2010年12月24日(金)
――ゲーム中では、持ち歌の『JEWEL』を始め、多数の歌を歌われていますが、収録はどうでしたか?
ポップス調のアイドルっぽい曲だったり、80年代を感じるような懐かしい曲だったり、バラエティに富んでいたので、私が個人的に歌わないような曲が満載で楽しかったです。狙いも曲ごとに明確に出ていて、ジャンルで考えても楽しかったですね。
歌っていて思ったのは、簡単そうに聴こえるんですが、難しい曲が多いということです。一音一音歌っていくと音が急に飛んで、難しいメロディだと感じました。あとは、音譜と歌詞のハメ具合も、なじみのないハメだったりして特徴的でしたね。作っている方の才能が出ていると思いました。
――酔っ払ったバージョンの収録について、教えてもらえますか?
酔っ払ったバージョンは……ひどいとしか言いようがないくらいに、どれもひどいですよ(苦笑)。キレイに歌わなければ大丈夫だろうということで、音程が外れてもずっとそのままという流れで収録しました。普通の状態の曲は遙華のキャラクターを意識して、できるだけカワイく歌うように心がけているんですが、酔った時に関しては自由に歌えたので、かなりノリノリで歌いました。
とは言え、全部一発録りなんで、どんな風になっているか、私としては恐いんですね。『横浜ラプソディー』は意外とノリノリで歌えたので、好きな曲です。
[開店準備スタッフ]レコーディングに立ち会った店長(※ドリームエックスクリエイト代表)は、「『絶対アイドル☆宣言』の酔っ払ったバージョンがすごくいい」と話していましたよ。
私、どういう風に歌いましたっけ? ……『ドリームクラブ ZERO』の楽曲は、1日に6~7曲を一気に収録したんです。加えて、酔っ払いバージョンは1日で録ったので、どの曲をどう歌ったのか、覚えていないんですよね。
1曲やったら次、それが終わったらまた次っていうレコーディング。取り直しをしない上に、自分で聞き返すヒマもないので、どうなっていくんだろうという不安。そして私的には「この曲を世に出してしまっていいんですか?」という気持ちで一杯でした。
――かなり不安だったんですね?
収録前に、同じ事務所の早水さん(玲香役の早水リサさん)に「歌は一発撮りだから、頑張ってね。好きにやっていいみたいだよ」と言われて、「よし、頑張ろう!」って思いました。でも2度目がないというのは、一発芸みたいですごいですよね。そんな収録はこれまでにやったことがありませんでした。
個人的に、絵と歌がマッチせず、歌だけ浮いてしまうのが心配なんですよ。大丈夫ですかね? 私は抗議文が来ると思うんですが。……一応、スタッフさんのOKが出た公認のものなので、許してください!
――大丈夫だと思います(笑)。ラジオではノノノを挙げていましたが、他に『ドリームクラブ ZERO』で気になるキャラはいますか?
どのキャラもカワイイですよね。でも、一番インパクトが強かったのは、魔璃(まり)様ですね。この方は一体……と思って。黒魔術師で、背中の羽や眼帯はゴスロリをイメージしたファッションということで納得しました。ただ、少し怪しげな雰囲気があって気になりましたね。
あとは、セッちゃんは存在がカワイすぎて「ドリームクラブで働いていていいのかな?」っていう(笑)。来店した方を一番最初にノックアウトするのは、きっとセッちゃんではないかと。るいさんは女の人から見ても、あのボリューム感はすごい色っぽいと思いながら見ていました。
椎名さんがチョイスしたのは、こちらの3人。左から魔璃、セッちゃん、るい先生。 |
――遙華はかなり大金持ちですが、椎名さんの知り合いに同様のお金持ちはいますか?
……結構いますね、あんまり言ってしまうと、なんですけど。以前に一緒に仕事をしていたタレントさんで、全部カードで購入して、小銭を持ったことがないという人がいました。いつもはマネージャーさんが買ってきてくれるので、自動販売機でジュースを買ったことがないということを聞いて、すごいと思いましたね。本当のお金持ちの方って、生まれた時からお金持ちで、幼少のころから認識が違うことを実感しました。
――なるほど。遙華をはじめ、ホストガールはカワイらしい衣装ですが、機会があれば着てみたいですか?
胸が空いているっていうのは、結構勇気がいると思います。あと、このガーターベルトですね。生まれてこの方、はいたことがないですよ! これを女の子がつける時って相当勝負の時じゃないですか? この勇気は一生出ないと思いますね。でも、それ以外だったら……ちょっとアレンジを加えればいけるかもしれません。
――ゲーム中だと衣装を変えることができるんですが、こんな衣装が似合いそうというのはありますか?
お嬢様っぽい格好やドレス系は絶対に似合うと思うんですけど……カチューシャが外れるなら、ちょっとダボダボめでストラップの部屋着にスリッパとか似合うんじゃないかな。ピッタリしたのでなくて、ダボッとした服とか……どうですか?
[開店準備スタッフ]『ドリームクラブ』には素肌にYシャツを着せた“メンズYシャツ”という衣装があるので、そこにモコモコのスリッパをあわせれば、できますね。
Xbox 360『ドリームクラブ』の“メンズYシャツ”。かなりきわどい衣装になっている。 |
ええええ! ……裸Yシャツ。やっぱり、男の方の夢なんですか?
――……わりと好きな人が多いかと。
大好きなんですか? そうなんですか……夢をかなえてくれる、まさに“ドリームクラブ”ですね。男の人が着せたいと思う服と、女の子がカワイイと思う服はやっぱり違う。私は、ダボっとしたものでも、Yシャツよりセーターとかを着てほしいとか思うので。……遙華はどんな格好をさせられるのかな? 心しておきます!
――本作を説明する上で外せない“ピュア”という単語があるんですが、椎名さんはピュアってなんだと思いますか?
遙華は、「ピュア、それはプライスレス」って言い切るタイプなんです。私が思うピュアは、妄想ですね。妄想がないと楽しくないですよね? 何しろ、ドリームクラブですから。ピュアはドリームなんです。
少女マンガって、キレイな男の人がたくさんいて、自分をチヤホヤしてくれるんですが、それと一緒じゃないですか? 妄想して毎日が楽しくなる。なので、殿方の気持ちはわかりますね。毎日ドップリ漬かってほしいです。
――最後に、発売を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします。
新キャラで出させていただいたのは、緊張もしたんですけど、もし遙華をプレイした人が「『ドリームクラブ ZERO』は楽しい」と感じていただければ、演じたかいがあったと思います。ぜひすみずみまで、心ゆくまで堪能していただければと思います。できれば遙華とハッピーエンドのところまでいってほしいですね。NG会話にいかないように頑張ってください。あと、ぜひ歌はたくさんリクエストしてください!
インタビューに応えてくれた椎名さんは、最新アルバム『for you』を12月22日にリリース。12月31日には、東京の東京国際フォーラム ホールCで、ライブ“HEKIRU SHIINA TOUR2010~2011”が行われる。 |
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