2011年4月30日(土)
――他の格闘ゲームではあり得ないほどトレーニングモードが充実していますが、ラグを設定できるようにした経緯を教えてください。
新妻:ラグの設定は、最初は僕も知らなかったんですよ。途中でさわっていたら、入っていたのに気がついたという(笑)。
Neo_G:いろいろ充実させたのは、これまでさまざまな格闘ゲームを作ってきた上での経験が詰まっているからです。でも、ラグは初め思いつかなかったですね。途中で入ってきて驚いたのは、トレーニング待受ですね。『MVC』シリーズって、うまくなればなるほどトレーニングモードにこもる人が多くなるんですよ。それでいろいろ充実させる際に、通信対戦もやるし、トレーニングモードもやる人が必要な要素を考えている中で、ラグの設定が生まれたと思います。……でも正直な話、開発者からするとラグのある状況で遊んでほしくないんですよ。
――確かにそうですね。
新妻:ただ、インフラの状況や対戦相手の場所……たとえばヨーロッパの人と対戦するとラグができてしまうのは、仕方がないこと。ですから「そういう相手と対戦するとこうなる」という意味で入れてみた要素です。決してその状況で対戦してくれという意味ではありません! いろいろ入れる中で、あってもいいと思い、実装に踏み切りました。
――トレーニングモードでポイントが入るのも、ユーザーからするとうれしいと思うのですが?
新妻:トレーニングモードってもともと要望が多いんですが、このゲームは3キャラ操作するためにやることが多い。なので、トレーニングモードを遊んでいる時に少しでもメリットがあれば、やる気が出るかなと思いました。
Neo_G:あと、トレーニングモードについて、これまで公に言っていなかったことがあるんです。
――意味深な発言ですね。一体、なんでしょうか?
Neo_G:すでにヘビーユーザーさんは気付かれているんですが、トレーニングモードだけに存在するボタン設定があるんです。コントローラ配置を開くと、ダミーを動かすというボタンがあります。つまりそのボタンを押している間は、対戦キャラを動かせる時間になるんですね。他にも相手の動きをレコーディングする機能もあります。たとえばPS3版で、L1をコントローラ記録にして、L2を再生にすると、動きをコントロールした後で再生しながら自分が攻撃する練習をできるんです。
――一部のユーザーさんは知っていることですが、確かに公にはされていませんでしたね。
Neo_G:他にも、再生をリピートさせるというのもあります。トレーニングモード以外だと封印されてしまい、メニューにも書かれていないので、気付かれにくい裏ネタです。実は、公式ブログで公開しようかと思ったんですが、機会がなくて今日まできてしまいました(笑)。
――なるほど。他にはありませんか?
Neo_G:トレーニングモードを遊んでいると、リスタートしたくなるじゃないですか? リスタートメニューもあるんですが、実はスタートとセレクトを同時押しするとリスタートできるんです!
――えっ!! ショートカットがあったんですか!? これは知ったらうれしい人は多いと思いますよ。
Neo_G:取扱説明書も僕が担当していたのですが、これらは書くわけにはいかない。このインタビューを受けるということで、思い出したネタです。これを活用して、もっと練習していただければと思います。
――これは本当にすばらしいネタだと思います!
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