ドラマCD『空の軌跡 オリビエ物語 ~未完成の叙事詩~』
■発売元:キャラアニ
■品番:CADC-40
■発売日:2010年12月18日
■価格:3,150円(税込)
 
■ドラマCD『空の軌跡 オリビエ物語 ~未完成の叙事詩~』の購入はこちら
キャラアニ

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