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2011年4月21日(木)

【G-netアンケート 番外編】好きな美少女&ギャルゲーのシナリオライターは?

文:ごえモン

 どうも、美少女情報コーナー“G-net”の担当編集ごえモンです。この記事では、毎月恒例となりつつある“G-netアンケート 番外編”の第4回をお届けします。

 今回は、G-netのアンケートページで読者から募集した、“好きな美少女&ギャルゲーのシナリオライター”についてのコメントをピックアップして紹介します。それでは早速、読者が選らんだシナリオライターと投稿コメントを見ていきましょ~。(集計期間は2011年2月26日~3月27日)

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・タカヒロさん
『つよきす』がおもしろかったからですね。笑える内容が好き。(スコールさん)

・加藤直樹さん
深い世界観を描ける方だと思います。近年ラノベ系が氾濫(はんらん)気味ですが、いわゆる“厨二設定”過ぎず遠からずで、現実にも近く感じる物語は後味悪くもあり切なくもあるのが多い。今はPlayStation系が多いが機種問わず今後に期待したい。PC版はちと複雑……。(戦部ワタルさん)

・丸戸史明さん
当時、こういうゲームはヒロインのかわいさや恋愛模様を楽しむものだと思っていたので、『パルフェ -Chocolat Second Style-』の○○シナリオ(※編注:ネタバレのため伏字としています)をクリアした時の衝撃は今でも忘れられません。ほぼすべての登場シーンが、彼女の隠す1つの秘密への伏線であること。そして、その秘密を知った主人公の選んだ行動とそこからつながるラストシーン。派手な立ち回りや奇跡の起こらない、日常的な行動の積み重ねだけなのに、シナリオでこれだけ“魅せる”ことができるというのがとても衝撃的でした。以来、ずっとファンです。『この青空に約束を―』も好きですが、またいつか新作をプレイできるのを期待しています。(緋色龍さん)

・るーすぼーいさん
『A Profile』『車輪の国、向日葵の少女』『G線上の魔王』など、叙述トリックを使ったどんでん返し、序盤からちりばめられた細かな伏線が後半で一気に回収されていく展開にはしびれます。起承転結ではなく、起承転転転結といった感じでしょうか? また、法月将臣や宇佐美ハルなど、1タイトルに1キャラは圧倒的な魅力を放つ人物を生み出してくれるところも大好きです。(下北沢さん)

・嵩夜あやさん
『乙女はお姉さまに恋してる』の方なのですが、あのお嬢様学校の上品な情景・風景をどのように言葉にしているのかそれを読むのが楽しいです。(offox123さん)

・菅野ひろゆきさん
『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』『EVE burst error』『DESIRE』『ミステリート』シリーズなどの名作を生み出しまくりです。この人を超える人はいないでしょう。(レビューさん)

・瀬戸口廉也さん
好きなものは好きだからしょうがない。(mito2さん)

・打越鋼太郎さん
毎回驚かされる深みのあるシナリオだけではなく、主人公や男性の持つ姿勢がかっこよい。(kyoさん)

・田中ロミオさん
“――だが、ロミオにはかなわない。そう、ロミオこそ、この世界のすべて。”というコピペができてしまうほど偉大な作家さんです(笑)。“ロミオ節”と呼ばれる軽快な言葉選び、下ネタ全開のテキスト、こんなセリフをよく思いつくなとセリフ1つ1つの単位で関心させられます。物語のプロットもおもしろいのですが、文章を読んでいるだけで楽しめるのもロミオさんの魅力でしょうね。(せかはてのイマさん)

・奈須きのこさん
『Fate』シリーズをはじめとして、その独特の世界観はとても好きです。設定や伏線などがよく考えられていて、何度もプレイしたくなります。(masayaさん)

・藤木隻さん
膨大な知識をシナリオに落とし込むことができるベテランライター。特に『ELYSION ~永遠のサンクチュアリ~』は氏のすごさが際立っていた。人種差別、国際問題、宗教の違いなどのカタいテーマがしっかりシナリオとして成立しているのが驚き。特に西欧的主従のメイドへのこだわりは必見。メイド服を着て、ご主人様と言っているだけがメイドだと思っている人は、間違いなくカルチャーショックを受けます。(アゴストさん)

・片岡ともさん
『ナルキッソス』が神がかっています。深く考えさせられるようなテーマとその表現力、感情移入しやすい文章がいい。そうかと思えば『120円の春』のような温かみのあるシナリオや、『みずいろ』や『ラムネ』の一部ルートのように青春を感じさせるさわやかなお話など、実に魅せ方が多彩。もっと表(コンシューマー)に出てきてほしいライターですね。(ゆきさん)

・麻枝准さん
ゲームでここまで爆笑させられたり、泣かせてくれるシナリオを書いてくれるので、いつも楽しくプレイしています。(Scarletさん)

・枕流さん
人物の心理描写が他の美少女ゲームに比べて生々しいこと。Active時代のデビュー作から変わらず女性視点での描写がうまいこと。また、『ToHeart2』の小牧愛佳ルートを描いた後に『鎖 -クサリ-』のようなアンチ美少女ゲーム視点での物語を書きながら、最近でもPS3『WHITE ALBUM 綴られる冬の想い出』の小夜子ルートのシナリオも『WHITE ALBUM』の色を失わずに枕流氏臭さを失わず書いているなど、ブレのなさが読んでいておもしろいです。(トリオザキックさん)

・麓川智之さん
読みやすい文章と設定・シナリオがうまく絡みあっているから。また、分岐によって物語の展開が大胆に変わるから。(ごんぞさん)

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 今回のアンケートに参加してくれた読者の平均年齢は、23.8歳といつもより若干低め。あえてランキングにはしませんでしたが、もっとも投票数が多かったのはkeyの麻枝准さんで、2番目が奈須きのこさん。この2人は知名度もあってか圧倒的な投票数で、若干離れて田中ロミオさんが3番目でした。

 上記でピックアップしたシナリオライターは、コンシューマでも発売されているゲームを担当している方に限ります。ちなみにコンシューマ以外だと、井上啓二さんや桐月さん、元長柾木さん、星空めておさん、王雀孫さん、早狩武志さん、桜井光さん、奈良原一鉄さんなどに多くの投稿がありました。こちらも含めて超有名な方ばかりなので、「当然全員知っているよ」なんて人も多いことでしょう。

 さて、今回のアンケートでは多くの人が自分の好きなシナリオライターを挙げてくれましたが、「シナリオライターを知らない」「気にしたことがない」という投稿も結構ありました。でも、シナリオライターを覚えるというのは、多くのおもしろいゲームに出会うための近道ですから、ぜひここで覚えてほしいですね。

 人が持っている感性は十人十色。なので、自分の感性にあったシナリオを書く人を探すのが特に重要です。僕の場合は、瀬戸口廉也さんです。瀬戸口さんの生み出すキャラクターは、僕の人間性とマッチするので感情移入がしやすいんですよ。また、作品全体からかもし出される退廃的な雰囲気も非常に好み。そんなワケで、今からこの手のジャンルをプレイしようと思っている人は、とにかく評判のいいゲームを片っ端からプレイして、シナリオライターを覚えることが重要です。その中から、自分の感性に合う人の新作情報を追っていくようにすれば、ゲーム選びでまず迷うことはないですから。

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