2010年12月24日(金)
日本コロムビアから発売された音楽CD『THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON-』の『04 菊地真』『05 如月千早』『06 四条貴音』について、キャストにインタビューを行った。
『THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2』は、バンダイナムコゲームスのXbox 360用新作『アイドルマスター2(以下、アイマス2)』に関連したCD。新設定の765プロアイドルたちによってつづられる、キャラクター別のアルバムだ。12月1日に『04 菊地真』と『06 四条貴音』が、12月8日に『05 如月千早』がリリースされた。
今回、そのCDに出演している真役の平田宏美さん、千早役の今井麻美さん、貴音役の原由実さんにお話を伺った。3人が考えるCDの魅力、来年1月10日に行われるイベントの意気込み、『アイマス』ファンへの思いなどを聞いたので、ぜひチェックしてほしい。(インタビュー中の名前は敬称略)
▲左から、平田さん、今井さん、原さん。 |
●真の新曲『tear』について
平田 聴いていただくとわかるかと思うのですが、もしかしたら真が、あと10年ぐらい経ったら体験するのではないかというような、グッと大人っぽい詞です。曲はひと言で言うと「カッコいい」んですが、曲と歌詞がマッチしていて、聴いていて切なくなるけれど、ある意味最後は前向きになれるのではないかと思えます。
聴きどころは……いつも思うんですけど、専用曲がどんどん難しくなっていて、すごく腹式(呼吸)を使って歌うことが強くなっています。この曲1曲を歌うだけで、マラソンを走ったんじゃないか、ぐらいのカロリー消費で大変でした(笑)。
●千早の新曲『眠り姫』について
今井 まず始めに、千早のCDだけ発売日が1週間ずれてしまって、楽しみにしてくださっていた皆さんには申し訳ない気持ちです。自分でも(延期は)気にしていたんですけれども、それを忘れさせてくれるぐらい、『眠り姫』はすばらしい楽曲です。自分が今まで千早として歌った曲の中で、これほどまでに千早の心情とか環境とか、すべてのものを織り込んだ曲はないので、本当にうれしく思っています。
この曲は、千早としても私としても思い入れが強くて、レコーディングのことを思い出すと今でも感情がたかぶってしまうほどです。『アイマス』を応援してくださっていて、千早という人間をちょっとでも好きだと思っている方には、本当に“響く”曲になったと感じています。『アイマス』をまだ知らない方が聴いても、圧倒される曲というか、一度聴いたら忘れられない曲だと思います。
曲を作ってくださった椎名(豪)さんがレコーディングでおっしゃっていたのは「楽曲として、とにかくCDで聴いてほしいという思いが強い」ということでした。私も『アイマス』にかかわって、いろいろな楽曲の制作に携わってきて、音楽作りでも自分なりの取り組み方を培ってきたつもりではあったんです。ですが衝撃だったのは、この楽曲はいい環境で聴いた時とそうでない時に、音の繊細さ、空気感、表情がまったく違うんですね。できれば、許せる限りのいい環境で聴いていただいたら、「音楽っていいな」と思ってもらえるような楽曲になったかなと思います。一度、すごくいい環境で聴いてみてほしいですね。
●貴音の新曲『風花』について
原 前回歌わせていただいたのが『フラワーガール』で、すごくかわいらしい曲だったのが意外だったんです。『風花』は本当に貴音らしいというか、カッコよくてキレイで覚えやすくて、すばらしい曲だと思います。
ただ聴いた限り、歌ってみるまでは難しそうだなとも思っていまして、何かの収録後だったと思うんですけど「収録日は1週間後ぐらいだけど、試しに歌ってみよう」ということなって……。その時点では全然“貴音が歌う『風花』”になっていなかったんですよ。周りからも「大丈夫なん?」って心配されるぐらい(笑)。
何度も何度も、歌詞の意味や理解を深くしていって、練習を重ねていくうちに、だんだん貴音が歌う『風花』になっていることが自分でもわかってきました。レコーディング当日には「この前と全然違うやん!」って言われまして。歌ってみて、やりきった感がありますし、聴いてみてもすばらしいデキになったなと思います。そういった苦労があった曲なので、皆さんも聴いていただけるとうれしいです。
→今井さんは『愛について』を知らなかった!?(2ページ目へ)
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