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2011年4月30日(土)

萌郁や男のるかと厨×2!? 『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』インタビュー

文:ごえモン

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■各ルートのテイストを多様化し、飽きさせない作りに

――本作の見どころを教えてください。

たきもと:今回は恋愛だけではなく、あるルートではラボメン全員の楽しいやり取りがメインだったり、あるルートでは純愛路線で、さらにあるルートでは完全にコメディだったりと、各ルートごとにテイストを変えているので飽きないようになっています。

――では、各ルートごとに簡単に見どころを解説していただけますか?

『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』

安本:紅莉栖ルートは倫太郎と2人で何か問題に立ち向かっていくような話になっています。この2人ってツンデレとツンデレじゃないですか? だから2人ともデレデレにはなりにくいんですが、逆に2人がかもし出す雰囲気や微妙な距離感の変化を楽しんでもらえたらと思います。あとは紅莉栖のテレっぷりも見どころですね。

『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』

安本:るかは……「だが男だ」ですね(笑)。別に倫太郎自体は男が好きではないですから、るかと仲よくなっていく上での戸惑いの部分がおもしろいと思います。あと、るかルートはかなりファンタジー寄りになっているので、その辺りが見どころでしょうか。

『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』

安本:鈴羽に関しては、解説してしまうとネタが全部わかってしまうので、ひと言でいうと“あるラボメンとの関係”ですね。わりとストレートな物語になっています。あとは、鈴羽のコスプレに注目してください。

――たきもとさんの担当キャラはいかがでしょう?

『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』

たきもと:まゆりは純愛路線なんですが、ラボメン全員との関わりも描いています。だから、他のシナリオよりも若干長めです。最初に林くんと話たのは、まゆりは本編のキーだから、まゆりを好きになればなるほど本編が切なくなるように、まゆりを好きになれるような話にしよう、ということでした。なので、一番“恋愛ゲーム”っぽい内容になっていて、さらに仲間たちとのやり取りを濃く描いています。

『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』

たきもと:フェイリスルートの特徴は、本編の最初のほうの円卓会議に近いノリだと思います。フェイリスを中心に、メイクイーン+ニャン2でラボメンたちがアルバイトをすることになったりして、そこでラボメンたちがどういうバイトぶりを見せるのか? というところがおもしろいですね。あとは、フェイリスルートは“いい話”になっていると思います。

『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』

たきもと:萌郁ルートは、ひと言でいうとラボメンと萌郁の“絆”がテーマです。また、本編では萌郁のプライベートな部分がほとんど出てこなかったじゃないですか? なので今回は、かなりプライベートの部分を描いています。そのシーンは結構コミカルに描けていると思いますね。

――萌郁のプライベートって、まったく想像できないので楽しみですね。

たきもと:そうなんですよ。だから林くんに「萌郁のプライベートを書きたいから、趣味とかの情報をくれ」って言ったんですが、何も決めていなかったみたいで(笑)。そこから林くんと2人で新しい設定を作ったので、ユーザーさんも新鮮な気持ちでプレイできると思います。

――各ルートの見どころを解説いただいたところで、お2人のお気に入りのキャラを教えていただけますか?

『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』

安本:書いていて楽しかったのは鈴羽ですね。元気のいいキャラは“生きてくれる”ので。あとは、やっぱり担当したキャラは好きになってしまいます。

たきもと:キャラの好みでシナリオの扱いは変えていませんが、僕は本編をユーザーとしてプレイしていた時は、まゆりがいいなと思っていました。ただ、実際に書いてみると紅莉栖が一番よく動いてくれるので、今回好きになりました。紅莉栖は何を言っても反応してくれますから、からかい甲斐もあっておもしろいですよね。

――なるほど。紅莉栖の活躍にも注目ですね! それでは最後に、読者へメッセージをお願いします。

安本:今回シナリオを担当するにあたって、かなり原作を読み直したんですが、途中で頭がこんがらがるこんがらがる。普通の倍くらい執筆時間がかかってしまって、本当に「よくこんなシナリオを書きやがったな!」と思います。でも、『STEINS;GATE』の世界が少しでも広がる手伝いができたのであれば、本望です。基本的にはバカバカしい話ばかりですが、そこそこ真面目なところもあり、ベストは尽くしたと思います。本編とは違ったラボメンたちの様子を楽しんでいただければうれしいです。

たきもと:最初の打ち合わせで林くんとも話ましたが、ファンディスクではあるけれど、本作をプレイすることでより本編が楽しめるようになっています。『比翼恋理のだーりん』のまゆりルートをプレイした後に、本編をプレイすればより切ないし、フェイリスルートをプレイした後であれば、本編フェイリスルートの最後の選択肢がより悲しいとか、本編の補完にしっかりなっていると思います。なので、本作をプレイした後に、もう1回本編をプレイしてほしいですね。

(C)2011 5pb. Inc./Nitroplus

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