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2011年5月1日(日)

PS Networkは1週間以内にネット対戦を再開、PS Storeの復旧は5月中を目指す

文:電撃オンライン

 SCEならびにSony Network Entertainment International(SNEI)は、サービスを停止しているPlayStation Networkの再開時期について発表した。

PlayStation Network
▲記者会見の様子。左から、ソニー業務執行役員・神戸司郎氏、SCE代表取締役社長兼CEO・平井和夫氏、ソニー業務執行役員・長谷島眞時氏。

 これは、本日5月1日に行われた記者会見で明らかにしたもの。PS3/PSPのオンラインサービスやPS Home、ビデオ配信サービスでダウンロード済みのレンタルコンテンツ再生など以下の内容を、1週間以内に順次再開する。また、PlayStation Storeを含む全機能の復旧は5月中を目指しているとのことだ。

【1週間以内を目途に順次再開する内容】
 ・PS3/PSPのオンライン対戦
 ・PS Networkへのログイン認証が必要なタイトル/ダウンロード済みタイトルのプレイ
 ・『週刊トロ・ステーション』
 ・トロフィーデータの更新/閲覧
 ・アドホック・パーティー for PlayStation Portable
 ・PS Networkのビデオ配信サービスでダウンロードしたレンタルコンテンツの再生
 ・PS Home
 ・チャット機能

 今回の不正アクセスで漏えいした可能性がある情報の内容は、4月27日の発表内容からほぼ変わっていない。具体的には以下の通りだ。

■漏えいしたとみられる情報
 氏名、国、住所、Eメールアドレス、誕生日、性別、生年月日、ログインパスワード、オンラインID

■証拠はないが漏えいの可能性がある情報
 購入履歴、請求先住所、パスワード再設定用の質問への回答、クレジットカード番号と有効期限(セキュリティコードは除く)

 漏えいについてSNEIは引き続き調査を進めており、新たに判明した内容は随時発表するという。クレジットカード情報については、暗号化してデータベースに格納していたこと、不正アクセス者がアクセスした形跡がないこと、不正使用の連絡が来ていないことから、漏えいの可能性は低いとした。ただしユーザーへは注意喚起をしていくという。

 またユーザーへのお詫びとして、特定コンテンツの無料ダウンロードと、有料サービス・PlayStation Plusの30日間無料加入を実施。PS Plusの現行会員には30日間の無料提供を行う。この他にも、世界の地域ごとに独自のサービスを用意する予定があるという。記者会見の質疑応答で平井氏は、無料ダウンロードが可能になる特定コンテンツの価値について、数千円かそれ以上を想定していると説明した。

 なお再開にあたって、近日中にパスワード変更を可能にするPS3用システムソフトウェア3.61を提供するという。PS Networkのサービスが再開しても、パスワードの変更手続きを行わない限りサービスを使えないようにする。

 その他、PS Networkを退会したい場合に、ウォレットが残っていても退会できるような仕組みを検討していることを明らかにした。またPS Networkのサービスと密接にかかわることが明言されているPSPの後継機・Next Generation Portable(NGP)について、発売時期の変更は現時点で予定していないとのことだ。

PlayStation Network
▲長谷島氏は、不正アクセスの原因について解説。アプリケーションサーバの既知の脆弱性を突き、侵入経路を確保されてしまったという。SNEIはこの脆弱性を認識していなかったそうだ。

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