『AngelLoveOnline』Season10“恐竜の森”体験レポ

文：電撃オンライン

　キューエンタテインメントはPC/PS3用MMORPG『AngelLoveOnline（エンジェルラブオンライン）』で、1月13日にアップデートSeason10“恐竜の森”を実装した。前回の大型アップデート“おかしな国”の実装が昨年の4月28日だったのだから、実に約10ヶ月ぶりの大型アップデートとなる。

　恐竜の森は『ALO』メインストーリーの第8話にあたる。今回のアップデートでもメインストーリーを含めて40以上のクエストを追加がされ、さらには新エリアや新システムなど、ボリューム満点の新要素が山盛りだ。さっそくその内容をお伝えしていこう。

■恐竜が闊歩する新エリア・恐竜の森

　外界との交流がほぼ断たれたジャングルで独自の文化を形成し、古代の猛獣たちを飼いならしながら暮らす人々。浮き沈みの激しい狩猟生活の中では、強い力こそが行きぬくために重要なものだと考えられている。そして人々は力を求め、サタンの力を借りる道に走ってしまった。強大な力を手に入れた人々は、やがて外界の侵略という野望を抱くように……。その侵略勢力に天使であるプレイヤーたちが立ち向かう、というのがSeason10メインストーリーのあらすじだ。

▲新フィールドマップ、恐竜の森。推奨レベル80～150と、中級者から上級者向けのマップだ。一番右の“フーカ集落”がプレイヤーたちの拠点となるだろう。

　新エリアにはレベル80～90のキャラクター推奨の“迷いの洞窟”から、レベル140～150推奨の“スス砂漠”まで、合計7マップが追加された。原始ジャングルがテーマとなっており、場所によっては動く巨大な恐竜オブジェクトなども見られる。

　登場するモンスターも当然、恐竜のような姿をしたものが多く、恐竜の背にかわいらしい女の子が乗っているキュートなモンスターもいる。しかし“恐竜の森”はレベル90以上、パーティ推奨の高レベルキャラクター向けのマップ。30種類以上追加となった新モンスターたちは、どれも凶悪なものばかり。見た目のかわいらしさにだまされると、痛い目にあいそうだ。

▲形状からして草食恐竜っぽいのにやたら凶悪に見えるモンスター。かわいいけど、戦うとなるとちょっと怖い。		▲恐竜の森の入り口にあたる“迷いの森”は鬱蒼としており、恐竜よりも古代っぽい感じのモンスターが。		▲マスコット的な感じで人気が出そうなモンスター。フィールドによって色違いヴァージョンも存在!?

　そして恐竜の森の奥地には、新インスタンスダンジョン“恐竜コロシアム”が追加された。このダンジョンは、レベル145以上のキャラクターによるフルパーティ推奨という凶悪さ。開発元の台湾では、プレイヤーがクリアするまで1ヶ月半もかかった、『ALO』最高難度ダンジョンらしい。運営チームでテストプレイしてみたところ、最高レベルのキャラクターが瞬殺されるという事態が続出した。本記事が掲載される頃には、日本でもすでに多くのプレイヤーがダンジョン制覇に向けてチャレンジを続けているであろう。

　ダンジョン内は序盤の3エリアと、最終ボスが現れるエリアの計4エリアで構成されている。キャラクターの強さに任せてただ力押しだけで進めるダンジョンではなく、雑魚モンスターを一定数以上倒してしまうと中ボスが去ってしまい先に進めなくなるなど、いろんな仕掛けも施されているというから厄介きわまりない。これまで以上にパーティメンバーの連携が必要となるだろう。

　攻略が難しいだけあって、クリアすればレア装備が入手できるかもしれない。一応、台湾版よりも日本サービス版に合わせてモンスターステータスをほんの少し抑えてはいるが、最高難度のマップなので開発者からの挑戦と思って、クリアを目指してほしい。

▲最高レベルのキャラクターが集まったフルパーティでもクリアするのが難しい恐竜コロシアム。知恵と勇気と友情をもって挑もう！

■Season10でボスキャラもペットにできる

　かなりの高レベルプレイヤー向けコンテンツが追加された本アップデートだが、なにも難易度を高くして、プレイヤーを苦しめよう（？）というわけではない。同時にキャラを強化できるよう、さまざまなシステムやアイテムの追加も行われている。まず嬉しいのはレベル165～170対象の武器や防具、背中装備の追加。これらの装備は先述のインスタンスダンジョンのモンスタードロップなどで入手できるようだ。乗り物や機甲、ペット、レシピアイテムなども新たな物も追加となっている。

▲新登場の武器。レベル180以上の未実装の物も含まれているので、注意してほしい。

▲軽装から重装まで、シールドも高レベルのものが追加となっている。当然、見た目だけでなく、性能も超優秀！

▲追加となった背中装備。マントは新実装のフィールドにふさわしく、勇ましい感じ。バッグはかわいい。

▲追加の乗り物も、やはりフィールドに併せて恐竜系多し。機甲は今までのものと比較して、メカっぽさを強調。

　また、融合システムのペット融合で入手できる“融合レアペット”にも新しいペットが追加されている。特に今回、目玉となりそうなのは、Season9“おかしな国”のボスモンスター（というか女神様）、アトロポス、ラケシス、クロトが、稀に融合レアペットとして登場するところだ。実際にこれらを引き連れて歩いてみたのだが、とにかく大きいし、やたら目立つ！　とんだ下克上状態なのだけど、正直、引き連れてる自分のキャラの方がペットに見えたりとか……。レアなだけあって、めったに獲得できることはないそうだが、もし入手できたら、みんなから一目置かれることは間違いない。がんばってチャレンジしてみよう。

▲“運命の三女神”があなたのペットに！　実際に連れて歩いたら目立つどころの騒ぎじゃないですね、これ。

▲女神のほかにもレアペットは存在。エッグドラゴンとバトルメイド。女神ほどの大きさはないが、こちらも人気出そう。

■レベルキャップ開放と新スキルの実装

　ここまで高レベル用の装備が云々と書いてきたが、「あれ？　『ALO』ってレベル150がキャップでは？」と思う人もいるだろう。実はSason10でレベルキャップは170まで開放されるのだ。恐竜の森でどんどんキャラを育てて、最新の装備を身につけたいところだ。さらに、開放されたのはレベルキャップだけではない。凶悪な悪魔たちと戦うための戦闘系技法の新たなスキルも15種類以上が開放となっている。今回開放されたスキルのスキル書に関しては、入手はNPCからで、モンスタードロップの物はないとのこと。当然ながら値段は張るが、がんばってガンガン身につけていこう。

▲強力そうな新戦闘系スキルの数々。フーカ集落で入手可能だ。レベル120以上のキャラクターで習得できる。

　また、今までは聖域戦場での報酬経験値は、レベル125以上になると頭打ちで、それ以上のレベルではずっと一定の経験値しかもらえないというのが『ALO』のシステムだった。しかし今回のアップデートにより、敗北時の基本報酬経験値や勝利時の最低報酬経験値、最高報酬経験値にレベル170までの経験値テーブルが追加となり、参戦キャラクターが高レベルであればあるほど、もらえる経験値が多くなって高レベルキャラクターを育てやすくなった。さらに、聖域戦場の報酬には技法経験値も追加されるようになっている。

　そのほかにもレベル100～140の大部分の各職防具の魔防値がアップになったり、生産においても、レベル121注文書納品時の獲得経験値がアップになったりと、いい具合の改正が入っている。反面、調整のためにレベル145～150の防具の魔防値は若干ダウン修正が入っているが、これは致し方ないところか。エンブレムウォー用のシンボルの最大レベルがレベル5からレベル7に拡張され、シンボルのHPが増やせるようになったり、シンボルレベルを上げる時に投入する資材アイテムに11級の資材アイテムが追加になったりの変更もあるので、チェックしておこう。

▲新たな経験値テーブル。左から、聖域戦場での報酬経験値、技法経験値、ダンスパーティ経験値。

■実はアップデートの一番の目玉!?　トロフィーシステム実装！

　本アップデート最大の要素ではないかとも思われるのが、次に紹介する“トロフィーシステム”だ。さまざまな課題（トロフィー）をクリアすることで称号が獲得できる。称号自体はどれをつけようが、キャラクターの頭上に表示されるだけで、特にステータスが変更されるなどのボーナスはない。しかし、称号を獲得する度に“カルマ値”なる数値が蓄積され、特定の数値に達すると、キャラクターのステータスを永続的にアップする効果を得られるのだ。

▲ステータス表示脇のアイコンをクリックすればトロフィーウィンドウが開く。

　トロフィーの獲得条件はカードファイル内に集めたカードの枚数や、裁縫技法ランクのランキングがトップ100に入る、ペットを多数捕獲するなどさまざま。クエストクリアで得られる称号もあるので、“恐竜の森”だけでなく過去のコンテンツにさかのぼってプレイする必要も出てくるだろう。久しぶりの大型アップデートということで、早く新しいフィールドで遊びたいと、はやる気持ちもあるかもしれないが、カルマを累積していくことで追加される能力は、着実にキャラクターを強化する。強力な敵に立ち向かっていくためには、急がば回れの精神でトロフィーを獲得しにいく方が、結果的には近道かもしれない。

▲トロフィーウィンドウから称号獲得条件を確認。獲得したカルマ値や効果もひと目でわかる。

■節目のサービス5周年に向けて『ALO』は今後も突き進む！

　今年でサービス開始から4周年を迎え、もはや立派な中堅タイトルとなった『AngelLoveOnline』。プロデューサーの君塚靖征氏とディレクターの大泉公司氏は、これまでの4年間を振り返っての印象的なできごととして、やはりPS3版の配信が大きかったと語った。PC版とPS3版があるため、やはりPC版オンリーのオンラインゲームと比較して、アップデートなどの際は、片方のクライアントでは問題がなかった部分が、もう片方ではテスト段階でトラブルが発生したこともあり、苦労も多かったようだ。しかし、PS3版の公開により、これまでオンラインゲームをまったくやったことのないプレイヤーが遊んでくれるという、嬉しいことも多々あったという。PS3版のサービス開始時期に、なぜかPC版のプレイヤーも増えたそうで、興味をひきつけるのに有効な施策だったのだろう。

　また、以前はコミックマーケットで企業ブースを出展していたが、なにせコミケは人が多く『ALO』目当てのお客さんがなかなか入場できず、グッズを買い逃す人が多数出てしまったとか。以降はその反省を踏まえ、ネットカフェなどでグッズを販売する“Qonline Market”というイベントを実施。恒例イベントとして定着しているそうで、運営とプレイヤーの距離が近いサービスを目指していくと述べた。

　今後のアップデートは半年に1回を目標に実施し、台湾サービスではすでに実装となった“法老秘法”が、今年の夏ごろには日本でも実装できる見通し。新しいフィールドマップはエジプトに近いイメージだそうだ。

　サービス5周年を目指していく『ALO』。今回のアップデートで、よりキャラクターが強化しやすく遊びやすくなっているので、ぜひ一度体験してみてほしい。

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• 『AngelLoveOnline』公式サイト