2011年4月30日（土）

萌郁や男のるかと厨×2!? 『STEINS；GATE 比翼恋理のだーりん』インタビュー

　5pb.から、6月16日に発売されるXbox 360用ソフト『STEINS；GATE（シュタインズ・ゲート）比翼恋理のだーりん（以下、比翼恋理のだーりん）』の開発スタッフインタビューを掲載する。

　本作は、2009年にXbox 360でリリースされ、その後PSP版やPC版もリリースされた想定科学アドベンチャー『STEINS；GATE』のファンディスク。たび重なるDメールの実験によって、ダイバージェンス3％台のδ世界線に飛んでしまった岡部倫太郎。8人のラボメンが全員集合しているこの世界線で、日常的なラブコメディが展開する。

　電撃オンラインでは『比翼恋理のだーりん』のシナリオを担当した、たきもとまさしさんと安本亨さんにインタビューを行った。本作の開発経緯や見どころなど、さまざまなお話を聞くことができたので、ぜひチェックしてほしい。

この記事には『STEINS；GATE』本編のネタバレが若干含まれているので、未プレイの人は注意してください。

（インタビュー中は敬称略）

■フェイリスや萌郁と幸せになれるエンディングが欲しかった

――まずは、お2人がこれまでシナリオを担当してきた作品などを教えていただけますか？

安本：ゲームだと『メモリーズオフゆびきりの記憶』や『リトルアンカー』『乃木坂春香の秘密こすぷれ、はじめました』『マリッジロワイヤル～プリズムストーリー～』『流行り神警視庁怪異事件ファイル』などで、あとはラジオドラマを中心に、シナリオを担当しています。

たきもと：基本的に安本さんと組んでやっているので、ほぼ同じタイトルを担当しています。その他のタイトルだと、『戦国BASARA2』『デビルメイクライ 2』『メモリーズオフ～それから～』などの『メモリーズオフ』シリーズを担当しました。

――弊社の作品も担当していただいていたんですね。続いて、『比翼恋理のだーりん』の概要を教えてください。

安本：本編の8月5日に空白の時間があるのですが、『比翼恋理のだーりん』はその辺りから始まります。ちょうど“Dメール”の実験を繰り返している時で、まだ物語の核心には触れていない時期ですね。

たきもと：それで、そのDメールの実験を繰り返していたら、“δ世界線”という8人全員がラボメンになっている世界線に、倫太郎が移動してしまうんです。

安本：そのδ世界線の中で、みんなでワイワイとシリアスな方向には行かず（笑）、日常の中で完成した新しい未来ガジェットをめぐって、事件が起こります。

たきもと：その新型ガジェットへの対処の仕方によって、個別のルートに入っていくという流れですね。

――どのような経緯で、お2人が『比翼恋理のだーりん』のシナリオを担当することになったのでしょうか？

たきもと：林くん（『STEINS；GATE』本編のシナリオを担当した林直孝さん）から、僕に「恋愛色の強いゲームを作りたい。恋愛ゲームが得意なたきもとさんにお願いできないか？」という連絡がきまして、それならいつも一緒に組んでいる安本さんも、ということで2人で担当することになりました。

――どういう分担でシナリオを書いているのでしょうか？

たきもと：キャラクター別で担当していて、僕が椎名まゆり、フェイリス・ニャンニャン、桐生萌郁の3人で――。

安本：僕が共通部分と、残りの牧瀬紅莉栖、漆原るか、阿万音鈴羽と、たきもとさんと一緒に萌郁を少しだけ担当しています。

――そもそも、どのような経緯で『比翼恋理のだーりん』を制作することになったのですか？

たきもと：ユーザーさんによっては、ラボメンたちの日常風景をもっと見てみたいとか各キャラとの恋愛要素がもう少し欲しいという意見もありました。そういう意見を反映させて制作された作品です。

安本：わりとユーザーさんがキャラクターたちを好きになってくださったので、キャラ同士のやり取りや倫太郎と各ヒロインの恋愛部分を見せてあげたかったんです。

たきもと：あとは、萌郁にしろフェイリスにしろ、各キャラのトゥルーエンディングがなかったじゃないですか？　なので、それぞれのヒロインとハッピーになれるエンディングが欲しいと、林くんから要望がありました。

――あ、萌郁ルートもあるんですね？　実は、以前に林さんにインタビューさせていただいた時に、ファンディスクが出たとしても萌郁ルートは作らないだろう、というようなことを聞いていました。

たきもと：本当ですか!?　……ヤツめ（笑）。

安本：林くんからは、萌郁もアリで、るかもアリでという要望でしたね。

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