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2011年5月17日(火)

至高の名作『Ever17』とは? Xbox 360版発売前にゲーム概要をおさらいしよう!

文:ごえモン

 どうも、ギャルゲー番長・ごえモンです。現在電撃オンラインでは、5pb.から7月28日に発売されるXbox 360用ソフト『Ever17』の特集ページを掲載しています。発売日まで、インタビューやプレイレポートなどの特別企画をお届けしていくので、本作に興味がある人はぜひ注目してください。

 その特集ページでは、前回、小町つぐみ役の浅川悠さんにインタビューを行いましたが、今回は『Ever17』のゲーム概要をお伝えしていきます。本作を一度もプレイしたことがない人はもちろん、すでにプレイ済みで本作のことが大好きな人も、Xbox 360版での変更点も紹介しているので必見ですよ!

名作と名高い『Ever17』とは?

 『Ever17』は、2002年にキッドから発売されたアドベンチャーゲーム“infinity”シリーズの第2弾にあたるタイトルです。

 ギャルゲーの皮を被ったSF作品で、1つのルートをクリアしただけではさらに深まってしまう謎や、物語後半でこれまで散りばめられた伏線の数々をどんどん回収していく壮絶なカタルシス。さらにADVだからこそなし得た演出などで、これまで発売されているinfinityシリーズ3作品の中でもっとも評価を集めた作品です。

『Ever17』 『Ever17』

 僕はプレイ当時は学生でしたが、本作のカギとなる“あること”について授業中に人物相関図などをノートに書き、ひたすら推理していたこともありました。授業も受けずに何日も推理し続けて、完璧に真相がわかったと思いきや、さらにその上を後半で見せ付けられた時の衝撃といったら、もう……。

 一方、閉鎖空間という極限状態の中で登場人物たちがちょっとのんきすぎるんじゃないか? 日常場面で中だるみしているんじゃないか? なんて評価もあります。しかしそれを差し置いてもADVファンの間で名作と名高く、熱心なファンからは“神ゲー”と称されるほどでした。

 そんな本作は、これまでPS2、DC、PC、PSPなどのさまざまなプラットフォームで発売され、5pb.によると累計売上本数は10万本以上とのこと。SF系ADVの中でも屈指のクオリティを誇る作品として、発売から9年がたった現在でも高く評価されている伝説のゲームが『Ever17』なのです。

『Ever17』 『Ever17』

海底に閉じ込められた男女7人の脱出劇……?

 本作の舞台となるのは、今からちょっとだけ未来の2017年。水深17m~51mの領域に建造されている海洋テーマーパーク“LeMU(レミュウ)”で、とある事故に巻き込まれて閉じ込められてしまった男女7人の脱出劇が描かれます。

 また極限状態からの脱出の他にも、プレイヤーが本作に隠された“とある謎を解く”ことも目的の1つです。

●『Ever17』あらすじ

 2017年、春。

 どこにでもいそうな大学生、倉成武が訪れたのは、海中にあるテーマパーク“LeMU”。武はそこで発生したとある事故に巻き込まれ、LeMUに閉じ込められてしまう。

 取り残された1人であるシステム・オペレーターの“空”は、LeMUが水圧で圧壊するまでの時間を告げた。

 約170時間17分――。

 救援が絶望的な中、武は謎の少女・つぐみや案内員の優たちとともに、地上へと脱出する方法を求めてLeMUをさまよう。

 青く神秘の海底に沈んだ、夢と希望のテーマパーク。そこにまだ、夢と希望は残っているのだろうか? それともまだ、何か別の謎があるのだろうか。

 その答えは、“あなた”が知っている――。


【LeMUとは?】

LeMU(レミュウ)

 株式会社LeMUによって運営されている海洋テーマパーク。駒ヶ原諸島の水深17m~51mの領域に建造されており、インゼル・ヌル、エルストボーデン、ツヴァイトシュトック、ドリットシュトックからなる4層構造で、各フロア間の距離は17m。飽和潜水仕様で内部気圧は6気圧に保たれており、入退場ゲートには加減圧処理を行う機能がある。

インゼルヌル全景 1F大展望レストラン 一般通路
▲インゼルヌル全景▲1F大展望レストラン▲一般通路
関係者通路 憩いの間 レムリア遺跡前
▲関係者通路▲憩いの間▲レムリア遺跡前

登場キャラクター紹介

 この物語には、主に7人の男女が登場します。そのうち、倉成武と少年の2人が本作の主人公です。プロローグ部分でどちらの視点で物語を読むか選ぶと、その後に入れるルートが変わり、さらには登場人物も変化します。

●倉成 武(くらなり たけし) 声優:保志総一朗

倉成 武(くらなり たけし)

 本編の主人公。大学3年生。偶然来ていたLeMUで事故に巻き込まれ、海中に閉じ込められることに。いまどきの若い男子にしては直情径行、熱血な性格で、その強さが他人の支えになることもある。

●少年(しょうねん) 声優:???

少年(しょうねん)

 もう一方の主人公。目覚めた時にはすべての記憶を失っていた。自分の名前も、住所も、生年月日も、もちろん年齢も覚えていない。LeMUに、いつ、誰と、なぜ、どのようにしてやって来たのかも。その謎は、ゲームを進めていくことで徐々に明らかにされていく。

●田中 優美清春香菜(たなか ゆうびせいはるかな) 声優:下屋則子

田中 優美清春香菜(たなか ゆうびせいはるかな)

 LeMUのバイト係員。“優美清春香菜”という名前は彼女の父親がつけた。“田中”という姓があまりにもありふれているため、せめて名前だけは独特のものにしたかったからという理由らしい。友だちの多くは彼女のことを“優”または“なっきゅ”と呼ぶ。サバイバル的な知識とオカルト関係の知識が豊富。とにかくよくしゃべる。豪快。愉快。痛快。気後れしない性格。

●小町 つぐみ(こまち ─) 声優:浅川悠

小町 つぐみ(こまち ─)

 クールビューティという言葉の似合う、外見に反してやや大人びた、というよりも人を寄せ付けない雰囲気を持つ女性。LeMUに来て武と出会った直後に事故に巻き込まれた。メカや医療関係にも詳しく、LeMUから脱出しようとする武に頼りにされることになり、ともに行動する。

●松永 沙羅(まつなが さら) 声優:植田佳奈

松永 沙羅(まつなが さら)

 ツインテールが特徴の、忍者を自称する優の後輩。学校の課題でLeMUに来ている最中に事故に遭う。忍者を自称するだけあって神出鬼没で機敏な動きを見せることもあるが、泳ぎが苦手という忍者らしからぬ(?)弱点もある。さびしがりやな一面もあり、閉じ込められた不安からか少年のことを兄か父親のように慕う。少年視点の時に登場する。

●茜ヶ崎 空(あかねがさき そら) 声優:笠原弘子

茜ヶ崎 空(あかねがさき そら)

 チャイナドレスに身を包む、スレンダーな女性。大人の雰囲気と、女性らしい優しさを持ち、誰にでも好かれる性格である。キャラクターたちの中では一番年上ということもあり、皆を優しく見守るかのようにLeMUからの脱出をサポートする。案内係ということもあり、LeMUに関する知識は膨大だが、一般常識的な“お約束”を知らないこともたまにあり、意外な茶目っ気を発揮することも。

●八神 ココ(やがみ ─) 声優:望月久代

八神 ココ(やがみ ─)

 小学生といっても通じるくらいの幼い感じな女の子。犬のピピと仲よしで、“ピピ語”なる謎の言葉をよく使う。武を“たけっちょ”というように、子どもらしく他人にあだ名をつけるのが大好きらしい。物語のカギを握る少女で、武視点の時に登場する。

新生『Ever17』の5つの変更点

 最後に、Xbox 360版での変更点を紹介します。変更点は、以下の5つです。

1.シナリオ新規ライティング&エンディングの追加
2.舞台背景の再デザイン
3.キャラクターの立ち絵が2D→3Dへ
4.新規イベントCGとつぐみの衣装を新デザイン
5.新主題歌&新エンディング曲の収録

 新生『Ever17』では、目玉としてオリジナルで語られることのなかったもう1つのエンディングが追加されています。また、物語の骨格はそのままに、よりスピーディーな展開にシナリオがリライトされている点にも注目ですね。その他、音声は追加シーンだけでなくすべて新規に収録されています。

 もう1つ大きく変わった点といえば、立ち絵の3D化でしょう。3Dとなったことで、イベントCG以外のキャラクターたちがどう動くのか? 個人的には、ココの“ひよこごっこ”に注目しています(笑)。

 以上で、今回のゲーム概要まとめ記事は終了です。現在掲載中の特集ページでは、本作の情報を随時お届けしていくのでぜひチェックしてみてください!

スクリーンショット

『Ever17』スクリーンショット 『Ever17』スクリーンショット
『Ever17』スクリーンショット 『Ever17』スクリーンショット
『Ever17』スクリーンショット 『Ever17』スクリーンショット
『Ever17』スクリーンショット 『Ever17』スクリーンショット
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『Ever17』スクリーンショット 『Ever17』スクリーンショット
『Ever17』スクリーンショット 『Ever17』スクリーンショット

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