2011年3月29日(火)
アークシステムワークスから3月31日に発売されるPSP/3DS用ソフト『ブレイブルー コンティニュアムシフトII』。本作を手がけた森利道プロデューサーにインタビューを行った。
本作は、人気格闘ゲーム『ブレイブルー』シリーズの最新作としてアーケードで稼働中の同名ソフトに、新要素を追加して移植したもの。ストーリーモードには森利道プロデューサーによる新規シナリオを追加、レギオンモードには新ステージおよび仕様を追加している。さらに、新モードとしてABYSS(アビス)モードが用意されている。
森プロデューサーは、本作開発の経緯や注目ポイント、開発中に苦労したポイントなどを説明してくれた。このインタビューを読んで、高ぶる気持ちを抑えつつ発売日を迎えてほしい。
▲本作を手がけた森プロデューサー。なお、写真はロンドンで撮影したもの。 |
――PSP/3DS用『ブレイブルー コンティニュアムシフトII』は、いつごろから開発がスタートしたのでしょうか?
2010年の春~夏ごろにPSP版の企画が始まりました。3DSのスタートはPSP版よりも後になります。
――対応機種をPSPと3DSにした理由について教えていただけますか?
できる限り手軽に『ブレイブルー』を楽しんでいただくために、両機種での発売を決めました。特にストーリーモードは、通勤通学途中を含めて、ちょっとした時間にやっていただくのもアリだと思います。
――注目してほしいポイントについてお願いします。
まずは“アビスモード”です。このモードは1人で進められ、キャラのパワーアップ要素などやり込めるモードになっています。もう1つは追加されたストーリーモードです。
▲選択したキャラクターを強化しながら、階層都市カグツチの最深部を目指して戦い続けるサバイバル形式のアビスモード。チェックポイントでゲームを終了させると、得点をP$に変換することができる。 |
――ストーリーモードにはどのような要素が追加されているのでしょうか?
具体的に話してしまうとネタバレになってしまうので避けさせていただきますが、“士官学校編”と“第七機関編”というのものが収録されています。士官学校編に関しては、マコト、ツバキ、ノエル、ジンの出会いを描いた形になっています。第七機関編に関しては、何を言ってもネタバレになってしまうので『ブレイブルー』の秘密を知りたい方はぜひプレイしてみてください!
――なるほど、わかりました。では、本作で追加されたマコト、ヴァルケンハイン、プラチナの魅力やオススメポイントについて説明してもらえますか?
マコトはインファイターならではの多彩なコンボ、ヴァルケンハインは狼モードと人間モードをうまく使い分けるおもしろさ、プラチナはドライブによる多彩な攻撃です。オススメのポイントは……プラチナのリアクションですかね(笑)。
▲左からマコト、ヴァルケンハイン、プラチナ。森プロデューサーが注目してほしいのは、プラチナのリアクションだそう。 |
――注目しておきます! では、開発するにあたってこだわった点を教えてください。
ゲーム内容、操作感の移植を前提としつつ、携帯ゲーム機向けとして、1人用モードの充実を図りました。アビスモードは“格闘ゲームを1人用でやりこむ”という点に焦点を当てて企画したものです。かなり長く楽しめるモードに仕上がったと思いますので、ぜひやりこんでもらいたいですね。また格闘ゲーム初心者でも楽しめるように、ボタン1つでカッコイイ連続技、必殺技が出せる“操作タイプ:スタイリッシュ”も用意しています。
――開発中、苦労したことはありますか?
さまざまなハードの制約の中で、“2D格闘ゲームを成立させる”という根本部分がまず大変でした。結果として、ハイエンド機種と変わらないプレイフィール(操作感)を実現したプログラマー陣は頑張ったと思います。
――先日アメリカに行かれて、現地のファンと交流されたと伺いましたが、彼らの反応はいかがでしたか?
ファンの熱量は世界共通と感じました。前にも話しましたが、自分は“『ブレイブルー』が好きな人”のために作っています。その気持ちに国境はないと思っています。
――では、最後にファンへのメッセージをお願いします。
これからも『ブレイブルー』を多方面で展開していきたいと考えていますので、皆さんよろしくお願いします。
▲森プロデューサーが尽力した『ブレイブルー コンティニュアムシフトII』は、31日に発売される。 |
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