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2011年2月18日(金)

【世界の社窓から vol.6】『みんなの冒険カナン』で知られる台湾XPEC社

文:電撃オンライン

 PC用オンラインゲーム愛好家の皆さん、こんにちは。オンラインゲーム開発/運営の現場の空気を伝える本連載“世界の社窓”からのレポーター、おハナです。まだまだ寒いけれど杉花粉はすでに飛び始め、日中はクシャミや目のかゆみといった症状が出始めた読者の方も、多いのではないでしょうか。よく晴れた風の強い日は、おうちで静かにオンラインゲームをしましょう。

 第6回で紹介するのは台湾の開発会社XPEC(エクスペック)。『みんなの冒険大陸カナン』『虹色どうぶつ園』などのブラウザゲームや、マルチプラットフォーム対応で発売された『Shrek Forever After』のようなコンソールゲームの開発まで幅広く手がける、ゲーム開発会社です。

『世界の社窓から vol.6』
▲XPECの正面ロビー。会社の公式サイトに地図がなく、事前にいただいた住所と手元の台北市内地図、道路の番地表記だけを頼りに一人でなんとかたどり着きました。

 まずは恒例の社長室から拝見……と思ったのですが、突如ロビーに大勢の人が集まり始め、あっという間に大混雑。何事かと見つめていると、カウンターになにやら美味しそうな食べ物が並ぶではありませんか。これは台湾の会社では珍しい光景ではなく、食品メーカーがお昼休みや夕方のタイミングに、新製品を持ち込んで試食&販売を行うそうです。お弁当のようなその場で食べるものというよりは、夕飯のおかずだったり家族みんなで食べる甘味だったり。気に入ればその場で予約や購入ができます。ジーと観察してましたが、まぁ皆、無料のおやつ代わりに食べてるみたいでした(笑)。

『世界の社窓から vol.6』 『世界の社窓から vol.6』

 試食に手を出す勇気のなかったおハナは、後ろ髪を引かれつつもXPEC会長 Aaron Hsu氏の部屋へと移動。室内にはアンティーク家具が置かれ、しっとりと落ち着いたイメージでまとめられていました。木の温もりっていいですよね。

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▲ベンチで物憂げな表情を見せているのは、社内を案内してくれたマーケティングマネージャーです。

 次に案内されたのはAaron Hsu会長の“特別なお部屋”。どう特別かと言いますと……。

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 上の写真を見て、何が特別かわかりますか? この部屋は会長が大切にしている宝物が飾られているんです。特に壁の飾り棚に置かれた、「ハードロックカフェ」のロゴ入りグラスに注目。ハードロックカフェは世界展開している飲食店で、お店ごとに形の違うオリジナルのピンバッジや、ロゴ&地名入りビールグラスを販売しており、熱心なコレクターも大勢います。会長が世界中のハードロックカフェを巡って買い集めたグラスが、ずらりと並べられているんですね。中には閉店してしまい、もう二度と手に入らない物もあるんだとか! 案内していただいたSさんは「気をつけてくださいね、もし割ったら大変なことになります……」と、とても慎重に歩いていました。そしてアンパンマンとドラえもんグッズがやたらとあるのは、会長にそっくりという理由で社員から贈られたプレゼント。アンパンマンに似てるって、たぶん褒めてるんですよね?

■台湾の人はなぜキャラクターグッズをそんなにも愛するのか?

 台湾LOVEで、頻繁に台湾旅行に行くおハナがいつも不思議に思うのは、あちらの人はとにかくキャラクターグッズが好きということ。子供だけでなく、男女問わず大人もゆるキャラ系をとても好むようです。パリっとしたスーツを着たキャリアウーマン風の女性が、バッグや携帯ストラップにゆるキャラをつけてる場面に、何度も遭遇しました。

 XPECの社内はそんな台湾人気質を反映してか、あちこちにキャラクターグッズがあるわあるわ。国内のオンラインゲーム会社も、わりと自由にフィギュアやグッズを飾っていましたが、比べ物にならないぐらい多いんですよ!

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▲台湾のセブンイレブン限定キャラクターにして、超人気のOPEN小將とその仲間達。デザインを手がけたのは日本の広告代理店、電通のキャラクター開発ユニットです。
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▲個人のデスクも華やかというか、自由に好きなものを置いてる感じです。

■モデルに全然困らないファッションチェック in XPEC

 毎度毎度、「出演してくれる人が少ないです」とグチをこぼしている、このファッションチェックコーナー。社員の方の日常を見せることで、社風を伝えるのが目的でもありますが、XPECでは全然モデルに困りませんでした! 男性も女性も恥ずかしがるどころか、ものすごい積極的。ブラウザゲーム『虹色どうぶつ園』の開発チームが丸ごと、仕事の手を休めて大撮影大会になったのには驚きましたけど。

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▲XPECのイケメンとかわいい子を撮影させてほしいという、相変わらずの無茶振りにも笑顔で対応してもらいました。
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▲そしていつの間にか開発チームの全員がエレベーターホールに集まり、撮影大会へ!

⇒次ページからXPECの期待作『Bounty Hounds Online』を紹介

(C)XPEC Entertainment Inc.

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