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2010年12月23日(木)

5pb.のこれからに注目した一冊『電撃5pb.』は明日発売! 特集2日目は付録制作

文:電撃オンライン

 12月24日に発売される『電撃ゲームス』責任編集『電撃5pb.』(アスキー・メディアワークス刊)について、制作担当編集に4日連続であれこれ聞いてみる連載企画。2日目の今回は、付録のクリーナークロスカレンダーと下敷きの制作経緯についてお届けする。

■第2回:付録の制作について

――まずは付録のクリーナークロスカレンダーについて聞かせください。

 付録を付けようと決めた当初は、“ネタ度の強いもの”だとか、“もっと高価なもの”だとか、いろいろ考えてはいたんですよ。ただ、本のコンセプトを詰めていくなかで、今回に関しては“特定のファン層に向けた方向性の付録は違う”だろうという結論に行き着きまして。

――それはどういった理由で?

 発売中の人気タイトルを掘り下げた副読本のようなものであれば、そのタイトルのファンを喜ばせることだけを考えて付録を作ればいい。でも、今回の本は5pb.さんの“これから”の展開に注目した本なんですよ。今後、5pb.さんからはこういったゲームが出て、来年の活動予定はこうで、『電撃ゲームス』はこんなところに注目していますよっていう本なんですね。なので、既存のファン層は当然意識しつつも、その層だけにターゲットを絞り込んだ内容にはならないようにしています。となれば、表紙に惹かれてこの本を買ったけど、発売中の5pb.タイトルはよく知らないという人でも使える付録がいいだろうと。そういう考えのもとに、2010年の『電撃ゲームス』と『電撃PlayStation』の付録をリサーチしてみた結果、万人受けした付録というのがクリーナークロスだったんです。

――確かに、クリーナークロスなら自分が知らないタイトルの絵柄であっても困らないですね。

 さらにそこから、「5pb.さんのタイトルには魅力的なキャラクターがたくさんいるのだから、1枚や2枚じゃ足りない」、「年末に出すのだから、カレンダーにしてみてはどうだろうか?」といった案を加えていった結果、12枚組のクリナークロスカレンダーという形になりました。わりとストレートな考え方だとは思いますが、今回のコンセプトでは“外さないこと”が一番大事なのかなと。

――もう1つの付録の表紙下敷きについては?

 これも、いわゆる定番アイテムですね。たとえ下敷きとして使わないとしても、表紙の絵に惹かれて買った人なら単純にうれしいですよね。ちなみに裏面は、『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』TVアニメ化記念用にhukeさんが描いたイメージビジュアルになっています。こちらは、既存の『STEINS;GATE』ファン向けです。

――どちらも実績のあるアイテムということで、制作はサクっとできた感じですか?

 それが、そうでもないんです。下敷きは特に問題ないのですが、クリーナークロスのほうが結構大変でした。というのも、布への印刷は、紙やプラスチック(下敷き)への印刷とは勝手が違っていて、色の調整が大変なんですよ。イラスト本来の色をできるだけ再現するため、印刷に使われるCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)という4色の調整を行うのですが、ヘタに色を乗せすぎると布の場合はニジミが発生してしまうんですよ。特にクリーナークロスの布はあたりが柔らかくニジミが出やすいうえ、今回は6タイトルで12枚ですから。どのイラストを基準とするのか、どの色の強弱を調整すればキレイに出るのか、印刷所の担当さんにはかなり面倒をかけました。でも、その甲斐はあって、最終的にいい色が出せたと思います。買っていただいた方は、付録の紹介ページにある見本の写真と実物を、ぜひ見比べてもらえればと。

『電撃5pb.』 『電撃5pb.』
▲左側に置いたのが最初期版で、右側に置いたのが最終版。写真の画像だとほとんど違いがわからないと思いますが、肌の発色に注視して調整を入れています。▲下敷きの表面(左)と裏面(右)。表紙では文字などで隠れてしまっている部分もバッチリ見えます!

(C)2011 5pb.Inc.
(C)2011 5pb./Nitroplus 未来ガジェット研究所

データ

▼『電撃5pb.』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2010年12月24日
■価格:2,500円(税込)
■サイズ:A4変型
 
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