2011年4月4日（月）

【電撃乙女部】福地なる時空に迷おう！ PSP『遙かなる時空の中で5』プレイレポ

　ちゃお！　電撃乙女部・ライターのぷにこです。今回は、コーエーテクモゲームスから2月24日に発売されたPSP用女性向け恋愛AVG『遙かなる時空の中5』を紹介したいと思います！

　ネオロマンスゲーム『遙かなる時空の中で（以下、遙か）』シリーズを知らない方のために、ごくシンプルに要約すると、（1）主人公が“龍神の神子”に選ばれ、異世界の危機を救うべく召喚される、（2）8人の男性たちが、彼女を守る“八葉”に選ばれる、（3）“八葉”と力をあわせ、異世界の危機を救う中で、彼らのうちの1人と恋が芽生える、とこんな感じ（のはず）。

　これまでに5本のナンバリングタイトルが発売され、初代『遙か』はTVアニメ化もされました。時空を超えた切ない恋を描くシナリオは人気が高く、和風乙女ゲームの金字塔との呼び声も高い作品です。

　ここでは、そんな『遙か』シリーズの最新作『5』について、その魅力を余すところなく紹介したい………と思うのですが、すみません。大事なところは、かなり要約しようと思います。その理由は後述！　あと、電撃オンラインのニュースでも紹介しているので、以下の記事もあわせてご覧ください！

●【乙女部G】発売まであと3日！ PSP『遙かなる時空の中で5』のSSを一挙公開（11年2月21日）
●『遙かなる時空の中で5』でカギとなる武器封印システムとは!?（11年2月17日）
●サブキャラとシステムを紹介！『遙かなる時空の中で5』新情報（11年2月10日）
●『遙かなる時空の中で5』キャラクターのスチルなどを公開！（11年2月3日）
●『遙かなる時空の中で5』が2011年2月24日に発売決定！新キャラやCGも公開!!（10年10月26日）
●『遙かなる時空の中で5』の舞台は幕末！ PSP『遥か4』に体験版も同梱決定!!（10年9月27日）

■ふたつの世界を救う、神子の戦い

　『遙か5』の舞台は異世界の幕末。突然そこに降り立った主人公は、天海と名乗る幕府の高官と出会います。彼が与えてくれた砂時計の力で現代に戻ってみると、そこは見渡すかぎり砂漠……人っ子ひとりいない状態に荒廃していました。現代世界を救うためには、幕末の異世界で怨霊を鎮め、“四神”と呼ばれる神の力を得なくてはならない。天海にそう教わった主人公たちは、少しずつ行動を始めますが、やがてこの異世界も、荒ぶる神や怨霊のせいで、危機にひんしていると知ります。異世界を救うことは、現代を救うことにも通じる。そう信じた主人公は、仲間を集めながらふたつの世界を救うための戦いに身を投じていきます。

　ちなみに、『5』で主人公を守ってくれる“八葉”となるのは、兄代わりの桐生瞬の他に、坂本龍馬、沖田総司、高杉晋作、小松帯刀といった名だたる幕末の志士たち。国が激変しようとしている幕末期にあって、恐らく一番忙しい人たちと言っていいでしょう。おかげで、なっかなか八葉にはなってくれません。全然なってくれないので、多少慌てます。頼んでみたところで「それより長州が重要なんで」とか「近藤（勇）の命令じゃないとだめ」とか言われてしまいます。正直、断られても納得せざるを得ないから困ります。

　しかし、主人公が池田屋事件や禁門の変など史実にも刻まれた事件をくぐり抜け、怨霊を浄化していくうちに、彼らの態度も少しずつ軟化。そしてある大事件が起こった後、彼らも世界の危機を認識して、ようやく主人公の八葉として自覚を持つようになります。こうして志士たちが八葉になるまでのドラマも、本作の見どころの1つと言えるでしょう。

　なお、ゲームシステムはシンプル。メニュー画面から見られる攻略のヒントをもとに、マップに表示されたキャラクターのアイコンを選んでいけば、各キャラクターのルートに入ることはそう難しくありません。戦闘もサクサクと進むので、ゲーム初心者でもご安心あれ！　仲間たちと協力して放つ“連鎖術”は、見た目もハデで気持ちいいですよ。

→次のページでは、いよいよあの攻略キャラクターについて語ります！（2ページ目へ）